う蝕と歯周病は「歯科の2大疾患」と言われますが、これらに顎関節症を加えた、いわゆる「歯科の3大疾患」が、我々歯科医師が日常臨床で日々向き合う疾患の大部分を占めています。また修復処置や欠損補綴処置はこれら疾患に伴い生じた機能障害を回復するための治療です。
一方、健康意識の高まりとともに予防歯科への関心が広がりをみせ、私たち歯科医師も、従来の「治療主体の歯科医療」から「予防主体の歯科医療」へと意識が変わりつつあります。予防歯科の軸となるプラークコントロールを主としたメインテナンスは今後も広がり続けると考えられますが、一度歯を失い始めると、その後の歯の喪失を有効に抑えるための十分な結果が得られていないデータが存在します。それは現在広がりをみせるメインテナンスだけでは一度歯を失い始めた患者が、その後の歯の喪失を必ずしも十分に抑えられていない可能性を示唆します。
「歯牙欠損進行症」という新たな概念は、プラークコントロールを主目的としたメインテナンスだけではフォローするのが難しい症例において、積極的に歯を守るための新しいアプローチを見出す可能性を示唆しています。メインテナンスに並行し、三次予防に新たなアプローチを加えた「包括的予防歯科」の考え方をディスカッションしてみたいと考えております。
一方、健康意識の高まりとともに予防歯科への関心が広がりをみせ、私たち歯科医師も、従来の「治療主体の歯科医療」から「予防主体の歯科医療」へと意識が変わりつつあります。予防歯科の軸となるプラークコントロールを主としたメインテナンスは今後も広がり続けると考えられますが、一度歯を失い始めると、その後の歯の喪失を有効に抑えるための十分な結果が得られていないデータが存在します。それは現在広がりをみせるメインテナンスだけでは一度歯を失い始めた患者が、その後の歯の喪失を必ずしも十分に抑えられていない可能性を示唆します。
「歯牙欠損進行症」という新たな概念は、プラークコントロールを主目的としたメインテナンスだけではフォローするのが難しい症例において、積極的に歯を守るための新しいアプローチを見出す可能性を示唆しています。メインテナンスに並行し、三次予防に新たなアプローチを加えた「包括的予防歯科」の考え方をディスカッションしてみたいと考えております。