医院経営新時代 第9回「歯科医院における働き方改革を考える」 / 康本 征史

5月16日に日本歯科コンピューター協会が主催する、デジタルコミュニケーションフェアで1時間ほど講演してきました。

 

イベントの概要はこちら

講演のフル視聴版は記事末尾に掲載

 

テーマ 『働き方改革の中での院内業務改革』

2018年問題をご存じでしょうか。
18歳人口が減少フェーズに入るのが2018年以降ということで、主に大学界隈で用いられている言葉です。
しかしグラフを見ると、大学を志願しない18歳人口(=歯科スタッフの主な構成要員)もバブル期に比べ半減していることがわかります。
歯科医師・歯科衛生士に続き、受付・歯科助手も集まらない時代の到来です。

 

今回の講演のテーマは、一言で言えば、スタッフが少ない中で、ムリ・ムダ・ムラをいかに排除するか、についてです。

 

ムリとは、負荷が能力を上回っている状況・・仕事量>マンパワー

ムダとは、逆に負荷が能力を下回っている状況・・仕事量<マンパワー

ムラとは、ムリとムダの両方が混在して、時間によって表れる状況を指します。

トヨタ自動車では、この「ムリ・ムダ・ムラ」を徹底的になくして合理化を進めました。 例えばムダについては、造りすぎのムダ、手待ちのムダ、運搬のムダ、加工のムダ、在庫のムダ、動作のムダ、不良品・手直しのムダという、7つのムダをなくすことを考えています。

 

これまで当たり前のように、アナログ(スタッフ)で行ってきた歯科医院業務の中で、機械化やIT化で補うことができないか?ということを探ってみました。

 

例えば、

患者さんのほとんどがスマホを持参する環境において、診察券の受け渡しって意味があるのでしょうか?

キャッシュレス化を普及させようと社会が動く中で、現金の受け渡しってどこまで必要なのでしょうか?

 

スタッフの人数と長時間労働で支えてきた“ホスピタリティ”サービスの中身を厳選していかないと、働き方改革どころか、スタッフの退職すら止められらない事態になりかねません

 

 

これからも、歯科医師は年間2,000人程度、歯科衛生士は6,000人程度、歯科技工士は800人程度しか新たに供給されない中で、受け皿側の事由で業績低下することを避けるためにも、ぜひ一度考えてみてはどうでしょうか。

 

講演内容(55分)

 

感想をお待ちしております。

 


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執筆者

康本 征史の画像です

康本 征史

歯科医師

医療法人社団感・即・動 理事長
康本塾塾長・株式会社ディーアソシエイツ 顧問

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