今、歯科において歯髄保存は大きな変革が起きている。半世紀続いた可逆性・不可逆性歯髄炎の分類は歯髄の病態を示しておらず、新たな分類が必要であった。そこで歯髄疾患の進行をステージで示すことを考案した。それによりステージに応じた治療法の選択も可能となった。その理論的背景や実際の臨床でどのようにう蝕を除去し、どのように歯髄を保護するのか、その細部を分かりやすく紹介したい。従来、不可逆性歯髄炎と診断され抜髄されていた多くの歯髄が実は保存可能であることを数百の症例で実証している。今回のライブセミナーが皆様にとって歯髄保存の基準を大きく変える場となればと考えております。