近年、歯科診療所における院内感染対策が不十分である実態が露見し、歯科に対する国民の信頼を揺るがす事態となったことは記憶に新しい。その際、主に問題となったのはエアタービンハンドピースの滅菌についてだが、当然ながらこれは氷山の一角に過ぎない。
歯科診療所で行うべき感染制御の範囲は多方面に及ぶが、我々の日常臨床に欠かせない歯科用ユニット内部の給水系（Dental Unit WaterLines）が汚染されている、という事実は意外と知られていない。
本講演では、DUWLsが汚染される原因、また中性電解水生成装置「Poseidon」を用いた具体的な対策方法について解説させていただく。