本書ではまず、インプラント治療の原点であるインプラントの固定についての基礎医学的背景を紹介し、次にインプラント周囲軟組織の特徴を歯周組織と比較しながら解説する。その後、機能の確立と維持に関しては生体力学的観点から論じ、審美性については軟組織と硬組織に対するインプラントの三次元的位置の観点から述べている。軟組織・硬組織が不足している症例への対応方法を具体的に示した。補綴コンポーネントを用いて、1回法、早期荷重、そして即時荷重について考察を加えている。
序
Per-Ingvar Branemark

訳者の序
村上　斎

緒言
執筆協力者
イントロダクション
Ingvar Ericsson

第1章　オッセオインテグレーションとインプラントの固定
Lars Sennerby

第2章　インプラント周囲軟組織の生物学と病理学
Ingvar Ericsson

第3章　生体力学的原理に基づいた臨床上のガイドライン
Bo Rangert／Franck Renouard

第4章　インプラント埋入の基本的考え方
Patrick Palacci／Ingvar Ericsson

第5章　上顎前歯部の分類法
Patrick Palacci／Ingvar Ericsson

第6章　最適な位置へのインプラント埋入
Patrick Palacci

第7章　マイナーボーンオーグメンテーション
Peter Moy／Patrick Palacci

第8章　インプラント周囲軟組織のオーグメンテーション
Patrick Palacci

第9章　さまざまな補綴コンポーネントの使用方法
Hans Nilson／Ingvar Ericsson／Patrick Palacci

第10章　1回法と早期機能荷重
Ingvar Eriｃsson