唾液の機能性には、「量」だけでなく「質」の側面があり、これらを合わせて「唾液力」という。また、口腔ケアは、細菌学的視点や物理化学的視点に基づき口腔を清掃することに注力されてきた。
しかし、生体には本来持つ防御力が備わっている。その防御力の最上位の因子が唾液である。特に口には免疫があり、その中心が唾液中のIgA抗体である。唾液IgA抗体の減少は、う蝕のリスクを上げることがmeta analysisで明らかになった。さらに、舌苔の形成に関与しており、IgAが多い方が舌苔の減少を認める報告もある。
このように、唾液力を高めることが今後の口腔の健康に重要なことから、唾液力を高める歯磨きにも注目がされている。しかし、電動歯ブラシが唾液力を高めるかは、ほとんど研究がなかった。そこで私たちは、電動歯ブラシを用いて、その使用の前後で唾液量の変化とIgA量の変化についてヒト試験を行った。その結果、電動歯ブラシ後の唾液量は、介入前の安静時唾液量より有意に増加した。また、IgA量は、有意差は無いが増加傾向を認めた。これらの結果から、電動歯ブラシは、高い清掃効果とともに、唾液に影響を与えることで、生体側の防御因子へも影響する可能性が示唆された。これからの歯磨きは、生体側の防御因子を高めるということにも意識した新しい歯磨きで、口腔と全身の健康を目指すことが求められる。
しかし、生体には本来持つ防御力が備わっている。その防御力の最上位の因子が唾液である。特に口には免疫があり、その中心が唾液中のIgA抗体である。唾液IgA抗体の減少は、う蝕のリスクを上げることがmeta analysisで明らかになった。さらに、舌苔の形成に関与しており、IgAが多い方が舌苔の減少を認める報告もある。
このように、唾液力を高めることが今後の口腔の健康に重要なことから、唾液力を高める歯磨きにも注目がされている。しかし、電動歯ブラシが唾液力を高めるかは、ほとんど研究がなかった。そこで私たちは、電動歯ブラシを用いて、その使用の前後で唾液量の変化とIgA量の変化についてヒト試験を行った。その結果、電動歯ブラシ後の唾液量は、介入前の安静時唾液量より有意に増加した。また、IgA量は、有意差は無いが増加傾向を認めた。これらの結果から、電動歯ブラシは、高い清掃効果とともに、唾液に影響を与えることで、生体側の防御因子へも影響する可能性が示唆された。これからの歯磨きは、生体側の防御因子を高めるということにも意識した新しい歯磨きで、口腔と全身の健康を目指すことが求められる。
配信中
最新エビデンスを解説!唾液の重要性、正しく理解していますか?
〜音波歯ブラシの新しい可能性〜
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日時
2024年12月2日(月)~12月31日(火)
期間内であれば自由に視聴できます
講演時間:22分 -
会場
Webセミナー(WHITE CROSSにて配信)
ご視聴の際は、本セミナーページにアクセスください。
↓ご視聴できない方はこちら
https://whitecross.jp/faq -
費用
無料
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対象
歯科医師、歯科衛生士
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内容
歯科全般・その他
レビュー (0)