日本のおかれている現状は非常に厳しく、65歳以上の人口が21%というボーダーラインを越えて「超高齢社会」になっています。加齢によるサルコペニアやフレイルだけでなく、高血圧・糖尿病・高脂血症・認知症等、多くの疾患を抱える「多疾患併存状態」の人口が増えれば、必然的に私たちが接する患者さんたちも易感染性な状態になります。感染管理は「制御」と「予防」の2面性から考える時代であり、これまでの慣例を科学的に検証し、確実に基本を押さえた実践を心がけましょう。そのために今回はこれまでのやり方では陥りがちな「落とし穴」に注目し、今後を見据えた歯科臨床の在り方を考えていきます。
レビュー (0)