【1月21日 オンライン開幕】『保存か、それとも抜歯か』 世界のトップランナー12人が送るシンポジウム / WHITE CROSS編集部

2021年1月21日木曜日より、WHITE CROSS Liveにおいて『Tokyo Perio Implant Symposium2021 保存・抜歯 原則をアップデートせよ!』が開幕する。

 

「保存か、それとも抜歯か」という歯科医師であれば誰もが直面する永遠の課題に、世界のトップランナーが集まり議論を深めていく。

 

 

 

 

シンポジウムチェアーは、テキサス大学にて教鞭をとり、米国の第一線で活躍するペリオドンティストの閔成弘先生。閔先生が、日本人歯科医師を対象に「日本 × 米国 × 世界」のトップランナーを集め、歯科医療の基本をテーマに据えた前例のないシンポジウムに期待が高まる。

 

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今回はその内容について、御自身も米国補綴専門医であり、現在テキサス大学サンアントニオ校にて補綴・歯周ダブルボード認定医を目指している杉田龍士郎先生にインタビューをしていただいた。

 

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閔 × 杉田 対談動画【東京ペリオインプラントシンポジウム2021】 

出典_YouTube_ローンスターズプロジェクト_閔X杉田 対談動画【東京ペリオインプラントシンポジウム2021】

 

 

杉田先生

皆さん、こんにちは。米国補綴専門医の杉田です。

 

閔先生

皆さん、こんにちは。米国歯周病専門医の閔です。

 

 

 

杉田先生

本日は、きたる1月21日(木)より開催される「東京ペリオインプラントシンポジウム2021」について、お話を伺っていきたいと思います。まず、"シンポジウム"という言葉からすごそうな印象を受けます。普通の「ミーティング」や「レクチャー」などとはどういった点が異なるのでしょうか?また、どのような意図を持って、"シンポジウム"とされたのでしょうか?

閔先生
私自身初めての試みなのですが、日本の歯科医師の方々に、世界ではどのような歯科医師が活躍しているのかを見ていただきたいという思いがありました。そのため、世界の歯科医療を牽引しているオピニオンリーダーを集めました。

国内外問わず専門医として働かれており、歯科医療界に大きな影響を与えている歯科医師を集めて、3回に渡って日本の先生方に見ていただく。

そのような機会をデザインさせていただきました。そして、世界のトップランナーを招く上で、"シンポジウム"として開催させていただくことになりました。

 

杉田先生

日程としては1月21日、2月4日、3月4日と全3回に分けて行われるとのことですが、その日ごとにテーマが違うとお伺いしています。

 

 

day. 1 天然歯セッション

閔先生

今回の大テーマとして、我々歯科医師にとっての永遠のテーマである「保存か、それとも抜歯か」にフォーカスしています。その上で、第1セッションでは、「天然歯の保存」に焦点を当てます。

 

天然歯の保存を考える上では、歯科の2大疾患であるカリエスと歯周病、そして外傷と向き合うことになります。この3つのケースについては、我々は歯科医師は非常に多くの患者さんを診ることになり、日々の臨床で常に「保存か、それとも抜歯か」の判断が求められます。

 

当セッションでは、どのようなケースであれば保存であり、どのようなケースであれば抜歯となるか。その意思決定の仕方について皆様に理解していただくことをゴールとしています。

 

この決断について、先田寛志先生、星嵩先生、前川祥吾先生、蓮池聡先生という4名の先生にご講演いただきます。

 

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杉田先生

星先生と前川先生は、実は私の大学時代の同級生です。星先生は、二階堂雅彦先生の勉強会に、大学を卒業した直後から参加しておりました。非常に真剣にペリオドントロジーを学ばれており、今では二階堂先生のコースにおいて講師も勤められている非常に優秀な歯周病専門医です。

 

事前に、今回のシンポジウムのプレゼンテーションを少し見せていただきました。凄く印象的なケースばかりでした。「再生療法」がテーマだったのですが、星先生のプレゼンテーションだけでも十分な見応えがあります。

 

そして、なんと言っても初日の見どころは先田先生ではないでしょうか。私個人は、「天然歯の保存」のスペシャリストという印象を受けております。

 

閔先生

先田先生とは、先生が軟組織の歯肉退縮/欠損に対する治療の仕方を学ばれていた際に出会わせていただきました。先田先生は、エビデンスを超えた診療をする卓越した技術をお持ちです。そこには、私がアメリカで学んできたエビデンスだけでは語れない部分があるのです。

 

 

杉田先生

規格外という感じですよね。"エビデンスがまだないところを走っている"という印象を、私も受けています。

 

閔先生

外傷歯に対する保存療法において、先田先生は間違いなく世界レベルのオピニオンリーダーだと思います。先田先生のような素晴らしい先生に、この保存セッションに参加していただけることの価値は大きく、私自身非常に楽しみにしています。

 

 

day. 2 インプラントセッション

杉田先生

2日目のテーマは、打って変わって「インプラント」ということですが、これは抜歯も含まれるのですか?

 

閔先生

その通りです。シンポジウムの大テーマである「保存か、それとも抜歯か」。歯科医師はいつもこれに悩まされるわけですが、第1セッションで「天然歯の保存」への理解を深めた上で、もしどうしても保存できない場合には、抜歯となります。

 

抜歯後の治療のオプションやアプローチには様々あります。今回はその中の一つ「インプラント」にフォーカスします。インプラントに関しては、アメリカにおいてもヨーロッパにおいても、天然歯を喪失した後の修復/再建のオプションの代表です。

 

しかしながら、もちろんインプラントが一番良いかというとそうでもありません。良いところ/悪いところを含めて、愛知県で開業されている飯田吉郎先生、米国歯周病専門医の辻翔太先生、テキサス大学サンアントニオ校のジョージ・コッサキス先生、そしてハーバード大学歯学部のトーマス・クエン先生にご登壇いただきます。

 

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杉田先生

なるほど。先生方の顔ぶれを見るに、インプラントの最新情報/知識をアップデートできるのが第2セッションということでしょうか。

 

閔先生

そうですね。インプラントも様々なアプローチがあります。埋入のタイミングについても、Delay(遅延埋入)だったり、Immidiate(抜歯即時埋入)だったり。または審美的な結果を良好にするために、意図的に部分的な歯根を残してインプラントを埋入する "パーシャル・エクストラクション・セラビー" という治療法だったり。このあたりのことをご紹介できればと考えています。

 

杉田先生

この治療法はまだ賛否両論があり、アメリカでも全員がやっているような治療ではないですよね。実際にやっている先生から見て、どのような利点があるのかを知ることができますね。合併症などももちろんあると思いますし、このタイミングでその辺りを聴けることはすごく大きいですね。

 

閔先生

はい。"パーシャル・エクストラクション・セラビー" については、AAP(米国歯周病学会)やAO(アカデミー・オブ・オッセオインテグレーション)などの世界的な学会においても、国際的に大きなカンファレンスにおいてもホットなトピックです。今回、登壇いただけるコッサキス先生は、その中でもオピニオンリーダーとしてかなりのエビデンスを生産している先生です。そのため、臨床経験から語られることも沢山ありますが、その一方でアカデミックな視点からテクニック/トピックについて冷静に評価する機会を与えてくれます。

 

 

day. 3 歯肉退縮セッション

杉田先生

最終日は、まさに閔先生の専門である「歯肉退縮」についてですね。

 

閔先生

はい。こちらは「保存か、それとも抜歯か」の番外編です。歯科の2大疾患は、齲蝕と歯周病です。しかしながら、それと同じくらい有病率が高いのがこの「歯肉退縮」なのです。30代以降のアメリカ人の約80%が「歯肉退縮」を持っていると言われています。

「歯肉退縮」というと皆さん、楽観的に扱いがちなのです。しかしながら、統計を見てみると「歯肉退縮の80%以上は悪化する」ということが報告されています。我々は、その先にどのようなリスクがあるかを知る必要があります。また、歯肉退縮にも様々なタイプがありますので、診断力が求められます。その意味合いから今回、第3セッションのテーマとして取り扱わせていただきました。

 

ここにおいて、私自身もすごく楽しみにしている4人の歯周外科のエキスパートに集まっていただいています。一人は、私の親友でもありJIADSの若手の筆頭株でもある尾野誠先生。海外の様々なコンペティションで優勝されている米国歯周病専門医のテレサ・サン先生。ビスタテクニックの考案者としても有名な、ホマ・ザデ先生。そして世界では誰もが知っている・・・今世界で一番ホットな歯周病専門医であるリンドロ・シャンブロン先生にご登壇いただきます。

 

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杉田先生

記事をご覧いただいている先生方の中には、「ホマ・ザデ先生やシャンブロン先生のお名前を初めて聞いた」という方もいらっしゃるかと思います。これらの先生方は、まさにワールドトップクラスのスピーカーであるともに、論文数も凄い方々です。様々な臨床研究の論文を出されており、シャンブロン先生に至っては、アメリカの歯周病学会のワークショップでもトップを勤められて、歯肉退縮の項目についてまとめられているくらい、この分野のオピニオンリーダーでありエキスパートです。シャンブロン先生の話を聞ける機会はなかなかないですね。

 

閔先生

本当になかなかないですね。私は今、テキサス大学で大学院生の教育をしていますが、2日に1回は全員でシャンブロン先生の論文を読んでいます。それくらいシャンブロン先生が出される論文の量がすごいのです。ホマ・ザデ先生も同様ですね。この2名については、世界中どこの国に行っても人気のスピーカーですので、ぜひ皆様に見ていたければと思います。

 

杉田先生

今回は3日間にわたって、12名のスピーカーから世界の最新情報が聞けるこの上ない機会です。ぜひ、ご参加ください。

 

閔先生

ありがとうございます。今回は本当に、皆様の臨床に役立つ内容を用意しています。「保存か、それとも抜歯か」をメインに、意思決定の仕方をクリアーにしていくことができます。教育的でありながらテクニックについても盛り込んで、エビデンス、そしてエビデンスを超えた技術のところまでカバーして参りますのでぜひ皆様ご参加ください。

 

シンポジウム詳細

第1回:2021年1月21日(木)

第2回:2月4日(木)

第3回:3月4日(木)

* 33,000円(税込)
* 全日程:20:00〜22:00(録画視聴あり)

* ウェブ会場のため、ご自宅や診療室(インターネット経由)から参加いただけます

* より詳しい情報は、シンポジウム申し込み・視聴ページにてご覧いただけます

 

 

 

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執筆者

WHITE CROSS編集部

WHITE CROSS編集部

臨床経験のある歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士・歯科関連企業出身者などの歯科医療従事者を中心に構成されており、 専門家の目線で多数の記事を執筆している。数多くの取材経験を通して得たネットワークをもとに、 歯科医療界の役に立つ情報を発信中。

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