WHITE CROSS Awards 2017 メディア部門/インタビュー動画部門 / WHITE CROSS編集部

2017年は、WHITE CROSSにとって、歯科医療専門のメディアとしての成長に集中した1年間でした。

 

ユーザーの皆様に支えていただきながら、6月5日にはセミナーライブ配信のサービスイン。8月9日にはサイトのリニューアル。そして、12月21日はデンタルダイヤモンド誌・歯科医療総研とのクロスメディア企画など様々な新サービスを提供してまいりました。

 

リニューアル Before (L) / After (R)

 

多くの情報を発信させていただく中で、2017年の締めくくりに、それらの中から特に人気の高かったものを WHITE CROSS Awards 2017 として発表させていただきます。

年の瀬に、2017年が日本歯科医療界にとってどのような1年だったを振り返ってみましょう。

 

WHITE CROSS Awards 2017 メディア部門

メディア部門では、2017年の歯科医療ニュースから、歯科医療界が何に注目したかが客観的に見えるように公開から2週間での閲覧数のみを基準に、トップ10を発表させていただきます。(同一ユーザーによる複数回閲覧は閲覧数1回としてカウントしています。)

 

 

 CAMBRA™講演レポート  ー全米歯科大学65校中40校が採用する世界基準のう蝕管理方法ー (11月22日掲載)

 

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11月19日に東京にて開催された、第3回目となるCAMBRA™講演会のレポートです。米国サンフランシスコのパシフィック大学歯学部よりダグラス・ヤング教授を招聘して行われた当講演会。WHITE CROSSでは、講演会を通じて見えてきたCAMBRA™の詳細に加えて、ダグラス・ヤング教授や実際にCAMBRA™を導入している麻生幸男先生(静岡県開業)などへの独占インタビューを行い、CAMBRA™のリアルに迫りました。

「リスク評価に基づいたカリエスマネジメント」の実態について知る道標となるレポートニュースが第10位となりました。

 

 

 歯科医師ロボットによる世界初のインプラント手術が行われる 中国 (9月24日掲載)

 

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9月16日、中国の西安において、歯科医師ロボットによる世界初の全自動でのインプラント手術が行われました。医療へのテクノロジーの適用が進む中で、歯科医療もとうとうという驚きと、公開された動画からなんとも言えない恐怖感を感じさせられたニュースでした。

もしかすると、2017年は歯科医療ロボティクス”元年”だったのかもしれません。

 

 

 院内感染防止に新施設基準 ハンドピース未交換は来年報酬引き下げかー中医協 (12月15日掲載)

 

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2014年に、歯科医療におけるハンドピースの使い回しが表面化し、社会的に問題視され歯科院内感染の予防推進が始まって数年が経ちました。厚生労働省は、ハンドピースを患者ごとに交換せずに使い回している歯科診療所に対して2018年4月の診療報酬改定から初診料や再診料を下げる方針を固めました。
まさに世相を反映したニュースとして多くのアクセスを集めました。

 

 

 歯科医療への追い風! 口腔と全身の関係性を認め、歯科検診・口腔ケアの充実を推進する方針を国が発表 (6月18日掲載)

 

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6月9日、「経済財政運営と改革の基本方針2017~人材への投資を通じた生産性向上~」が閣議決定され、内閣府から発表されました。そこにおいて、国が社会保障の枠組みの中において、口腔と全身との関係性を明文化し、歯科検診・口腔ケアの充実を推進するとはっきりとした意思表明をしました。

歯科医療への福音と言える国の方針に対して、より実のある歯科検診・口腔ケアを歯科医療から提供していけるように提言・行動し、日本社会のためにその領域を拡大していくことが必要となってきます。

歯科医療への社会の期待を示し、今後の歯科医療に求められる変化への賽は投げられたことを示す重大ニュースとして、注目を集めました。

 

 

 革新的な歯周組織検査法 米国 UC San Diego (9月12日掲載)

 

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9月7日、米国カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究チームが、革新的な歯周組織検査法についての論文を発表しました。その手法を用いると、全周的な歯周組織のデジタルデータを得ることが可能となります。歯周組織検査において、術者の手作業により得た主観的なアナログデータと、客観的なデジタルデータとではその活用・信頼性に大きな違いが出てきます。

歯周病と全身健康との関係性が幅広く認知され始めています。歯科医療現場の効率化、そして今後の歯科医療データの活用の革新への呼び水となるニュースでした。

 

 

 医療機関ホームページにおける患者体験談や術前術後写真、掲載禁止へー厚生労働省 (12月03日掲載)

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11月29日、厚生労働省は、医療機関のウェブサイトにおいて治療を受けた患者の体験談や手記、施術前後の写真の掲載を禁止する方針を決めました。一般の意見を募った上で2018年6月から適用の予定しています。

加工写真などの不適切な情報を掲載する事例や、金銭の授受による虚偽の口コミを掲載するなどの事例があとを絶たず、患者が正しい情報に基づき医療機関を選べるようにするという観点から、厚生労働省は今回の規制に踏み切りました。

歯科医療界における集患手法に及ぼす影響は大きいこともあり、注目を集めた記事でした。

 

 

 東京医科歯科大学 世界歯学部ランキングで第3位に躍進! (3月09日掲載)

 

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イギリスの大学評価機関 クアクアレリ・シモンズ社(QS)が毎年発表する世界大学ランキングの歯学分野ランキング 2017年版において、東京医科歯科大学が世界第3位に輝きました。日本歯科医療界には海外の歯科医療を、優れたものとして扱う風潮があります。海外の評価機関からみての東京医科歯科の世界トップ3入りは、日本歯科医療にとって誇るべきことです。

日本歯科医療には、変わっていくべき点と、誇りに思い世界に発信していくべき点とがあります。日本歯科医療界の誇りを感じさせられるニュースが第4位に輝きました。

2017年 歯科医療従事者に注目されたトピックス10選

メディア部門トップ3を発表する前に、歯科医療従事者が注目した、2017年一般向けに発信された歯科医療関連トピックス10選を発表させていただきます。

日本社会においては様々なメディアにより、数多くの一般向けに歯科医療に関係した社会ニュース・芸能ニュース・歯科医院受診情報・オーラルケア製品情報などのトピックスが発信されています。

 

 

WHITE CROSSのサービス「本日のトピックス」では、そういった情報を集めてWHITE CROSSユーザー向けに提供してまいりました。クリック数のみを基準に選ばれたトピックス10選をご覧ください。

 

 

・  「ちゃんと歯磨きしてくださいね」で終了する歯科医はダメ いい歯医者の見分け方って? ( wotopi  ウートピ)

・ 木村拓哉がインプラント手術を告白…13年間は奥歯がなかった (Livedoor NEWS)

・ 歯科 器具未交換、来年報酬下げ 院内感染予防 (毎日新聞)

・ 歯科医切りつけ医大生が逆上した「婚約者のInstagram」 (NEWSポストセブン)

・ 歯科大学・歯学部7校で定員割れ (日本歯科新聞)

・ 歯医者嫌いも押さえておきたい「3つの歯科テクニック」 (日刊ゲンダイ ヘルスケア+)

・ 指原莉乃、抜歯後腫れた顔を公開「だだだれがホームベースじゃいっ」 (DWANGO. JP NEWS)

・ 差し歯の出来が悪い! タダでやり直してもらえますか? (Amebaニュース)

・ 歯科医はなぜ、手袋や機器を使い回すのか (yomiDr.)

・ Amazon “大人用歯磨き粉 売れ筋ランキング1位” の 『コンクール ジェルコートF』がなぜオススメなのか? 歯科医師に聞いてみた (ROCKET NEWS24)

 

WHITE CROSS Award 2017 メディア部門 トップ3

それではいよいよ、WHITE CROSS Awards 2017 メディア部門 トップ3 の発表です。

 

 

 国会における歯科医療についての質疑応答 〜安倍総理、塩崎厚労大臣、山田宏議員〜 (6月24日掲載)

 

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第7位 『歯科医療への追い風! 口腔と全身の関係性を認め、歯科検診・口腔ケアの充実を推進する方針を国が発表』 の背景となった、6月5日 参議院決算委員会における山田 宏  議員の質疑応答が、第3位にランクインしました。

医療はシックケア中心の時代から、シックケアとヘルスケアのバランスの時代に移行しようとしています。そこにおいて今回の答弁においても見られるように、医療費抑制・健康促進の観点から歯科医療が果たす役割は大きいことを感じさせられたニュースでした。

 

歯科医療への追い風とも言える「経済財政運営と改革の基本方針2017」を上手く活かして、2018年の歯科医療界が国家・国民にとっての歯科医療の社会的価値を高めていける歯科医療界であることを切に願います。

 

 

 第110回歯科医師国家試験結果  新卒では5校が合格率90%越え (3月17日掲載)

 

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3月17日に厚生労働省により第110回歯科医師国家試験の合格発表が行われ、1,983名の新人歯科医師が日本社会に輩出されました。新卒者の学校別合格率は上位からは、東京医科歯科大学(95.5%)、北海道大学(94.7%)、東京歯科大学(93.0%)となり、明海大学、大阪歯科大学まで含めると合格率 90%を超えた大学が5校となりました。
その一方で、卒業試験での不合格・当日の体調不良などによる未受験者数は607名であり、約4名に1名が出願をしたが受験をしなかったという事実に、現在の歯科医療界の抱える課題を感じさせられました。

 

 

 歯みがき剤のフッ化物濃度の上限拡大を承認 厚生労働省 (3月18日掲載)

 

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3月17日、歯みがき剤のフッ化物濃度についての大きな承認が厚生労働省によって下されました。これまで1,000ppm以下とするように定められていた薬用歯みがき剤におけるフッ化物の配合量の上限が1,500ppmまで引き上げられました。

その後、ライオンのクリニカアドバンテージ、サンスターのバトラー エフペーストα などの高濃度のフッ化物配合薬用歯みがきが販売されはじめました。

 

高濃度のフッ化物配合薬用歯みがきにおける注意表示として
① 「6歳未満の子供への使用は控える」旨を表示する
② 「6歳未満の子供の手の届かない所に保管する」旨を表示する
③  濃度を直接容器などに記載する

などの基準が設けられており、例えば「大人むし歯」などメーカーの工夫が見て取られます。

 

歯科医院で働いていると、患者さんに歯ブラシや歯みがき剤をすすめる機会が多くあります。

日本社会に予防歯科という言葉が浸透しはじめて久しい中、当ニュースは予防歯科において使用できるツールが増えるという意味合いで福音でした。予防歯科に関連した大きなニュースとして、WHITE CROSS Awards 2017 メディア部門 堂々の第1位に輝きました。

 

 

WHITE CROSS Awards 2017 インタビュー動画部門

 

WHITE CROSS インタビューでは、歯科医療に真摯に取り組む  ”人” に焦点を当てきました。

インタビューを通じて紡ぎ出される歯科医療人の珠玉の言葉を通じて、歯科医療には 様々なキャリアパスや夢の描き方があることを知っていただき、日本歯科医療の持つ可能性を感じていただけることを願い作成されています。

2017年の閲覧数のみを基準に5名の歯科医療人のインタビューを、WHITE CROSS Awards 2017 インタビュー動画部門 の対象とさせていただきました。

 

 

 窪田 努先生 『デジタルデンティストリー 〜その先にある歯科医療教育や臨床〜』

 

 

窪田先生は、歯科医療界のみならず医療業界、そして日本全体におけるMR(複合現実)技術の発展を牽引しています。3月のドイツでの第37回ケルン国際デンタルショーにおいては、株式会社モリタ、ソフトバンクグループと連携に基づいて開発した、世界初の歯科治療シミュレーションシステムをお披露目し、その革新性に歯科内外、そして世界からの注目が集まりました。

デジタルデンティストリーの第1人者へのインタビューです。

 

 

 

 玉置まゆ先生 『凜として咲く、歯科衛生士』

 

 

玉置先生は歯科衛生士学校を卒業後、銀座の天井久代先生のもとでたくさんの学びを重ねました。転職後は、歯科医院の新規立ち上げや分院のスタッフ育成や仕組みづくりなどを行い、2015年より教育の仕組みづくり・予防の仕組みづくり・人財育成の老舗であるエイチ・エムズコレクションに所属しています。

歯科衛生士としての人生に誇りを持ち、活き活きと活躍する美しい姿で、多くの歯科衛生士に勇気を与えてくれたインタビューでした。

 

 

 若林 健史先生 『歯周病学に生きる 〜今の時代に輝く歯科医療の光〜』

 

 

若林健史先生は歯周病を軸としたキャリアを歩まれました。歯周病学会認定の専門医や指導医、アンチエイジング歯科学会認定医といった専門技術を活かした歯科治療、歯周病学会認定歯科衛生士による治療環境のクオリティ維持を実践されています。日本歯周病学会・日本臨床歯周病学会において要職を務め、後進の育成、学問の発展に寄与されています。先生の歯科医療人生に重ねて、歯周病の全身健康との関わりが見出されはじめた今の時代だからこそ輝く歯科医療の可能性についてインタビューさせていただきました。
 

 

 本多 正明先生 前編『歯科医療が繋いだ縁の先へ』

 

 

本多正明先生は、南カリフォルニア大学のレイモンド・キム先生に師事し、山﨑長郎先生とともにスタディーグループSJCD(Society of Japan Clinical Dentistry)設立。世界トップ3の会員数を誇るスタディーグループへと成長させた功労者です。一般歯科は勿論、咬合治療・インプラント・審美歯科に重点を置き、 他院とのチーム医療を大切にし、日本の卒後臨床教育をリードし続ける第一人者であり続けています。日本歯科医療界を牽引し続けてきた本多先生の歯科医療人生、そして若手歯科医師へのメッセージをインタビューさせていただきました。

 

 

 角 祥太郎先生『歯科アイコンを目指す新進気鋭の異端児』

 

 

角 祥太郎先生は、東京歯科大学解剖学講座で歯学博士取得後、歯科医療法人に就職し、法人内ベンチャーとして訪問歯科や歯科医院の海外展開を支援する会社の立ち上げをリードされました。近年は、会社を設立し、診療の傍らメーカーへのアドバイザーも務めています。学生時代よりプロレスラー(キム・ヨッチャン)としても活躍し、週刊プロレスの表紙掲載や著名人との対戦経験もある異色の経歴の持ち主でもあります。歯科医療に夢を重ねた、熱さみなぎるインタビューです。

 

 

 

12月30日告知 WHITE CROSS Awards 2017 記事部門

WHITE CROSS Awards 2017 メディア部門 /インタビュー動画部門は、いかがでしたでしょうか?

 

明日は、様々な歯科医療人からご寄稿いただいた臨床記事、経営記事、インタビュー記事からなる WHITE CROSS Awards 2017 記事部門に加えて、今年注目された統計・サロン の発表をさせていただきます。 

 

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執筆者

WHITE CROSS編集部

WHITE CROSS編集部

臨床経験のある歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士・歯科関連企業出身者などの歯科医療従事者を中心に構成されており、 専門家の目線で多数の記事を執筆している。数多くの取材経験を通して得たネットワークをもとに、 歯科医療界の役に立つ情報を発信中。

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