歯の移植・再植術は1950年代まだインプラント治療が一般的になる以前は、外科的補綴アプローチの最有力選択肢であったが、インプラントの登場により影を薄めている。しかし、過去の膨大な資料を紐解いていくと、生体追従性を持った有効な補綴手段であることは明白とともに、術式の煩雑性がその応用に際しての高いハードルの一つであることも考えられる。本講演会では、過去の常識を覆す手術器具のデモンストレーションとともに、その術式・基礎的側面より歯の移植・再植術を再考し、日々の臨床への新たな選択肢の可能性について解説を行い、受講生の先生方の技術向上を目的として講演を行う。