インプラント治療を受けたほとんどの患者さんは、「一生インプラントを（含む口腔機能を）保たせたい」と希望されています。そのためには術後のメインテナンスが欠かせません。しかし、メインテナンスにスムーズに移行するには、その必要性を理解していただき、患者さんと信頼関係を築いておくことが大切です。
インプラント周囲の炎症をコントロールすることが私たち歯科衛生士の役割ですが、それには天然歯における歯周治療から学んだ知識や技術を応用します。
炎症を起こさせない、拡大させないためのスキルを習得することがインプラントの長期安定に繋がり、患者さんからの信頼が次の紹介患者さんへと拡がると考えています。
このセミナーでは、まず患者さんごとに異なる口腔機能の崩壊を招く3つのリスク因子（カリエス、ペリオ、ブラキシズム）について説明します。そしてセルフケアとプロフェッショナルケアの役割分担を明確に示し、インプラント周囲炎を予防するためのプロケア技術について詳しく解説します。実際の処置をできるだけ臨床に則して理解していただくため、多くの動画を用いて説明する予定です。