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[Web]国際口腔インプラント学会 ドイツ口腔インプラント学会日本支部 学術講演(非会員専用)

「マイクロスコープを用いた近代歯科治療法の発展と課題」齋藤正寛先生
マイクロスコープによる"見える化"は歯内療法を中心とする歯科治療のみならず衛生士による口腔ケアにまで適応が拡大され、各々精度の高い医療サービスを提供できる様になりました。歯内療法の場合は、湾曲根管の治療時に発生する穿孔、ジップ、レッジ、トランスポーテション等を含む根管逸脱を原因とする根性歯周炎を解決手段として、根管を"見える化"治療することで治療成績を向上させました。従って近代歯内療法においてCBCTによる診断技術、マイクロスコープ、Ni-Tiロータリーファイル、超音波洗浄を用いた根管系から逸脱せずに感染源を取り除く治療技術は、高い成功率を可能にする必須の機器となります。また根管治療で解決できい症例に関しては、マイクロスコープを用いた歯根端切除術で根尖歯周組織を" 見える化"することで、病変を低侵襲に摘出し歯を保存する治療の適応を拡大する事が出来ました。腔ケアの場合は歯及び歯肉周辺に付着しているバイオフィルムを顕微鏡で"見える化"することで、より精度の高いクリーニングを可能にしました。このようにマイクロスコープは従来の歯科治療の概念を変えるパラダイムシフトを引き起こし、治療成績の向上に大きく貢献しています。北米、欧州で開発されたイクロスコープを用いた歯科医療は日本のみならずアジア各国でも導入され、今後さらなる普及が期待されています。東北大学病院保存修復科ではマイクロスコープを用いた歯内治療の標準治療技術を導入し、一般から全身疾患を有する患者にまで幅広く対応可能なことを確認しています。また独自の腔ケア事業も展開しており、ここでも顕微鏡を導入し精度の高い口腔管理技術が患者管理に及ぼす影響を調べています。
そこで本セミナーでは、近年普及しているマイクロスコープを用いた歯内療法を中心に、過去の歴史からパラダイムシフトに至った経緯をお話したいと思います。また私共が取り組んでいる口腔ケア事業に関してもご紹介させて頂きます。

「インプラント周囲炎の原因となる歯科医療を考える」鬼原英道先生
1965年にBranemark教授が純チタン製デンタルインプラントの臨床応用を開始して半世紀以上の年月が経つ。PubMedによる文献検索では、 "DentalImplanの語にヒットする文献は2019年10月現在で4万6千件以上であり、現在のデンタルインプラントの需要を考慮するとその数字は当然と考えらる。そらの研究では、インプラントの予後、骨移植、清掃法、補綴方法、補綴精度、上部構造材料、インプラント周囲炎など、様々なものが研究されてきている。そして、インプラント生存率の向上には、インプラント体の表面性状、手術器具、人工骨およびメンブレンなどのインプラント治療にまつわる材料特性の向上が大きく関与していると考えられる。しかしながら、インプラント周囲炎に対する臨床処理の変化は、それほど変わっていないのが現状である。インプラント周囲炎の発生機序は、細菌学的要因と力学的要因とに考えることができる。細菌学的要素によるインプラント周囲炎の原因として、患者の口腔衛生状態は非常に大きな割合を占めていると考えられる。しかしがら、どんなに患者が口腔衛生状態を良好に保っていても、インプラント周囲のセメントの残存や、上部構造のミスフィットによるインプラント周囲炎は予防することができず、これらは医原性のインプラント周囲炎と考えられる。現在のインプラント治療において、適合や審美性などの全ての要件を叶えることが出来る補綴物は存在しない。ジルコニアフレームは、審美的で強度が高いため、近年インプラント補には多く使用されているが、破折した時のリカバリーや、ミスフィット時の鑞着は当然行うことは出来ない。ジルコニアフレームの製作は、シリコーン印象を行い、石膏模型を製作し、ワックスパターンをデスクトップスキャナーで読み込んだものを基に、ジルコニアブロックのミリングを行い、最終焼成を行う。シリコーン印象での誤差、石膏模型での誤差、スキャン時の誤差および焼結による収縮といったように、こらの作業は誤差の連続が行われる。このように製作された補綴物が、粘膜封鎖性の弱いインプラント周囲組織にダメージは与える可能性は否定することは出来ない。今回、インプラント周囲炎症例やインプラントに関するトラブル症例に焦点を当て、それらの症例を考察していく。

[Web]国際口腔インプラント学会 ドイツ口腔インプラント学会日本支部 学術講演(非会員専用)

マイクロスコープを用いた近代歯科治療法の発展と課題

インプラント周囲炎の原因となる歯科医療を考える

申し込み
視聴や受講にはログインが必要です。
  • 日時

    4月3日(土)〜4月16日(金)
    期間内であれば自由に視聴できます

    齋藤正寛先生(約100分)
    鬼原英道先生(約100分)

  • 会場

    ご自宅や診療室(インターネット経由)

  • 費用

    22,000円(税込)

  • 対象

    歯科医師

  • 内容

    口腔外科・インプラント・歯科麻酔、顕微鏡(マイクロ)・レーザー

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