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絵で見る 歯科臨床に役立つ炎症の話

絵で見る 歯科臨床に役立つ炎症の話の画像です
生体の防御反応とは何なのか、基礎編では炎症や免疫といった取っ付きにくいテーマを極力平易に解説し、そのメカニズムを明らかにした。臨床編では「歯および歯周組織の炎症」と「口腔粘膜の炎症」に分け、そのとき病変部で何が起こっているかを臨床の視点から分析し、それぞれについて治療のアドバイスを付した。全編右ページにイラストを配し、左ページで簡潔な解説を行っている。歯科医師、歯科衛生士はもとより、患者説明用にも最適の書。
いまそこで何が起こっているのか?<基礎編>

[生体の防御システム~防御反応とは何なのか?~]

(1)防御反応とは何なのか?:第一、第二、第三の砦 何から何を守るのか?

(2)第一の砦[1]:上皮組織(および上皮由来成分)による防御システム 上皮と非上皮/種々の上皮組織

(3)第一の砦[2]:上皮組織(および上皮由来成分)による防御システム 上皮と上皮由来成分/外分泌と内分泌/上皮由来成分の役割

(4)第一の砦[3]:上皮組織(および上皮由来成分)による防御システム 病変内での上皮組織/上皮組織のminorchange/共通する上皮の特徴

(5)第二の砦[1]:炎症反応による防御システム;炎症とは何だろう 防御反応って病気?/過ぎたるは及ばざるが如し?
有害な刺激って?/病的な炎症の症状は?/山ほどある?炎症の種類

(6)第二の砦[2]:炎症反応による防御システム;炎症の症状とは 炎症の五大徴候は、急性炎症時の症状?
五大徴候を具体的に例えると…/なぜ赤く腫れる…?

(7)第二の砦[3]:炎症反応による防御システム;炎症の発生には 局所の循環障害とは?

(8)第二の砦[4]:炎症反応による防御システム;滲出性炎について 滲出って、何がどこに滲むの?/滲出性炎にもいろいろあったけど…
ラーメンどんぶりの穴/血清はあっさりスープ?/水溶き片栗粉
好中球は喧嘩好き?/炎症?出血?/滲出物のその後?

(9)第二の砦[5]:炎症反応による防御システム;慢性炎症とはくすぶる山火事?/慢性性炎症の主体は?

(10)第二の砦[6]:炎症反応による防御システム;肉芽組織とは 何はなくとも?肉芽組織/肉芽細胞という細胞はあるのか?
肉芽組織の主役は?/線維芽細胞が働きやすい環境
工事現場に例えてみると/オールスターキャスト
顔つきが変化していくのが肉芽組織/非特異性って?
特異性炎は何が特異的?/主役交代(好中球→リンパ球、形質細胞)

(11)第三の砦[1]:免疫反応による防御システム;免疫反応とは 免疫にもいろいろある?/自然免疫と獲得免疫/特異的な排除システム

(12)第三の砦[2]:免疫反応による防御システム;獲得免疫
ピンポイント攻撃の長所と短所/液性(体液性)免疫と細胞性免疫
自己と非自己の認識

(13)第三の砦[3]:免疫反応による防御システム;免疫を獲得するために自己免疫疾患は誤認逮捕?/アレルギーは過剰防衛
免疫獲得のための情報収集/情報の伝達

(14)第三の砦[4]:免疫反応による防御システム;ヘルパーT細胞のお手並み拝見
仕切りや(世話焼き、司令塔、調整役)ヘルパーT細胞
B細胞の活性化『増殖と変身』/抗体(免疫グロブリン)の役割は?
キラーT細胞の活性化『元から絶たなきゃダメ!』
マクロファージ(大食細胞)の活性化『もうひと頑張り願います!』

(15)第三の砦[5]:免疫反応による防御システム;一次応答の収束と二次応答への準備まあ、まあ今日はこのくらいで…仲裁屋サプレッサーT細胞
メモリー細胞の存在:一次応答、二次応答とワクチン

(16)3つの砦:連動した防御システムの構築

[修復・創傷の治癒]
肉芽組織とは?/治癒形式

[創傷治癒過程]
(1)第一段階:「残骸処理、整地」
  第二段階:「基礎工事」
(2)第三段階:「本格的工事」
(3)第四段階:「内装工事とメンテナンス」

[抜歯窩の治癒]
(1)健全歯
(2)抜歯開始
(3)抜歯直後
(4)血餅期
(5)肉芽組織期
(6)化骨期
(7)治癒期

いまそこで何が起こっているのか?<臨床編>

I.歯および歯周組織の炎症

[治らぬ歯内療法]
(1)出血が止まらない!!─その1─
(2)出血が止まらない!!─その2─
(3)排膿が止まらない!!
(4)打診痛が消えない!!
(5)根管治療中、症状発現を繰り返す
(6)通常、自覚症状なし(違和感程度)
(7)番外編:『歯髄炎』ア・ラ・カルト

[くすぶる膿瘍、消えない瘻孔]
(1)根尖部歯肉の腫脹、排膿が消えない!!
(2)歯頚部歯肉の腫脹、排膿が消えない!!

[さっぱり術後:脱臼歯再植の予後不良]
(1)エックス線写真に根の吸収像出現
(2)エックス線写真に根の吸収像出現(根と歯槽骨の間に一層の透過像)
(3)歯髄反応はあるが、根尖歯肉に腫脹、圧痛

[なぜか腫脹]
(1)疼痛も排膿もないが、歯頚部歯肉の腫脹が消えない!!
(2)疼痛も出血もないが、歯肉の腫脹が消えない!!

II.口腔粘膜の炎症
[しつこい口内炎]
(1)えぐれて痛い!!
(2)白くて厚い
(3)白くて厚い(疼痛のある場合あり)
(4)白くて赤くて痛い!!
(5)水ぶくれができて、つぶれる
(6)水ぶくれができて、広範囲にはがれる

索 引

絵で見る 歯科臨床に役立つ炎症の話

いまそこで何が起こっているのか?
  • 著者

    伊藤 由美
    大内 知之
    小林 晋一郎

  • 出版社

    クインテッセンス出版

  • ページ

    132ページ

  • サイズ

    B5判 

  • ISBN

    978-4874179826

  • 価格

    6,160円(税込)

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