近年、損補綴においてはインプラントを用いたものが脚光を浴びてきた。しかしながら、全身疾患や高齢であるなど様々な理由により、インプラントによる補綴ができない、あるいは望まない患者も多数存在する。
そのような患者には、有床義歯を用いなければならない。厚生労働省の歯科疾患実態調査からの将来推計では、有床義歯の患者は年々増加していくといわれている。また多数の歯が残っているものの、歯周病、カリエス等の問題を有する患者が多くなっている。咬合と全身疾患、不定愁訴などとの関連性が注目を集めている昨今、超高齢社会が加速し、また「人生100年」の時代という背景を鑑みると、噛めるという事のみならず、健康寿命の延長のため、有床義歯の役割は大きいと考える。
我々が携わる歯科治療の原則は、予知性の高い治療である。これは、固定性の補綴治療においても可撤性有床義歯の治療においても同様である。予知性の高い治療には、残存組織保全と機能回復率向上の両立が不可欠である。一方に偏った治療となると、十分に機能を発揮できないか、もしくは再建された歯列が長期的に維持できない状態となる。いずれにしても、望ましい治療にはならない。残存天然歯を含めた適切な治療が求められている。
私は、10数年前より、日本歯科大学 小出馨名誉教授から、咬合・補綴・顎関節など様々な事を教えて頂いた。今回は、それを踏まえて、有床義歯を製作するにあたり、残存組織の保全と機能回復率向上をいかに両立させ、口腔内および関連組織をどう診断し、設計していくかを症例を通して考えてみたいと思う。
そのような患者には、有床義歯を用いなければならない。厚生労働省の歯科疾患実態調査からの将来推計では、有床義歯の患者は年々増加していくといわれている。また多数の歯が残っているものの、歯周病、カリエス等の問題を有する患者が多くなっている。咬合と全身疾患、不定愁訴などとの関連性が注目を集めている昨今、超高齢社会が加速し、また「人生100年」の時代という背景を鑑みると、噛めるという事のみならず、健康寿命の延長のため、有床義歯の役割は大きいと考える。
我々が携わる歯科治療の原則は、予知性の高い治療である。これは、固定性の補綴治療においても可撤性有床義歯の治療においても同様である。予知性の高い治療には、残存組織保全と機能回復率向上の両立が不可欠である。一方に偏った治療となると、十分に機能を発揮できないか、もしくは再建された歯列が長期的に維持できない状態となる。いずれにしても、望ましい治療にはならない。残存天然歯を含めた適切な治療が求められている。
私は、10数年前より、日本歯科大学 小出馨名誉教授から、咬合・補綴・顎関節など様々な事を教えて頂いた。今回は、それを踏まえて、有床義歯を製作するにあたり、残存組織の保全と機能回復率向上をいかに両立させ、口腔内および関連組織をどう診断し、設計していくかを症例を通して考えてみたいと思う。
配信中
[VOD]有床義歯の臨床
〜残存組織保全と機能回復率向上の両立を達成するために〜
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日時
2024年8月22日(木)~2025年2月28日(金)
期間内であれば自由に視聴できます
講演時間:86分 -
会場
ご自宅や診療室(インターネット経由)
↓ご視聴できない方はこちら
https://whitecross.jp/faq -
費用
8,800円(税込)
領収書は、マイページ>申込み済みライブ配信>領収書 よりダウンロードいただけます -
対象
歯科医師
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内容
義歯
レビュー (0)