【講師プロフィール】
石井 宏 先生・岡﨑 勝至 先生・田中 利典 先生・下山 智義 先生・牛島 寛 先生・小野里 太郎 先生・横田 要 先生
【講師メッセージ】
【番組概要】
本番組は日本全国で活躍している歯内療法専門医(歯内療法とその周辺領域に限定した診療を行っている歯科医師と定義する)に限定した出演者によって構成されている。
内容としては専門医の日常臨床や世界の歯内療法学会でよく議論されるトピックを取り上げ、毎回3人の専門医によってその内容を深掘りしていくというものである。
毎回の各トピックには歯内療法を行う全ての臨床医にとって有益な情報がふんだんに含まれている。
またもう一つ、歯内療法専門医についての理解を深めていただくという趣旨がある。
歯内療法専門医レベルの診療を提供するためには、歯内療法に限定した診療を行い、紹介された患者さんを適切に対応し元のかかりつけ医に戻っていただく体制を整えていること、が極めて重要である。
一般的な診療レベルの向上に重要な要素はいくつか挙げられるが、その中でも歯内療法専門医が自身のレベル向上に最も重要な要素となるのは「かかりつけ医によって専門医の力量が日常的に評価される」というシステムそのものである、という事実はそれを日々感じている我々専門医でないと理解しがたいものであろう。
ここでいう「評価される力量」とは歯内療法の知識や技術だけではなく、いかに患者利益を損なわずに、患者とかかりつけ医の抱える歯内療法学的な問題を解決するための医療面接技術や意思決定力、さらに加えればそれらを全て含んだ人間力である。
先生方の医院に来院される患者さんのために、我々専門医についてご理解いただければと思う。
結果として本番組の期待することをまとめるとすれば、以下のようになるであろう。
①一人でも多くの歯内療法領域の問題で苦しんでいる患者さんが救われる事
②視聴される先生方の歯内療法学的知見の向上
③歯内療法専門医の日常臨床を知っていただく
第1回 横田要先生
演題:現代の根管形成における潮流
抄録:近年、歯科治療にMIの概念が導入され、それらは歯科医療従事者・患者双方に広く浸透してきている。そのような流れの中で歯内療法領域においても様々な材料の革新と共にMIの概念が導入され始め、根管形成・根管充填方法においても変化が起きようとしている。
歯内療法の目的は、根尖性歯周炎を治癒へ導くこと・ひいては天然歯の保存に尽きる。その中で根管治療を行う場合、臨床家にとっての関心事は歯質を可能な限り保存しながらどのように根管系の細菌を効果的に除去するかということであろう。最近では、髄質開拡の新しいデザイン(Ninjya Access、3Dテクノロジーの導入)・根管形成に用いる新しい器具 (根管系を3次元的に根管清掃するファイル)・根管洗浄だけで根管系を消毒する方法など、新たな概念・機材が導入されてはじめている。これらは歯内療法の治療概念を覆すものとなり、ひいては患者にとっての最大利益を生むものとなりうるのであろうか。
現時点で我々が分かっていることを、種々の文献・研究をもとに考察し、現代の根管形成の潮流を確認したいと思う。
第2回 田中利典先生
演題:これからの根管洗浄
抄録:根管系のデブライドメントには、根管形成と根管洗浄が挙げられる。中でも根管系に存在するバイオフィルムを取り除くには機械的清掃が重要であるが、それだけで根管系全てを触れることはできない。そのため、近年では根管洗浄の補助的な術式に注目が集まってきている。
本講演では、「削片・有機質を洗い流すための根管洗浄」だけでなく「バイオフィルムを取り除くための根管洗浄」への戦略の転換について考察し、3名の米国歯内療法専門医とディスカッションを行なってみたい。
第3回 小野里太郎先生
演題:One visit VS Multiple visit
抄録:演題の「One-visit VS Multiple-visit」は根管治療における治療回数のことであり、1回法か複数回法で成功率や治療後の不快症状の発生率などに有意差があるのか、どの様なケースに適応するのかを今回のウェビナーでは科学的根拠をベースにプレゼンテーションを行います。
第4回 下山 智義先生
演題:バイオセラミックを用いた根管治療
抄録:1998年にProRoot MTAが発売されてから20年余りが経過している。MTAは封鎖性や抗菌性、生体親和性に優れた水硬性セメントである事は周知の事実となっている。近年バイオセラミックパテが販売され、MTAの欠点とも言える操作性の難しさや患歯の変色に関しても解決してきている。またバイオセラミックシーラーや柔軟性に富んだNi-Tiロータリーファイルの登場で、根管治療においてもMIコンセプトが可能となってきている。今回、バイオセラミックを用いた歯内療法の中で、根管充填方法の1つであるHydraulic Condensation Techniqueに焦点をあてて考察する。
第5回 牛島寬先生
演題:外科的歯内療法
抄録:根尖性歯周炎が治癒しない原因を的確に解決する器具や環境が整ったことで外科的歯内療法は現代の歯内療法領域にとって欠かせないものとなった。しかし、日本国内においては従来のold techniqueと大差ない方法で口腔外科領域において行われて いる現状を散見することがある。外科的歯内療法の目的は、通法の歯冠側からの根管治療では除去できない歯根内感染や根尖孔外感染を同定し、除去または不活性化 することにある。本講演では歯根端切除術のmodern techniqueについて、歯内療法学的観点から従来の術式との比較を交えながら解説する。
【WHITE CROSS編集部より】
歯内療法は、診断・判断・技術・材料・患者説明、そのすべてが密接に連動する専門領域です。
しかし、臨床家が本当に知りたい「現場の思考プロセス」や「最新技術の評価軸」は、教科書や学会発表だけでは見えにくいのが実情です。
本シリーズは、日本各地で歯内療法に特化した診療を行う専門医が、臨床で向き合う課題や世界の潮流を“率直に語り合う”貴重な番組です。根管形成、根管洗浄、MTA、外科的歯内療法、穿孔対応、1回法 vs 複数回法——。一つひとつの判断にある“理由”を、臨床家目線で深く掘り下げていきます。
「正しい治療をしたい」「選択の根拠を持ちたい」そんな先生にとって、本番組は日々の治療を確実に支えてくれるはずです。
■こんな方におすすめのセミナーです
1. 歯内療法の判断軸と最新潮流をアップデートしたい
2. 洗浄・形成・MTA・外科などで迷いが生じたことのある
3. “このケースはどう考えるべきか”という臨床判断を整理したい
■対象
開業医・勤務医
■想定レベル
★★★★☆(応用レベル)
※本セミナーは、2021年9月〜2022年3月にWHITE CROSS Liveセミナーにて配信されたものです
石井 宏 先生・岡﨑 勝至 先生・田中 利典 先生・下山 智義 先生・牛島 寛 先生・小野里 太郎 先生・横田 要 先生
【講師メッセージ】
【番組概要】
本番組は日本全国で活躍している歯内療法専門医(歯内療法とその周辺領域に限定した診療を行っている歯科医師と定義する)に限定した出演者によって構成されている。
内容としては専門医の日常臨床や世界の歯内療法学会でよく議論されるトピックを取り上げ、毎回3人の専門医によってその内容を深掘りしていくというものである。
毎回の各トピックには歯内療法を行う全ての臨床医にとって有益な情報がふんだんに含まれている。
またもう一つ、歯内療法専門医についての理解を深めていただくという趣旨がある。
歯内療法専門医レベルの診療を提供するためには、歯内療法に限定した診療を行い、紹介された患者さんを適切に対応し元のかかりつけ医に戻っていただく体制を整えていること、が極めて重要である。
一般的な診療レベルの向上に重要な要素はいくつか挙げられるが、その中でも歯内療法専門医が自身のレベル向上に最も重要な要素となるのは「かかりつけ医によって専門医の力量が日常的に評価される」というシステムそのものである、という事実はそれを日々感じている我々専門医でないと理解しがたいものであろう。
ここでいう「評価される力量」とは歯内療法の知識や技術だけではなく、いかに患者利益を損なわずに、患者とかかりつけ医の抱える歯内療法学的な問題を解決するための医療面接技術や意思決定力、さらに加えればそれらを全て含んだ人間力である。
先生方の医院に来院される患者さんのために、我々専門医についてご理解いただければと思う。
結果として本番組の期待することをまとめるとすれば、以下のようになるであろう。
①一人でも多くの歯内療法領域の問題で苦しんでいる患者さんが救われる事
②視聴される先生方の歯内療法学的知見の向上
③歯内療法専門医の日常臨床を知っていただく
第1回 横田要先生
演題:現代の根管形成における潮流
抄録:近年、歯科治療にMIの概念が導入され、それらは歯科医療従事者・患者双方に広く浸透してきている。そのような流れの中で歯内療法領域においても様々な材料の革新と共にMIの概念が導入され始め、根管形成・根管充填方法においても変化が起きようとしている。
歯内療法の目的は、根尖性歯周炎を治癒へ導くこと・ひいては天然歯の保存に尽きる。その中で根管治療を行う場合、臨床家にとっての関心事は歯質を可能な限り保存しながらどのように根管系の細菌を効果的に除去するかということであろう。最近では、髄質開拡の新しいデザイン(Ninjya Access、3Dテクノロジーの導入)・根管形成に用いる新しい器具 (根管系を3次元的に根管清掃するファイル)・根管洗浄だけで根管系を消毒する方法など、新たな概念・機材が導入されてはじめている。これらは歯内療法の治療概念を覆すものとなり、ひいては患者にとっての最大利益を生むものとなりうるのであろうか。
現時点で我々が分かっていることを、種々の文献・研究をもとに考察し、現代の根管形成の潮流を確認したいと思う。
第2回 田中利典先生
演題:これからの根管洗浄
抄録:根管系のデブライドメントには、根管形成と根管洗浄が挙げられる。中でも根管系に存在するバイオフィルムを取り除くには機械的清掃が重要であるが、それだけで根管系全てを触れることはできない。そのため、近年では根管洗浄の補助的な術式に注目が集まってきている。
本講演では、「削片・有機質を洗い流すための根管洗浄」だけでなく「バイオフィルムを取り除くための根管洗浄」への戦略の転換について考察し、3名の米国歯内療法専門医とディスカッションを行なってみたい。
第3回 小野里太郎先生
演題:One visit VS Multiple visit
抄録:演題の「One-visit VS Multiple-visit」は根管治療における治療回数のことであり、1回法か複数回法で成功率や治療後の不快症状の発生率などに有意差があるのか、どの様なケースに適応するのかを今回のウェビナーでは科学的根拠をベースにプレゼンテーションを行います。
第4回 下山 智義先生
演題:バイオセラミックを用いた根管治療
抄録:1998年にProRoot MTAが発売されてから20年余りが経過している。MTAは封鎖性や抗菌性、生体親和性に優れた水硬性セメントである事は周知の事実となっている。近年バイオセラミックパテが販売され、MTAの欠点とも言える操作性の難しさや患歯の変色に関しても解決してきている。またバイオセラミックシーラーや柔軟性に富んだNi-Tiロータリーファイルの登場で、根管治療においてもMIコンセプトが可能となってきている。今回、バイオセラミックを用いた歯内療法の中で、根管充填方法の1つであるHydraulic Condensation Techniqueに焦点をあてて考察する。
第5回 牛島寬先生
演題:外科的歯内療法
抄録:根尖性歯周炎が治癒しない原因を的確に解決する器具や環境が整ったことで外科的歯内療法は現代の歯内療法領域にとって欠かせないものとなった。しかし、日本国内においては従来のold techniqueと大差ない方法で口腔外科領域において行われて いる現状を散見することがある。外科的歯内療法の目的は、通法の歯冠側からの根管治療では除去できない歯根内感染や根尖孔外感染を同定し、除去または不活性化 することにある。本講演では歯根端切除術のmodern techniqueについて、歯内療法学的観点から従来の術式との比較を交えながら解説する。
【WHITE CROSS編集部より】
歯内療法は、診断・判断・技術・材料・患者説明、そのすべてが密接に連動する専門領域です。
しかし、臨床家が本当に知りたい「現場の思考プロセス」や「最新技術の評価軸」は、教科書や学会発表だけでは見えにくいのが実情です。
本シリーズは、日本各地で歯内療法に特化した診療を行う専門医が、臨床で向き合う課題や世界の潮流を“率直に語り合う”貴重な番組です。根管形成、根管洗浄、MTA、外科的歯内療法、穿孔対応、1回法 vs 複数回法——。一つひとつの判断にある“理由”を、臨床家目線で深く掘り下げていきます。
「正しい治療をしたい」「選択の根拠を持ちたい」そんな先生にとって、本番組は日々の治療を確実に支えてくれるはずです。
■こんな方におすすめのセミナーです
1. 歯内療法の判断軸と最新潮流をアップデートしたい
2. 洗浄・形成・MTA・外科などで迷いが生じたことのある
3. “このケースはどう考えるべきか”という臨床判断を整理したい
■対象
開業医・勤務医
■想定レベル
★★★★☆(応用レベル)
※本セミナーは、2021年9月〜2022年3月にWHITE CROSS Liveセミナーにて配信されたものです
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歯科医療人
石井 宏
歯科医師・米国歯内療法専門医
Penn Endo Study Club in Japan 主宰
石井歯科医院
岡﨑 勝至
歯科医師・医学博士・米国歯内療法専門医
ニューヨーク大学歯学部歯内療法学講座 主任講師
横田 要
歯科医師
YOKOTA DENTAL OFFICE 院長
田中 利典
歯科医師・米国歯内療法専門医
川勝歯科医院 副院長
小野里 太郎
歯科医師
オノザトデンタルオフィス 院長
下山 智義
歯科医師
しもやま歯科医院
牛島 寛
歯科医師・歯学博士
牛島歯科医院 院長
Penn Endo Study Club in Japan インストラクター


