日本人歯科医師約130名がオステムインプラント本社へ訪問〜韓国の先進歯科技術を視察〜 / WHITE CROSS編集部

インプラント販売本数世界1位の企業であるオステムインプラント(代表理事 オム・テグァン)は、来る2026年までにグローバル1位の歯科企業および売上高2,200億円達成を目指し、海外市場を拡大する戦略に集中している。

 

オステムインプラントのインプラント販売本数は、2017年から5年連続全世界1位であると集計された。2021年販売本数は649万8457本で、2位の会社の458万6857本に比べ約1.4倍となり、年間売上高は2010年以降着実に増加している。また、2022年には年間売上高が1,100億円を超える業績となった。

 

現在28か国32拠点の現地法人を運営しており、海外法人の営業網を拡大するため、ソウル麻谷(マゴク)に位置する本社に現地の歯科医師および関係者を招待し、製品展示館に用意された商品紹介やセミナーの実施等、研修プログラムを提供している。

 

オステムインプラント本社にて韓国の先進歯科技術を視察

図1 オステムインプラント本社に訪問した歯科医師が製品展示館で口腔内スキャナーを体験する様子

 

2023年、オステムインプラントでは日本歯科医師130名余りを対象に本社ツアーを実施した。全国各地から参加した歯科医師たちは、イベント初日にオステムインプラント本社大講堂で行われた教育セミナー「オステムインプラント OneGuideシステムを活用した臨床症例」(演者:洪性文先生)に積極的に参加したという。オステムインプラントのOneGuide(ワンガイド)は、デジタルシミュレーションにより患者固有のテンプレートを製作し、装着して手術を行うサージカルガイドシステムである。

 

株式会社OSSTEM JAPANは、2005年から2007年の間に第1期海外法人として登録されたオステムインプラントの日本法人であり、主要拠点の一つとして注目されている。

 

図2 製品説明の様子(左)、オステムインプラント本社の外観(右)

 

 

最新仕様の「KS インプラント」破折強度強化

オステム本社2階に位置する展示室に入ると、入口すぐ左側にオステムの核心技術であるインプラントが展示されている。

 

オステムは迅速な骨癒着を誘導する表面技術とデザイン、さまざまな臨床状況に最適化されたインプラントを提供している。インプラントは天然歯の歯根を置き換えるネジに似た製品であり、患者ごとに歯の状態は異なるため、サイズと形は製品によって異なる。

 

オステムのインプラントシステムでは、定番の「TS」1、2次手術が不要な「SS」2伝統的なインプラントタイプの「US」*3、骨幅が狭い人のために開発された「MS」*4、最近発売された「KS」*5がある。

 

*1 Internal bone level implant、*2 Internal tissue level implant、*3 External bone level implant、*4 Narrow implant、*5 Internal bone level implant

 

インプラントの壁をより厚くして作られたKSは、従来製品より破折強度が2.4倍近く強化され、不必要な咬合調整を減少させる。インプラントのすべての直径を同じ上部で互換可能にして在庫負担の軽減し、片手でインプラントと上部の結合を可能にすることで手術の効率を高めた。

 

ツアーに参加した金住善次院長は「日本産の歯科製品は国内市場をターゲットとして製品が開発されている感じであるのに対し、オステムインプラントは全世界への販売を目標に製品を作り、機能とオプションが多様である」と述べ、「今回オステムインプラント展示館で見た製品中、『KS』を直接購入して使用してみたい」と本社訪問の感想を語った。

 

また、花山展之院長は「日本でオステムインプラント製品が有名になる前に、先輩歯科医の勧めで初めて使用した。製品力が優れており、それ以来7年間、オステムインプラント製品だけを100%使用している」とし、「日本はインプラント施術費用が高く、韓国よりインプラント診療が普及していない。韓国は患者数もより多く、それだけ膨大な臨床ケースを根拠として開発されたオステムインプラントの製品は信頼できる」と説明した。

 

図3 オステムインプラント本社の展示館を視察する日本歯科医師

 

 

骨補填材A-OSSからVussen歯磨き粉まで:医薬品・口腔ケア用品

インプラントゾーンを過ぎると、歯科材料と医薬品・口腔用品を見ることができる。人工歯を埋入する過程で弱くなった歯槽骨を再生し、空間を補う用途として骨補填材のA-OSSを使用する。骨の露出度を最小限に抑えるため、インプラント締結型チタンメッシュのOssBuilderも販売している。 

 

反対側には、口腔用品専門企業のOSSTEM PHARMAが販売した歯磨き粉ブランドである「Vussen」製品が用意されている。歯が敏感な場合や弱い着色がある場合にはVussen Hを使用し、Vussen 7·15·28は弱い着色から強い着色まで、自分の歯の状態に合わせてホワイトニング効果を選択して使用することができる。

 

日本の歯科医師は歯科材料や医薬・口腔用品に多くの関心を示した。また、ツアーに訪れた歯科医師に話しを聞いてみたところ、10年以上、またはオステムが有名でない時に先輩からの勧めで使用しはじめてから7年など、すでにオステム製品を使用している医師が多かった。

 

オステム関係者は「従来、インプラントなどのオステム製品を使用している顧客が多く訪問したため、本社で初めて見る医薬・口腔用品に多くの関心を示しているようだ」と話した。

 

 

歯科医院への高い理解度:デザインコンサルティングを提供

歯科材料ゾーンを過ぎると歯科医院がある。実際に運営している歯科ではなくインテリアデザイン室で、オステムインプラントは、歯科開業を控えた医師のために受注・設計・施工など全般的なコンサルティングを提供するサービスを提供している。今回のプログラムでは、デザインゾーンの相談室にて歯科開業を控えた医者の相談が実際に行われている様子を見ることができた。

 

単純なインテリア業者とは違い、歯科全般の業務に対する理解度が高いことを活かし、インプラントを製品別に分けて整理できるように収納棚を構成。入口にMRIの撮影スペースを設け、オペ専用ルームと一般の診療室、いちばん奥には院長室を構成して最適な導線を考えた設計となっていた。

 

図4 オステムインプラントのモデル歯科でユニットチェア「K5」を体験している様子

 

また、手術医療チェアーとしてK5を配置した。2021年に販売されたK5は従来のユニットチェアより座り心地を改善し、うがいをする「スピットン」を回転可能にすることで顧客の利便性を向上させた。歯がしみる症状を緩和するために、治療に使用するハンドピースには温水を供給。さらに、チェアをコントロールするフットペダルも無線であるといった工夫が施されている。

 

モデル歯科では、日本の歯科医師が近年注目している技術の一つであるデジタル・デンティストリー*6製品じっくり見ることができる。口腔内スキャナーTRIOSの3D技術を利用し、口腔内のスキャン体験も可能だ。

 

*6 デジタル技術と歯科治療を融合させた技術のこと

 

この日、オステムインプラント日本法人営業1本部の權本部長は「歯科医師との信頼が一番重要な中、日本は専門医療機器に対して基準と期待値がどの国よりも複雑で厳しい」とし「今回の訪問イベントを通して、当社の技術力と製品の特徴を効果的に伝えることができた。2024年には日本法人としてはさらに大規模に歯科医師を韓国本社へ招待する予定だ」と話した。

 

 

本プレスリリースに関するお問い合わせ先

株式会社OSSTEM JAPAN マーケティング部

担当:Keum-joo, Lee

TEL:03-5747-9441

FAX:03-5747-9442

MAIL:kj.lee@osstemjapan.com

 

 

インプラント販売本数5年連続1位を誇る世界三大インプラントメーカー「OSSTEM IMPLANT」

 

 

 

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