顎口腔系全体に注目した｢総合歯科としてのパーシャルデンチャー｣との認識のもと、パーシャルデンチャーの基礎から最新のテーマまで、その理論と臨床の実際を2600点に及ぶ写域・図版を用い、細大もらさず解説した比類なき大著。編集上、左ページには理論と術式を、右ページには重要と思われる事項Q & A形式に配置した。
序論
I．補綴学の目的
II．補綴処置の分類および歴史的展望
III．金属床義歯の製作過程
参考文献
第1章　診査および患者教育
I．診査：一次診査（初診時の診査）および二次診査（X線、模型使用）
II．患者教育
参考文献
第2章　治療計画および設計の理論
I．治療計画を立てる際の基本的原則
II．補綴処置法の決定
A．補綴物を装着しない場合の功罪
B．ブリッジかパーシャルデンチャーか?
III．パーシャルデンチャーの分類
IV．パーシャルデンチャーの設計原則
A．生物学的配慮に基づく設計原則
B．力学的配慮
C．切縁レスト
V．総合的処置計画
参考文献
第3章　前処置
I．外科的前処置
A．硬組織に関連した処置
B．軟組織に関連した処置
C．硬・軟両組織に関連した処置
II．保存修復的前処置－歯牙硬組織の処置－
III．歯内療法的前処置
A．便宜的な抜髄処置
B．感染根管の抜髄処置
C．病変が根尖孔外に波及している場合の根管処置
IV．矯正的前処置
A．歯の挺出
B．傾斜歯のアップライト
C．歯間離開の矯正
D．叢生歯の矯正
V．歯周的前処置
A．主として清掃性に関する処置
B．異常な力に対する処置
《顎関節症》
VI．補綴的前処置
A．咬合平面の修正（再構成）
B．歯冠修復処置
C．支台歯の形態修正
参考文献
第4章　印象採得および模型制作
I．印象採得
A．局部義歯の維持、支持、安定因子と印象
B．印象採得に関連深い周囲組織の名称および義歯各部との関係
C．印象方法の分類
D．局部義歯の分類別印象方法
II．作業模型の製作とその修整
参考文献
第5章　各構成要素
I．維持装置
A．鉤claspの分類および形態
B．アタッチメント
II．連結装置
A．大連結装置
B．小連結装置
III．義歯床
A．レジン床義歯
B．金属床義歯の特徴（レジン床との比較）
参考文献
第6章　金属フレームの製作および試適
I．サベイング
II．技工指示書の作成
III．技工操作（金属フレームの製作）
A．耐火模型（複模型）の製作
B．◆原型形成
C．埋没（二重埋没）
D．ワックスパターンの焼却および鋳型の加熱
E．鋳造
F．鋳造体の清掃、仕上げ
G．熱処理
H．金属フレームの試適
I．レジン義歯におけるクラスブの屈曲、バーの屈曲
参考文献
第7章　咬合採得
I．咬合採得の目的
A．垂直的顎位の決定
B．水平的顎位の決定
C．咬合平面
II．欠損形態別各種咬合採得術式
A．模型の直接咬合法
B．セントリック・チェックバイト法
C．バイト・プレート法
III．顔弓（フェイスボウ）
A．終末蝶番軸点（後方基準点）の決定
B．前方基準点の決定
IV．咬合器
参考文献
第8章　人工歯の選択、排列および歯肉形成
I．人工歯の選択および排列
A．人工歯の種類
B．前歯の選択
C．前歯人工歯の排列原則
D．臼歯人工歯の選択
E．臼歯人工歯の排列
II．歯肉形成
III．◆義歯の試適
参考文献
第9章　埋没、重合および研磨
I．埋没および重合
A．アクリリックレジンによる埋没法および重合法
B．ポリサルホン樹脂による成形法
II．研磨
参考文献
第10章　義歯装着
I．装着前（アポイントの日時前まで）の検査事項
II．装着時の検査事項
A．義歯装着時の干渉原因
B．床の適合状態
C．床縁の長さの適否
D．咬合調整
E．咬合器への再装着
III．患者指導
IV．装着後のトラブルとその対策
参考文献
第11章　リライニング、リベース、および義歯修理
I．リベース
A．裏装法（リライニング）
B．改床法（リベース、デュプリケーション）
C．義歯床および人工歯部のみの再製
II．義歯の修理
参考文献
第12章　暫間局部義歯および即時局部義歯
I．暫間局部義歯
A．仮義歯
B．移行義歯
C．治療義歯
II．即時義歯
参考文献
第13章　顎補綴および顔面補綴
I．顎顔面補綴
A．上顎顎義歯
B．下顎顎義歯
C．口蓋裂とその補綴物
D．その他の特殊形態の義歯
参考文献
第14章　インプラント
I．インプラントの歴史
II．インプラント（下部構造）の種類
III．インプラント治療過程
IV．代表的なインプラントの術式
A．ブローネマルクインプラントの術式
B．ITIインプラントの外科術式
V．インプラント（上部構造）の種類（固定性について）
VI．適応症を広げるための術式
VII．インプラントの問題点
VIII．インプラント・パーシャルデンチャー
参考文献
索引