超音波スケーラーが歯科臨床に登場しておよそ70年余り。日本でも歯周基本治療、メンテナンスには毎日のように使い、でも皆さんは、学生時代や研修医時代に超音波スケーラーの原理や使い方の教育を受けたことはありますか？僕もありませんでした。
日本では教育を受ける機会がなく、海外の研修会やトレーニングコースに参加すると、それまでの自己流の知識や技術がいかに拙いものであったか、と体感しました。超音波スケーラーの知識や技術に長けると、治療やメンテナンスの効果や効率が間違いなく向上し、なにより患者利益を大きく引き出すことができます。今回はそんな一連の技術やテクニックのうち、もっとも基礎的な部分に関してお話できればと思います。