本書はエナメル基質タンパクの使用法について書かれたものであるが、このタンパクは、予知性の高い再生を目指した次代の処置法としてもっとも注目をあびている。外科的処置が歯列の寿命をのばすという考えから、外科的処置法は改良、進歩が重ねられているが、エナメル基質タンパクは、他の再生治療では見られない軟組織や硬組織に良好な反応が得られている。
序文


第1章　エナメル基質タンパクの基礎科学
　再生VS修復
　セメント質の重要性
　付着機構の発生
　参考文献


第2章　再生獲得法の展開
　再生獲得のための初期の試み
　歯周組織再生誘導法
　成長因子
　エナメル基質タンパク
　参考文献


第3章　エムドゲインの安全性試験
　臨床前試験
　臨床試験
　市販後調査
　要約
　参考文献


第4章　患者の選択
　臨床的診査とレントゲン診査
　リスクファクターの同定
　治療計画の立案(インフォームドコンセント)
　治療
　メインテナンス
　参考文献


第5章　エナメル基質タンパクを用いた外科療法
　手術部位の適切な選択
　外科術式
　スメア層の除去
　歯肉対縮への応用の可能性
　参考文献


第6章　臨床応用:症例紹介
　まとめ
　症例報告


第7章　歯周サポート治療
　診査と診断
　治療
　コミュニケーション
　治療スケジュールの立て方
　まとめ
　参考文献