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歯肉を読む

歯肉を読むの画像です
本書では日常遭遇する歯肉の症例写真と共に歯肉から読みとるべき事項をトレースで図示し、写真と照らし合わせてみていくうちに歯肉の観察力が身につくよう工夫した。症例は健康な歯肉から病変のおきた歯肉、回復途上、歯肉の回復にいたるまで豊富な症例写真を供覧。また歯肉を読む際の着眼点について詳細に解説した。
第1章 臨床的健康歯肉と病的歯肉の違いを知る
1.臨床的に健康な歯肉の定義
2.臨床的に健康な歯肉の幅
3.病変が起きた歯肉に現われる主な変化
4.プラーク、歯石と歯肉の炎症の関わり
1)プラークと歯肉
2)歯石と歯肉
第2章 病的な歯肉の読み方
1.3つの病的な歯肉を読む
1)発赤などの歯肉の色の変化に関する着眼点
2)歯肉の腫脹、肥厚による形態変化に関する着眼点
3)ポケット形成の予測に関する着眼点
4)歯肉の退縮に関する着眼点
5)歯肉からの出血、排膿、滲出液の多少と歯肉の性状に関する着眼点
2.宿主の抵抗力と細菌の力
1)全身疾患や食生活習慣が歯肉に与える影響
2)口腔衛生習慣の欠如
第3章 歯肉の裏側にあるもの
1.思春期性歯肉炎に進行した歯肉
2.プラーク以外の因子に助長された疾患が進行した歯肉
3.繰り返しの炎症により歯肉退縮を起こしている歯肉
第4章 視診の裏付けをとることの重要性
1.視診の裏付けとしてのプロービング
1)プロービングの主な目的
2)プロービングの深さとアタッチメントレベル
2.X線写真による裏付けとその限界
3.視診の裏付けが特に重要となる歯肉
第5章 排膿のある歯肉
1.排膿路
2.歯周疾患由来の排膿路
3.歯周病変由来のフィステル
4.歯周病変と歯周炎が合併した排膿路
5.歯根破折とポケット
第6章 歯肉に関係の深いホルモンの影響
1.思春期性歯肉炎に罹患した歯肉
2.妊娠性歯肉炎に罹患した歯肉
3.糖尿病による影響のみられる歯肉
4.メラニン色素沈着のみられる歯肉
第7章 歯周疾患を助長する口腔環境にある歯肉
1.歯列不正による影響のみられる歯肉
1)転位歯1
2)転位歯2
3)反対咬合
2.隣接面接触不良による影響のみられる歯肉
1)接触不良1
2)接触不良2
3)接触不良3
3.小帯の位置異常がみられる歯肉
1)頬小帯の位置異常1
2)頬小帯の位置異常2
3)頬小帯の位置異常3
4.歯槽骨の開窓、裂開による影響のみらる歯肉
5.深い咬合状態が歯肉に与える影響
6.智歯の影響がみられる歯肉
7.顎堤の形態による影響のみられる歯肉
8.その他
1)斜切痕
2)癒合歯
3)口唇が弛緩している状態
第8章 抵抗を示している歯肉
1.フェストゥーンが現われている歯肉
2.クレフトが現われている歯肉
3.不良補綴物の影響がみられる歯肉
第9章 回復途上にある歯肉を読む
1.歯肉の回復を図るために
1)歯肉の環境整備の必要性
2)患者個々人に遭わせた歯肉の改善
2.回復途上と思われる歯肉の変化
1)赤みを帯びた透明な歯肉
2)歯肉の段、しわ
3)ロール状に肥厚した歯肉
4)クレーター状の陥没
3.回復時に受けやすい人為的な傷
1)歯ブラシによる傷
2)フロスによる傷
3)不慮の傷
第10章 歯肉の回復
1.歯肉炎の回復
2.初期の歯周炎の回復
3.中程度の歯周炎の回復
1)歯槽骨の改善を伴った症例
2)付着の改善を伴った症例
3)歯の移動を伴った症例
4)歯肉の退宿を伴った症例

歯肉を読む

プラークコントロールのための歯肉観察
  • 著者

    竹澤 登美子

  • 出版社

    クインテッセンス出版

  • ページ

    108ページ

  • サイズ

    B5判

  • ISBN

    978-4874173268

  • 価格

    6,620円(税込)

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