本書は社会科学的側面をもつ感染病理学の立場から歯科のinfection controllを訴え続けてきた著者らが、即効性のある実務とそれに結合した即物主義を排し、正しい衛生思想を養うという見地から医学・理学・工学の学問的成果との関係の中で、ウイルス感染症を論じた。
1．ウイルス性肝炎の基礎と予防法
　はじめに
　1．肝炎ウイルスの種類と肝病変
　2．Ａ型肝炎
　3．Ｂ型肝炎
　4．Ｃ型肝炎
　5．Ｄ型肝炎
　6．Ｅ型肝炎
　7．いわいるＦ型肝炎
　8．ウイルス性肝炎の予防
　9．歯科医師その他歯科医療従事者の注意


2．ウイルス性肝炎の臨床と治療
　はじめに
　1．肝炎ウイルスの感染経路
　2．ウイルス肝炎の血清免疫学的診断
　3．ウイルス肝炎の臨床所見
　4．Ｃ型肝炎の診断・病態・治療
　5．ウイルス肝炎の管理と治療


3．ヘルペス感染症の基礎と病理
　はじめに
　1．ヘルペス群ウイルス
　2．単純ヘルペス(HS)
　3．水痘・帯状疱疹
　4．サイトメガロウイルス（CMV）感染症
　5．ヘルペス群ウイルスによる重複感染
　6．予防と治療
　7．おわりに


4．AIDS
　はじめに
　1．疫学
　2．ウイルス
　3．感染経路
　4．臨床症状
　5．検査
　6．病理
　7．治療
　8．感染予防対策および消毒法
　9．おわりに


5．実際の歯科診療室内における予防法
　はじめに
　1．診療室の設計
　2．バイオハザード（biohazard）の話
　3．診断時の対策
　4．滅菌、消毒法
　5．歯科用ユニットについて
　6．おわりに


索引
著者略暦