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失敗しない歯髄保存療法

失敗しない歯髄保存療法の画像です
歯髄の保護・保存がもっともよい歯内療法です。歯髄は細菌感染を起こしていなければ保存できます。不可逆性歯髄炎に移行する前に歯髄保存療法を行いましょう。歯髄保存療法は成功率が非常に高いため、歯髄保存のできる患歯の鑑別診断が大切です。歯髄を保存できれば、患者さんからも信頼を得ることができます。安易に抜髄するのではなく、歯髄保存のため抜髄前にもう一度歯髄診断をしましょう。
第1章 歯髄喪失の悲劇
1.歯髄喪失の悲劇
須田英明
・永久歯の抜歯原因調査報告書
・歯髄の防御機構
・警告信号としての歯痛
・抜髄の失敗
・歯冠側からの漏洩(coronal leakage)
・垂直性歯根破折
・審美性の喪失
・抜髄の診療報酬
・歯髄の防御能を活用
・「コラム●かなり正確に診断できる不可逆性歯髄炎」
須田英明


第2章 抜髄の現状
1.抜髄の現状
須田英明
・抜髄の頻度
・抜髄のタイムスタディー調査
・米国における根管処置の料金
・抜髄の予後成績
・稿を終えるにあたり
・「コラム●根管処置歯の運命」
須田英明


第3章 歯髄の鑑別診断のポイント
1.歯髄のスクリーニング検査と痛みの鑑別診断
須田英明
・スクリーニング検査の感度(sensitivity)と特異度(specificity)
・痛みと鑑別診断
2.歯髄保存か抜髄かを診断する
中村 洋/鈴木一吉/中田和彦/須田英明
・診断の重要性
中村 洋
・問診
  主訴
  現病歴
  既往歴
・視診
  視診による歯髄保存の可否のクライテリア
・触診
・打診
・動揺度診査
鈴木一吉
  診査内容
  歯髄を保存すべきか否かのポイント
・温度診
  方法
  診査内容
  歯髄を保存すべきか否かのポイント
・電気診(電気的検査)
  方法
  診査内容
  歯髄を保存すべきか否かのポイント
・透照診(透過光による検査)
  方法
  診査内容
  歯髄を保存すべきか否かのポイント
・エックス線検査
中田和彦
  従来のエックス線投影法による検査
  パノラマ断層撮影法(オルソパントモグラフィー)
  デジタルエックス線画像撮影システム
  パノラマデジタルエックス線画像撮影法
  歯科用CTによる検査
・麻酔診(局所麻酔による検査)
・顕微鏡検査
  マイクロスコープを使用した臨床例から
・切削による検査(切削法)
須田英明
・インピーダンス測定検査
・レーザー光による診断
・待機的診断法
・「コラム●むずかしい再根管治療」
須田英明


第4章 歯髄保存療法の術式
1.歯髄保存療法の術式とその成功率
吉羽邦彦
・歯髄は最良の根管充填材
・歯髄保存療法の適応症
・歯髄保存療法の臨床術式
  間接覆髄法
  直接覆髄法
  暫間的間接覆髄法(indirect Pulp Capping:IPC法)
・覆髄剤
  水酸化カルシウム
  リン酸カルシウム系セラミクス
  Mineral Trioxide Aggregate(MTA)
  接着性レジンシステム
・歯髄保存療法の成功率
・歯髄保存療法へのレーザーの応用
2.3種混合抗菌剤(3‐Mix)療法
子田晃一
・3種混合抗菌剤(3‐Mix)療法の出現
・3種混合抗菌剤療法の実際
  使用材料
  術式
・3種混合抗菌剤療法の禁忌症
3.ラバーダムと歯髄保存
興地隆史
・日常臨床とラバーダム防湿
・ラバーダム防湿の意義
  無菌的術野の確保/唾液・血液による術野の汚染阻止
  口腔内環境の遮断
  処置の安全性確保
  インフェクション・コントロール
  術野の隔離によるアクセスや視認性の向上
・ラバーダム防湿の臨床エビデンス
  ラバーダム防湿とコンポジットレジン修復
  ラバーダム防湿と覆髄法
  ラバーダム防湿と歯内療法
・ラバーダム防湿は患者にとって不快か
・ラバーダム装着の工夫
  連続防湿
  クランプが装着しづらい場合への対応
  漏洩への配慮
・ラバーダム防湿とリスク評価



第5章 歯髄保存はどこまで可能か
1.深在性象牙質う蝕、象牙質知覚過敏症
吉山昌宏
・失敗しない歯髄保存療法
・深在性う蝕が歯髄に及ぼす影響
・歯髄の診査方法
・可逆性歯髄炎か非可逆性歯髄炎かの診断
・深部う蝕のレジン修復症例
・深部う蝕症例のレジンコーティング法による処置
  レジンコーティング法のコンセプト
・重度の知覚過敏症の処置
  重度の知覚過敏症の治療ポイント
2.レジンによる直接覆髄-その判断基準と診断・施術のポイント
冨士谷盛興
・接着性レジンによる直接覆髄
・インフォームドチョイス
・レジンによる直接覆髄で歯髄は壊死するのか?
・レジンによる直接覆髄の適応症と禁忌症
・レジンによる直接覆髄を成功に導く要件
・直接覆髄に推奨されるレジン
・偶発的露髄=抜髄ではない
3.歯根未完成歯の移植から考察される歯髄治癒
福西一浩
・歯根未完成歯の自家歯牙移植
・症例の概要と経過
・考察と結果
  移植歯の歯髄治癒のメカニズム
  歯髄治癒に影響を与える因子
  移植後の歯根発育の可能性
  本症例の検証
・稿を終えるにあたり

4.外傷歯、移植歯、根未完成歯と高齢者の歯髄保存療法はどこまで可能か
興地隆史
・外傷歯への対応と歯髄保存
  亀裂
  歯冠破折
  歯冠・歯根破折
  不完全脱臼
  完全脱臼(再稙歯)
・移植歯と歯髄保存療法
・根未完成歯の歯髄保存療法
・高齢者の歯髄保存はどこまで可能か


第6章 ここまで進んだ歯髄の研究
1.歯髄保存療法の基礎─歯髄の病態
興地隆史
・歯髄の病態
・象牙芽細胞の修復・再生
・歯髄の微小循環系
・歯髄の神経系
・歯髄の免疫担当細胞
・歯髄疾患の分子生物学的解析
2.歯髄再生
吉山昌宏
・歯髄再生療法の可能性
・歯髄幹細胞(DPSC)
・DPSCを用いた生体外遺伝子治療法による歯髄再生
・成長因子(CTGF)を応用した歯髄/象牙質複合体再生療法
・コラーゲン固定化EVAの歯髄再生療法への応用
・今後の展望


索引

失敗しない歯髄保存療法

抜髄する前にもう一度歯髄診断をしよう
  • 著者

    須田 英明
    興地 隆史
    中村 洋
    吉山 昌宏

  • 出版社

    クインテッセンス出版

  • ページ

    184ページ

  • サイズ

    A4判

  • ISBN

    978-4874179307

  • 価格

    11,550円(税込)

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