組織内部透過型レーザーのひとつであるNd：YAGレーザーは赤外線レーザーの吸収体である、水分では吸収が少ないため、組織破壊を抑制する治療に応用されている。また、コンタクト法により、治療時における疼痛、外科的侵襲を最小限に抑えることができ、広い範囲での応用されている。本書では、前半部で基礎データを取り入れながらNd：YAGレーザーの背景を展望し、後半部では各領域における臨床的アプローチを紹介した。
序文
Basic Approach
　総論
　　Nd:YAGレーザーの特徴とその使用法

　歯内療法
　　歯内療法への使用に際しての考え方とその背景

　小児・保存治療
　　小児への歯科用Nd:YAGレーザーの応用―う蝕予防に対する基礎と臨床―

　口腔外科治療
　　歯科用Nd:YAGレーザーの口腔外科への応用と考え方

Clinical Approach
　歯周治療
　　歯肉メラニン色素沈着症に対するアプローチ
　　歯周ポケット内照射
　　歯周治療への応用と成果について
　　歯周治療の中での臨床応用―レーザーによるTio2のアブレーション法―

　う蝕治療
　　初期う蝕への応用
　　矯正処置時の疾病緩和とう蝕処置への対応

　歯内療法
　　歯科用Nd:YAGレーザーの根管処置への応用

　補綴治療
　　歯科用Nd:YAGレーザーの補綴処置への臨床応用

　口腔外科治療
　　歯科用Nd:YAGレーザーの口腔外科的疾患および口腔外科小手術への応用と実際