エンド治療の三種の神器に数えられるNi-Ti製ファイル。ファイル劣化の解決策としてのみならず、同時に交差感染、マイクロクラック、ファイル管理の経済性の問題をも解消しうるものとして、“Single Patient Use”ファイルシステムが注目を集めている。本書では、デンツプライ三金から発売されている“Single Patient Use”ファイルシステム「WaveOne」と「ProTaper NEXT」に特化して、その開発経緯から実際の臨床応用例までを網羅。
序文
須田英明

Part 1　“Single Patient Use” ＆ “シングルファイル”とは？

1　WaveOne開発の背景
海老原　新／宮良香菜／須田英明

2　WaveOneの特徴［１］
なぜ１本のファイルで形成が可能であるのか（大学研修施設での使用実感から）
稲本雄之／畠　銀一郎

3　WaveOneの特徴［２］
根管拡大・形成の実際
山口正孝

Part 2　私の“Single Patient Use” ＆ “シングルファイル”の臨床応用

1　歯内療法の劇的な進化の視点から
石井信之

2　感染対策の視点で
和田尚久／赤峰昭文

3　マイクロスコープ下治療での有効性の視点から
辻本恭久／伊澤真人

4　WaveOneの選択基準の視点から
木村裕一

5　WaveOneを安全に使用するために
阿部　修

6　根管洗浄の重要性
牛窪敏博

7　WaveOneの選択基準（サイズの選択基準）の視点から
松川敏久

8　WaveOneを保険診療に活用する
医院経営・経済性の視点から
林　正規

9　WaveOneによる根管形成を成功させるために
Dr. Clifford J. Ruddleの教えから
奥村秀樹

Part 3　“Single Patient Use”とは？

1　ProTaper NEXTの特徴と使用法
興地隆史

2　基礎研究からの考察
五十嵐　勝

Part 4　私の“Single Patient Use”の臨床応用

1　ステンレススチール製ファイルとProTaper NEXT（WaveOne）の使い分けの視点から
岡口守雄

2　狭窄した根管への対処法の視点から
山田國晶

Part 5　これからの歯内療法を占う

Ni-Ti製ファイルの潮流と展望
興地隆史

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