樹木など自然界にあっても適切な状態を保持するためには、メインテナンスは必要で、ましてや生体組織に適用された人造物ではアフターケアは不可欠でしょう。
30年ほど前までは、『寝たきりになっても、週に2ないし3回ほど介護の方に拭っていただければ十分でしょう。』などと悠長なというか無責任な言葉を発していましたが、インプラント表面性状、アバットメント、上部構造のデザインなどが当時とはまったく異なる今日のものでは、そのようなことは言えません。毎日の患者自身の清掃と定期的なプロフェッショナル・クリーニングは不可欠です。さらに、問題が起こった場合の早期発見は、種々の面での患者の負担を最小限とすることができます。