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アウーノの達人Dr.竹内が、コンポジットレジンの悩みに線を引く

直接法レジン修復は、今や日常臨床に欠かすことのできない基本的かつ重要な処置となりました。しかし実際の診療の中では、「このケースで本当にレジンでいいのか?」「どこまで削るべきか?」「どの材料を選択すべきか?」といった“線引き”の判断に、日々悩まされているのが現実ではないでしょうか。
教科書やガイドラインにすべての答えが書かれているわけではなく、最終的な判断は術者自身の経験、感性、そして責任に委ねられます。――それがレジン修復の現実です。
保険診療と自由診療の境界も、その一例です。確かに保険適用外の材料は存在しますが、物性における差は必ずしも決定的ではありません。むしろ結果に差を生むのは「術者がどれだけ本気で治療に向き合ったか」に尽きると私は考えています。手間を惜しまず、時間を惜しまず、どこまで“こだわる”か。その姿勢こそが、修復の質を左右します。
ただし、保険診療において1時間かけてレジン修復を行うことは現実的ではありません。その中で、どのような線を引き、最低限どこまでこだわって治療を行うべきか。限られた条件下でも妥協せずにクオリティを確保する工夫こそが、術者としての腕の見せどころです。
また、材料の選択についても今やフロアブルレジンの積極的な製品開発の結果、ペーストレジンの性能差は非常に小さくなっています。フロアブルの表面張力を活かした滑らかな形態付与、ペーストによる咬頭や溝の精密な表現。材料を“使う”のではなく、“使いこなす”ことが結果を左右するのです。
さらに、直接法か間接法か、う蝕の進行に対していつ介入すべきか、選択的切削か非選択的切削か、といった判断もまた、術者の臨床感と経験に委ねられます。私自身、数多くの迷いや葛藤を経て、そのたびに少しずつ自分なりの“線”を見出してきました。
本講演では、そうした日々の臨床のリアルに真正面から向き合い、「どこに線を引くか」「どうやって決断するか」という核心に迫ります。技術や知識はもちろん不可欠です。しかし最終的にものを言うのは、“どれだけの熱量で治療に向き合えるか”――私はそう信じています。
レジン修復に本気で向き合うすべての歯科医師の方々と、臨床のリアルと熱意を共有できる時間となれば幸いです。

アウーノの達人Dr.竹内が、コンポジットレジンの悩みに線を引く

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  • 日時

    2025年6月12日(木)~9月10日(水)
    期間内であれば自由に視聴できます

    講演時間:約90分

  • 会場

    Webセミナー(WHITE CROSSにて配信)
    ご視聴の際は、本セミナーページにアクセスください。

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    https://whitecross.jp/faq

  • 費用

    6,600円(税込)

    領収書は、マイページ>申込み済みライブ配信>領収書 よりダウンロードいただけます

  • 対象

    歯科医師

  • 内容

    保存修復

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