咬合や下顎位は、普段それほど意識しなくても困ることは少ないかもしれない。しかし臨床を積み重ねていくと、思いがけない歯根破折や補綴装置の脱離をはじめ、かみ合わせに関連するさまざまなトラブルを経験するようになる。そのような症例では何らかの咬合の問題を抱えている。そして、経過を紐解いていくと、顎関節障害の既往や偏咀嚼、パラファンクションといった要因がリスクとして挙げられることも多い。
そこで若手の先生方を対象に、症例を通してリスクの内在する患者のチェックポイントを解説しながら、咬合と下顎位についての注意点について述べてみたい。
そこで若手の先生方を対象に、症例を通してリスクの内在する患者のチェックポイントを解説しながら、咬合と下顎位についての注意点について述べてみたい。