「結果」を出す動的治療と違って、「維持、安定」を目標とするメインテナンスでは満足度が高まらないことが多い。特に動的治療での達成感や満足感が不足していると、メインテナンスの中断に結びつきやすい。どのように動的治療に取り組み、メインテナンスにつなげていくのか、またどのようにメインテナンスに取り組んでいくのかを、患者満足度という視点でDr.Hiroこと山本浩正氏がイラストを多用して伝える渾身の一冊。
Part 1
患者満足度という新座標とデータ活用術

1.患者満足度という新座標軸
　従来の座標軸と新しい座標軸
　満足感という記憶
　「記憶」を「記録」に変換

2.患者満足度UPのためのデータ活用術──デジタル編
　データの種類
　患者満足度を上げるためのデジタルインフォメーション

3.患者満足度UPのためのデータ活用術──続・デジタル編
　デジタルデータの応用

4.患者満足度UPのためのデータ活用術──アナログ編
　確実に情報を収集し、活用するためのアナログ操作
　患者さんと歯科衛生士の架け橋「歯科衛生士カルテ」

5.ペリオデータの特性と患者満足度
　乳がんデータの特性
　歯周病の発生率
　歯周病データの特性

　参考文献

Part 2
患者満足度の高い歯周動的治療

1.患者満足度の高い歯周基本治療 ──プロフェッショナルケア編
　歯周基本治療が目指すもの
　初回時検査のポイント
　再評価検査のポイント
　根面デブライドメントのポイント

2.患者満足度の高い歯周基本治療 ──セルフケア編
　歯周基本治療におけるセルフケア
　アンダーブラッシングという怪物──その攻略法とは
　初回時のブラッシング指導
　治療を進めながらのブラッシング指導

3.患者満足度の高い歯周外科治療
　歯周外科治療という選択肢
　歯周外科治療の種類別術後のケア
　歯周外科治療という山を乗り越えて

Part 3
患者満足度の高いメインテナンス

1.患者満足度の高いメインテナンス──プロフェッショナルケア編
　メインテナンスの目指すもの
　検査のポイント
　メインテナンス患者さん別リスク
　根面デブライドメントのポイント

2.患者満足度の高いメインテナンス──セルフケア編
　メインテナンスにおけるアンダーブラッシング
　隠れた怪物オーバーブラッシング
　知覚過敏に要注意
　バランスの取れたブラッシング

Part 4
患者満足度を上げるための方向転換

1.患者満足度UPのための方向転換──Part I
　指示から質問への方向転換
　指示から課題への方向転換
　患者さんに合わせた方向転換

2.患者満足度UPのための方向転換──Part II
　OKラインの方向転換
　使う言葉の方向転換
　言葉から体験への方向転換

索　引

Dr. Hiro's EYE
ESSAY1 ものさし再考
ESSAY2 情報の共有と情動の共有
ESSAY3 エンドポイント
ESSAY4 EBMという虚像
ESSAY5 シャープニングする?　される?
ESSAY6 主観的健康と客観的健康
ESSAY7 歯周病と抗菌剤
ESSAY8 あなたは羊?　それとも山羊?
ESSAY9 DNAから紐解く日本人の心
ESSAY10 診療室の内と外のお洒落
ESSAY11 発想の転換
ESSAY12 ALOHAな心