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噛める入れ歯の調整法

噛める入れ歯の調整法の画像です
噛めない入れ歯は困りもの。調整法を知ることで先生は総義歯の達人に。総義歯のどこが悪いのかを探していく過程の問診はマンガで説明し、調整法は症例を用いて具体的な対応法を解説している。いま使っている総義歯のトラブル(義歯床の破折、人工歯の破折、咬合痛や義歯の動揺など)への対応法も解説。またトラブルの原因を作らないように総義歯の製作ステップとポイントも掲載。やさしいながら総義歯調整法の本格的な解説書。
Chapter1 新しく作った総義歯の調整法

義歯新製時の調整方法
新製義歯装着当日に行う調整
 口腔内試適時の確認事項
 咬合調整を行う

コラム/リンガライズドオクルージョン

 発音ができるか確認する
総義歯の不調和
 咀嚼時の疼痛
  欠損部顎堤上に傷が生じた場合

原因
1.印象採得時に確実な機能印象が採得されていない/2.咬合調整時に適正な咬合調整がされていない/3.顎堤粘膜の被圧度に大きな違いがある場合/4.極端に顎堤粘膜が菲薄化している場合
対応法
まず咬合の不調和を考えてみる/次に咬合接触が強い場合/次に考えることは,その咬合接触点の配列/咬合調整を行ったにもかかわらず,疼痛が消失しない場合/印記された床内面を削除後,ティッシュコンディショナーで粘膜調整/1週間経過観察し,傷が消失したら動的印象を行い,間接リライニング/間接リベースを行う際の注意点
   
  歯肉頬移行部に傷が生じている場合

原因
1.概形印象の不適正/2.機能印象採得時の筋形成が不適正
対応法
新製義歯を試適し,歯肉頬移行部を異常に加圧していないかを調べる/歯肉頬移行部に切り傷:傷に接する義歯床をマーキング後,適正に削除/義歯床の削除:裂傷部が義歯床の外にでるまで少しずつ削除
   
  頬粘膜,舌に咬傷が生じる場合

原因
1.不適正な被蓋関係(オーバージェット)を人工歯に与えた場合
2.義歯床後方縁端部において,上下顎の床同士が接近している場合
対応法

 咀嚼時の義歯の動揺
  咬合の不調和が生じている場合

原因
1.咬合調整の不調和,不適正/2.義歯床縁が長すぎる
対応法

  顎堤粘膜と義歯床内面との不適合

原因
対応法
   
  顎堤との吸着力不足が生じている場合

原因
対応法


Chapter2 使っている総義歯の修理調整法

旧義歯の修理方法
総義歯の修理方法
 義歯床の破折
  義歯床後縁部の破折

原因
対応法
修理方法
   
  義歯床正中部からの破折

原因
対応法
修理方法
   
  人工歯部の破折

原因
対応法
修理方法
 
 咬合高径の変化
  人工歯のリモルディング(片側)

原因
対応法
修理方法
   
  人工歯のリモルディング(両側)

原因
対応法
修理方法

 義歯床下粘膜の異常
  咬合痛が生じている場合,咬合時に義歯が動揺する場合

原因
対応法
修理方法
コラム/ティッシュコンディショナーと軟質裏層材


Chapter3 総義歯の製作ステップとポイント

総義歯の製作ステップ
  口腔内診査

欠損部顎堤の触診
エックス線診査

  問診
  概形印象.研究用模型の製作

既製トレーのトリミング
既製トレーのサイズ決定
使用する印象材

  機能印象.作業用模型の製作

機能印象を採得

  咬合採得.咬合床を使用

製作した咬合床を用いて咬合採得を行う
コレクターワックスでのワックス印象

  ゴシックアーチを採得

ゴシックアーチトレーシングを行う
人工歯の配列
   
  人工歯を配列したワックスデンチャーの試適

ワックスデンチャーの口腔内試適

  新製義歯の口腔内試適

口腔内試適を行う

  新製義歯の咬合調整
     
  新製義歯のメインテナンス

新製義歯を装着する
清掃,取り扱い

   人生を楽しく

   索引

噛める入れ歯の調整法

患者さんと一緒に調整する新義歯と旧義歯の修理調整法
  • 著者

    細見 洋泰

  • 出版社

    クインテッセンス出版

  • ページ

    152ページ

  • サイズ

    A4判

  • ISBN

    978-4874179734

  • 価格

    8,250円(税込)

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