上皮下結合組織移植（CTG）を併用する根面被覆術（root coverage）により　root coverageの成功率が飛躍的に向上しました。そして、その予後も治癒形態において上皮性付着でありながらTissue Stabilityが得られて歯周ポケットができることなく、予後の良い方法であります。しかし最新技術の成功率が高くなったといえ失敗することも経験する先生も多いと思います。そして、失敗してもっと悪化することもあります。
失敗したのは初心者の先生だけの問題でしょうか？？確かに歯周外科処置の経験を積んだ先生は確かに成功率が高いです。失敗の原因は先生のスキルだけの問題でなく日本人の歯肉が薄いことも原因になっています。
歯肉が薄い部位での手術は、血液供給が確保できる術式が失敗しない根面被覆術につながります。猪子が考えた Modified VISTA Techniqueは、歯肉の薄い日本人に最適な術式だと考えます。M.VISTA Techniqueは VISTAのような切開でありますが、切開部から減張切開を行っことでTension Freeが得られ、Inner sling sutureを行うことで縫合ポイントを最小で貧血帯が最小になることで術部の血液供給が一番良い術式になります。
イラストで解説し、動画でより詳しく理解していただき、失敗しない根面被覆術を習得してもらいです。