高齢化社会である現在、介護保険制度と相まって、ますます在宅診療が注目されてきた。しかし、医療提供する側の歯科医師の方が「何かあったらどうしよう」ということで尻すぼみになっている感があるのは否めない。そんな先生方に学術的なことよりも“現場レベルで”わかりやすく実際の診療に役立つよう解説した。“食べること”に重点を置き、まず何から始めるべきかを豊富な臨床例をもとに、アトラス的に在宅診療を詳述する。
○まえがき
○第1部　在宅診療の流れ
往診に出かける前に
往診の前に
往診の依頼(申し込み)
患者さんの情報
全身状態を把握する
消毒
支援体制を作る
道具
道具の変遷
往診先で
初回訪問時に何をみる?
患者、家族とのコミュニケーション
口腔ケア
食生活指導
歯牙鋭縁の処置(削合)
義歯の調整
義歯の修理(リベース)
歯内療法
観血処置
義歯の作製
根面齲蝕
○第2部　在宅診療の実際(ケース・プレゼンテーション)
参考症例
61　来院していた患者さんがこられなくなった場合1
参考症例1:Uさん、88歳、女性
65　来院していた患者さんがこられなくなった場合2
参考症例2:Sさん、81歳、女性
69　遠くの親戚より近くの他人
参考症例3:Sさん、79歳、男性
73　顎位のリハビリテーション
参考症例4:Tさん、75歳、男性
75　口腔乾燥症への対応
参考症例5:Kさん、93歳、男性
79　食べられるようにしてくれますか?
参考症例6:Wさん、75歳、女性
81　家族の愛に包まれて
参考症例7:Oさん、79歳、男性
83　先生光ってるね!
参考症例8:Oさん、80歳、男性
86　安心して治療が行えるチーム医療
参考症例9:Sさん、32歳、女性
○あとがき
あとがき
文献一覧