日々の診療で、「むずかしい痛みと咬合違和感を見極めて、適切に対処する」ことは、患者様からの信頼が得られて、医院経営の好循環に繋がります。
私は、地域での診療とともに、大学病院で開業医から紹介されてきた患者様を多数診てきました。患者様は、大学病院に紹介してくれた開業医には好意を持っています。その一方で、紹介してくれなかった開業医や処置が遅れた歯科医師に対しては不満を抱いています。
先生は、「すべて自分で治さなくちゃ」と思っていませんか？そんな必要はありません。むずかしい痛みと咬合違和感は、的確な見極めをすることで、患者様が先生のファンになり、通院を続けてくれます。
さて私は、診療を開始してから40年以上が経っています。開業当時、お母様に連れられてきていた小児の患者様が成人になり、結婚して子どもができて親子で通院しています。一方、開業当時のご両親は高齢者となっても通院されており、一部の方には訪問診療を行っています。こうした取り組みは、大学病院ではできません。
地域の開業医にとって、患者様が3代続けて通ってくれていることは何より嬉しいものです。
むずかしい痛みと咬合違和感の見方のポイントは、患者様を丸ごとバイオ-サイコ-ソーシャル モデルで捉えることです。患者様の心理や生活背景まで配慮して診療することで、患者様の満足度とリピート率は確実に向上するでしょう。