2023年9月から2024年7月まで配信された「ペンエンドエッセンシャルコース&実際のレギュラーコースに1年間潜入してみた(全12回コース+α)」の「ペンエンドエッセンシャルコース」部分のみを配信。
大好評であった2019~2020年のペンエンドエッセンシャルコースの内容をさらにわかりやすく、臨床動画や画像を用いて解説していきます。科学の基本事項が短期間で根本から変わってしまうということは非常に稀なことです。そのような常識の元、このコースでは、歯内療法を行う際の鉄則的なルールや手順を科学的・論理的に解説し、それを実際の臨床現場で実践していく手技まで網羅いたします。
■各演題・抄録
<伊藤創平先生:歯内療法における診査診断>
日常臨床において歯内療法分野の問題を主訴に来院される方は多いと思います。
その中で診査結果の解釈、診断、意思決定に頭を悩ますことは少なくないのではと思います。
例えば、
「この歯髄は保存できるのか?それとも、抜髄した方が良いのか?」
「この歯は残せるのか?それとも、抜歯した方が良いのか?」
歯内療法を実施するにあたってまず大切なことは、適切な「診査診断」です。
それらを省いた経験則に基づく「数撃ちゃ当たる」的な対応により結果的に「大は小を兼ねた」ような主訴解決が図れたとしても、それはオーバートリートメントであり適切な医療とはいえないのではないでしょうか。
「診査診断」は、最小の侵襲かつ最短で主訴解決にたどり着くための第一歩です。
また、歯内療法の礎であり、毎年のように新製品が発表されるファイルなどの機材とは異なり大きな変化が少ない分野です。
そのためしっかりと理解しておけば今後も長らく自信を持って治療に臨めると思います。
本セミナーは自信と根拠を持って治療方針を患者さんにお伝えできる内容となっております。
それでは当日に皆様とお会いできることを楽しみにしております。
<新谷武史先生:無菌的処置と原則的なプロトコール>
『上顎の前歯部のエンドなら、ラバーダム必要ないですか?』『第二大臼歯ってクランプかからない時ありませんか?』『隔壁作っても外れる事が多いんですが、コツありますか?』『洗浄の薬剤や貼薬、仮封は何を使っていますか?』
上記のような無菌的処置に関する内容や、根管内の細菌を減らす方法に関する質問を頂くことが頻繁にあります。
歯内療法領域の治療を成功に導くために重要な事は、言うまでもなく診査診断、意思決定です。そして次に不可欠な事は、『治療部位と口腔内を遮蔽し、余計な唾液やう蝕などの微生物を混入しないようにすること』に尽きます。その上で、感染根管は細菌をいかにして減らすかが重要になります。
私がお話しさせていただく内容は、前半では『無菌的処置』について、後半では『根管内の洗浄と貼薬、仮封』などを文献ベースでご説明したいと思います。
また、初めてラバーダム防湿を行い、無菌的処置を実践したい先生にもわかりやすく、明日から役に立つ最低限必要な器具や手技について細かくご説明したいと思います。
<牛島寛先生:根管形成と根管充填>
細菌減少のステップにおいてメインパートとなる根管形成は、著しく発展した機器や材料の恩恵を受けて従来よりも安全で素早く効率的に行えるようになってきました。しかし、最新のツールを使ってみたものの、何となく迷いながら感覚的にやっていませんか?拡大視野下においても湾曲した根尖を視認することは困難であり、見えない部分をマネジメントする為には論理的思考が必要です。特にバイオセラミックシーラーの登場によって、臨床手技に も大幅な方向転換が起こっています。変わらない原則と最新のテクニックを整理していつまでも終わりが見えない根管治療からの脱却を図りましょう。
<髙橋玄先生:再根管治療の意思決定と基本テクニック>
日々の臨床において、再根管治療を行う機会は多いのではないでしょうか?再根管治療は、初回の根管治療とは異なり、さまざまな問題や障害が存在し、それらを解決するのは簡単ではありません。
そこで今回は、再根管治療で起こり得る問題を認識し、解決できるように、前半・後半の2つのパー トに分かれています。 前半のパートでは、『現在、患者が置かれた状況に対して、最適と思われる治療法と代替治療を提示する』ことを目標としています。そのためには、何を診るのか?また、意思決定するには、どのような情報・知識が役立つのかをお話し させていただきます。
後半のパートでは、実際に再根管治療を行う際に必要な築造体の除去、GPの除去など基本的なテクニックや、レッジ、穿孔、ファイル破折に対しての予防法・対応に関して、動画や写真を交えてご説明させていただきます。ご参加いただく先生方にとって、ひとつでも多く、有益な情報を提供できるよう努めて参ります。
<上松丈裕先生:歯冠側漏洩・築造・歯内療法処置歯の修復>
歯内療法の成功とはどこで決まるのでしょうか?治療は「良好な予後」をもって初めて成功と言えます。
では治療成功と言える「良好な予後」を目指すには、何に気をつければよいのでしょうか?私が話させていただく内容は、築造・修復といった根管充填後の処置についてです。根管充填後の築造・修復は予後に大きな影響を与えることが数々の根拠で示唆されています。また築造・修復に関わる理論や材料は日進月歩であります。そしてさらに再感染を防ぐにはどこに注意を払えば良いのでしょうか?
そこで今回は歯冠側漏洩という視点で築造および修復処置が根管治療の予後にどのような影響を与えているかを、生物学的根拠を元に注目すべき点や予防策を具体的にお伝えしたいと思います。この放送で少しでも先生方の日々の臨床にお役に立てれば幸いです。ぜひこの機会にご参加ください。
<横田要先生:外科的歯内療法>
歯内療法専門医が厳密なプロトコールを守った中で行う非外科的根管治療でも、その成功率は100%には及ばない。そのため、歯内療法専門医は外科的歯内療法に精通していなければ根尖性歯周炎のマネジメントは困難となり、結果として患者の悩みを解決するのが難しくなる。
歯内療法におけるマイクロサージェリーにおいては、1990年代以降に歯科用顕微鏡の導入・PRO ROOT MTA に代表されるバイオセラミックマテリアルの登場・マイクロサージェリーに必要な治療器具の発達によって、現代のマイクロサージェリーの成功率は非常に高いものと考えられており、その有用性は疑う余地はないと考えられる。
本講演では、外科的歯内療法の必要性・非外科的アプローチもしくは外科的アプローチどちらを選択すべきかという意思決定・マイクロサージェリーの術式について、実際の症例や治療動画を通じて解説させていただければと思います。
大好評であった2019~2020年のペンエンドエッセンシャルコースの内容をさらにわかりやすく、臨床動画や画像を用いて解説していきます。科学の基本事項が短期間で根本から変わってしまうということは非常に稀なことです。そのような常識の元、このコースでは、歯内療法を行う際の鉄則的なルールや手順を科学的・論理的に解説し、それを実際の臨床現場で実践していく手技まで網羅いたします。
■各演題・抄録
<伊藤創平先生:歯内療法における診査診断>
日常臨床において歯内療法分野の問題を主訴に来院される方は多いと思います。
その中で診査結果の解釈、診断、意思決定に頭を悩ますことは少なくないのではと思います。
例えば、
「この歯髄は保存できるのか?それとも、抜髄した方が良いのか?」
「この歯は残せるのか?それとも、抜歯した方が良いのか?」
歯内療法を実施するにあたってまず大切なことは、適切な「診査診断」です。
それらを省いた経験則に基づく「数撃ちゃ当たる」的な対応により結果的に「大は小を兼ねた」ような主訴解決が図れたとしても、それはオーバートリートメントであり適切な医療とはいえないのではないでしょうか。
「診査診断」は、最小の侵襲かつ最短で主訴解決にたどり着くための第一歩です。
また、歯内療法の礎であり、毎年のように新製品が発表されるファイルなどの機材とは異なり大きな変化が少ない分野です。
そのためしっかりと理解しておけば今後も長らく自信を持って治療に臨めると思います。
本セミナーは自信と根拠を持って治療方針を患者さんにお伝えできる内容となっております。
それでは当日に皆様とお会いできることを楽しみにしております。
<新谷武史先生:無菌的処置と原則的なプロトコール>
『上顎の前歯部のエンドなら、ラバーダム必要ないですか?』『第二大臼歯ってクランプかからない時ありませんか?』『隔壁作っても外れる事が多いんですが、コツありますか?』『洗浄の薬剤や貼薬、仮封は何を使っていますか?』
上記のような無菌的処置に関する内容や、根管内の細菌を減らす方法に関する質問を頂くことが頻繁にあります。
歯内療法領域の治療を成功に導くために重要な事は、言うまでもなく診査診断、意思決定です。そして次に不可欠な事は、『治療部位と口腔内を遮蔽し、余計な唾液やう蝕などの微生物を混入しないようにすること』に尽きます。その上で、感染根管は細菌をいかにして減らすかが重要になります。
私がお話しさせていただく内容は、前半では『無菌的処置』について、後半では『根管内の洗浄と貼薬、仮封』などを文献ベースでご説明したいと思います。
また、初めてラバーダム防湿を行い、無菌的処置を実践したい先生にもわかりやすく、明日から役に立つ最低限必要な器具や手技について細かくご説明したいと思います。
<牛島寛先生:根管形成と根管充填>
細菌減少のステップにおいてメインパートとなる根管形成は、著しく発展した機器や材料の恩恵を受けて従来よりも安全で素早く効率的に行えるようになってきました。しかし、最新のツールを使ってみたものの、何となく迷いながら感覚的にやっていませんか?拡大視野下においても湾曲した根尖を視認することは困難であり、見えない部分をマネジメントする為には論理的思考が必要です。特にバイオセラミックシーラーの登場によって、臨床手技に も大幅な方向転換が起こっています。変わらない原則と最新のテクニックを整理していつまでも終わりが見えない根管治療からの脱却を図りましょう。
<髙橋玄先生:再根管治療の意思決定と基本テクニック>
日々の臨床において、再根管治療を行う機会は多いのではないでしょうか?再根管治療は、初回の根管治療とは異なり、さまざまな問題や障害が存在し、それらを解決するのは簡単ではありません。
そこで今回は、再根管治療で起こり得る問題を認識し、解決できるように、前半・後半の2つのパー トに分かれています。 前半のパートでは、『現在、患者が置かれた状況に対して、最適と思われる治療法と代替治療を提示する』ことを目標としています。そのためには、何を診るのか?また、意思決定するには、どのような情報・知識が役立つのかをお話し させていただきます。
後半のパートでは、実際に再根管治療を行う際に必要な築造体の除去、GPの除去など基本的なテクニックや、レッジ、穿孔、ファイル破折に対しての予防法・対応に関して、動画や写真を交えてご説明させていただきます。ご参加いただく先生方にとって、ひとつでも多く、有益な情報を提供できるよう努めて参ります。
<上松丈裕先生:歯冠側漏洩・築造・歯内療法処置歯の修復>
歯内療法の成功とはどこで決まるのでしょうか?治療は「良好な予後」をもって初めて成功と言えます。
では治療成功と言える「良好な予後」を目指すには、何に気をつければよいのでしょうか?私が話させていただく内容は、築造・修復といった根管充填後の処置についてです。根管充填後の築造・修復は予後に大きな影響を与えることが数々の根拠で示唆されています。また築造・修復に関わる理論や材料は日進月歩であります。そしてさらに再感染を防ぐにはどこに注意を払えば良いのでしょうか?
そこで今回は歯冠側漏洩という視点で築造および修復処置が根管治療の予後にどのような影響を与えているかを、生物学的根拠を元に注目すべき点や予防策を具体的にお伝えしたいと思います。この放送で少しでも先生方の日々の臨床にお役に立てれば幸いです。ぜひこの機会にご参加ください。
<横田要先生:外科的歯内療法>
歯内療法専門医が厳密なプロトコールを守った中で行う非外科的根管治療でも、その成功率は100%には及ばない。そのため、歯内療法専門医は外科的歯内療法に精通していなければ根尖性歯周炎のマネジメントは困難となり、結果として患者の悩みを解決するのが難しくなる。
歯内療法におけるマイクロサージェリーにおいては、1990年代以降に歯科用顕微鏡の導入・PRO ROOT MTA に代表されるバイオセラミックマテリアルの登場・マイクロサージェリーに必要な治療器具の発達によって、現代のマイクロサージェリーの成功率は非常に高いものと考えられており、その有用性は疑う余地はないと考えられる。
本講演では、外科的歯内療法の必要性・非外科的アプローチもしくは外科的アプローチどちらを選択すべきかという意思決定・マイクロサージェリーの術式について、実際の症例や治療動画を通じて解説させていただければと思います。
ペンエンドエッセンシャルコース2023-24
-
日時
2025年2月24日(月)〜7月25日(金)
期間内であれば自由に視聴できます
講演時間:各回約120分 -
会場
Webセミナー(WHITE CROSSにて配信)
ご視聴の際は、本セミナーページにアクセスください。
↓ご視聴できない方はこちら
https://whitecross.jp/faq -
費用
66,000円(税込)
領収書は、マイページ>申込み済みライブ配信>領収書 よりダウンロードいただけます -
対象
歯科医師
-
内容
エンド、コース受講
歯科医療人

石井 宏
歯科医師・米国歯内療法専門医
Penn Endo Study Club in Japan 主宰
石井歯科医院

伊藤 創平
歯科医師
医療法人社団創世会 ITO DENTAL OFFICE
Penn Endo Study Club in Japan 認定医

新谷 武史
歯科医師
しんがい歯科医院

牛島 寛
歯科医師・歯学博士
牛島歯科医院 院長
Penn Endo Study Club in Japan インストラクター

上松 丈裕
歯科医師
かみきたデンタルクリニック 理事長
Penn Endo Study Club in Japan 認定医

髙橋 玄
歯科医師
髙橋歯科

横田 要
歯科医師
YOKOTA DENTAL OFFICE 院長
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