スタディグループの垣根を越えて結成され、日本の歯科界に旋風を巻き起こした5-DJapan。その16年間の活動の集大成ともいうべき書籍がついに完成。歯周病総論から、マイクロサージェリー、歯周組織再生療法、歯周形成外科、切除療法、エンド・ペリオ病変、難治性根尖性歯周炎、包括治療の実際までを120症例と2,000枚超の臨床写真・イラストで解説。次世代への熱い想いが込められた本書は、“歯の保存にこだわる”歯科医師必読といえる。
Contents
3 刊行に寄せて(石川知弘/北島 一/福西一浩/船登彰芳/南 昌宏)
8 監著者・著者一覧
CHAPTER 1 歯周病総論
18 1.歯周病とは
19 2.現代の歯周病病因論
19 1 歯周治療における歯周病病因論の重要性 / 2 歯周病病因論の歴史的変遷
22 3 歯周病と細菌学
24 4 細菌学と分子生物学の融合
26 5 分子生物学や最新の病因論は,臨床に何をもたらしたのか
26 症例1 非外科治療によるmicrobial shiftingの防止
28 症例2 外科治療による口腔内環境の改善
29 3.歯周病の診断
29 1 歯周病の新分類 / 2 ステージとグレード
31 4.歯周病の検査
31 1 各種検査法
33 5.歯周治療のゴール
33 1 歯周組織の健康状態の分類
34 2 歯周治療の目的
35 6.要抜歯と診断する根拠と時期について
35 1 要抜歯の基準 / 2 予後診断とその基準
37 症例3 歯周基本治療後に保存の可否を判断したケース
40 7.歯周治療の流れ
41 1 歯周治療を行う際の留意点 / 2 現代の歯周基本治療
43 ■ 歯周基本治療中に行われるべき他の治療
44 症例4 外科治療とBOGRの確立
46 3 現代の歯周外科治療の意思決定基準
47 4 SPTの重要性
49 8.BOGRとOS
49 1 歯周・インプラント治療の5‐Dコンセンサス:BOGRとOS / 2 生理的な骨形態の再構築
51 3 歯肉組織の再構築
53 4 Occlusal stability(OS:咬合の安定)について
54 9.おわりに
CHAPTER 2 マイクロサージェリーの重要性
58 1.Micro-dentistry / Periodontal microsurgeryについて
59 1 マイクロデンティストリーを成功させるための条件
64 2 マイクロスコープに慣れる
65 3 歯周外科におけるマイクロスコープの応用
67 4 歯周外科においてマイクロスコープ使用の有効な術式とは?
67 症例1 小帯除去をともなった上皮下結合組織移植による根面被覆症例
68 症例2 上顎正中の歯間乳頭に対するデリケートな手術症例①
69 症例3 上顎正中の歯間乳頭に対するデリケートな手術症例②
70 5 ペリオドンタルマイクロサージェリーに必要なマイクロスコープの特性
71 6 ペリオドンタルマイクロサージェリーにおけるマイクロインスツルメント
77 7 ビジュアルガイダンスのためのトレーニング
78 2.マイクロスーチャリングトレーニング
78 1 ラバーシートでの縫合練習
84 2 シリコンチューブによる縫合練習
88 3 おわりに
CHAPTER 3 歯周組織再生療法
90 1.総論
90 1 Periodontal regenerationの定義
92 2 再生療法の目的
92 3 安定的に良好な再生療法の治療結果を得るために
99 4 歯周組織再生療法の術式
102 5 フラップデザイン
108 6 術中,術後に起こる事象についての研究
108 7 クリニカルフローチャート
113 2.各論
113 1 上顎前歯
113 症例1 ₁ MIST
115 症例2 セメント質剥離(single flap approach)
117 症例3 裂開状の欠損への対応
118 症例4 SapRe(前庭切開とEPPの併用)を応用した症例
120 2 下顎前歯
120 症例5 下顎前歯部の解剖学的特徴
123 症例6 Single flap approach(欠損へのアクセスに配慮した切開範囲)
124 症例7 PDGF‐BBを応用した症例
128 症例8 FGF‐2と結合組織移植を併用した症例
131 3 上顎臼歯部
131 症例9 ₆ 根分岐部病変Ⅱ度および₇ 根分岐部病変Ⅲ度
133 症例10 近心根分岐部病変Ⅱ度および骨縁下欠損
137 症例11 ₆ 頬側根分岐部病変Ⅱ度および₅₇ 遠心の骨縁下欠損
140 4 根分岐部病変に対する歯周組織再生療法
145 症例12 Ⅲ度の根分岐病変と垂直性骨欠損に対してNIPSA/HITとSFAにてフラップデザインを
考慮して対応した症例
149 症例13 根分岐部病変Ⅲ度に対してPhenotype(角化歯肉幅・軟組織の厚み)を考慮し再生療を
行った症例
152 症例14 囲繞性の深い骨欠損に対し成長性因子(リグロス)とバイオオスを用い欠損を回復させた症例
153 5 骨縁上欠損への挑戦
154 症例15 非吸収性膜による0壁性欠損への対応
155 症例16 エムドゲイン,骨移植,吸収性膜による骨縁上欠損への対応
157 症例17 FGF‐2,骨補填材,吸収性膜による骨縁上欠損への対応
159 3.再生療法と矯正治療とのコンビネーションによる効果
159 1 はじめに
160 症例18 矯正前に再生療法を含む歯周外科を行い,矯正治療の期間中トラブルなく治療が完結された症例
162 2 再生療法の術前,術後処置としての矯正治療
162 症例19 囲繞性の骨欠損に対し,挺出で対応①
163 症例20 囲繞性の骨欠損に対し,挺出で対応②
163 症例21 近心傾斜歯のアップライト(整直)における近心の骨縁下欠損の反応
165 症例22 再生療法前に矯正的圧下を行い再生療法により有利な深く狭い骨欠損形態にした症例
168 症例23 再生療法→圧下(近心傾斜歯のアップライトにおける遠心側の圧下に対する骨縁下欠損の反応)
169 症例24 再生療法術前に圧下し,術後に挺出を行った症例
173 症例25 再生療法前に矯正を行い欠損形態を有利に改善した症例
176 症例26 矯正治療により前歯部の骨欠損を改善した症例
180 症例27 水平的な骨吸収が重度な症例
185 症例28 ₁を圧下した後に再生療法を行った症例
186 症例29 重度歯周病を歯の挺出と再生療法で改善させた症例
187 症例30 PTMにより上顎前歯のフレアアウトを起こした症例を歯周治療,矯正治療にて改善した症例(前歯部はSRPのみ)
188 症例31 PTMを歯周病,矯正治療で治療した症例
191 3.まとめ
CHAPTER 4 歯周形成外科
196 1.歯周形成外科
197 1 歯肉退縮の病因
199 2 歯肉退縮治療の目的
199 3 歯肉退縮の分類
204 4 根面被覆の術式
205 症例1 FGGによる付着歯肉増大と根面被覆
206 5 バイラミナー法の臨床
208 症例2 Coronally advanced flap:Subepitherial connective tissue graft
(bilaminar technique)
214 症例3 バイラミナー法:単独歯の臨床例①:Coronally advanced flap+CTG
215 症例4 バイラミナー法:単独歯の臨床例②:Laterally moved coronally advanced flap
+CTG
216 症例5 バイラミナー法:単独歯の臨床例③:Modified tunnel technique+CTG
217 症例6 バイラミナー法:複数歯の臨床例①:Coronally advanced flap+CTG
218 症例7 バイラミナー法:複数歯の臨床例②:Coronally advanced flap+CTG
220 症例8 バイラミナー法:複数歯の臨床例③:₂₁₁₂トンネルテクニック
222 症例9 バイラミナー法:複数歯の臨床例④:₄₃₃₄トンネルテクニック
223 6 上皮下結合組織移植片の採取
228 7 成長因子を併用した症例:歯肉退縮をともなう裂開状骨欠損
229 症例10 外傷に起因する歯肉退縮への対応(rhPDGF‐BBを応用した根面被覆)
234 症例11 根尖露出をともなう歯肉退縮への対応(FGF‐2を応用した根面被覆)
235 症例12 Cairo RT3・Miller class4に対する対応
237 2.挺出と圧下
238 症例13 歯肉切除により歯肉ラインの不調和を是正した症例
240 症例14 歯の挺出により歯肉ラインの不調和を是正した症例
241 症例15 歯の圧下により歯肉ラインの不調和を是正した症例
242 症例16 矯正治療にて,₁を圧下し切縁を揃えてからCTGを行った症例
243 3.歯槽堤増大
243 症例17 清掃性のための歯槽堤増大
244 症例18 硬組織増大および,FGF‐2コラーゲンマトリックスによる軟組織増大で対応した症例
246 1 軟組織による歯槽堤増大のテクニック
248 2 ドナーサイトの特徴と結合組織の採取法
252 3 歯槽堤増大の症例
253 症例19 パウチテクニック,上顎結節からの結合組織
254 症例20 口腔外で上皮切除した結合組織の症例
256 症例21 パウチ法による硬軟組織移植のコンビネーション症例
258 症例22 GBRと結合組織移植にFGF‐2を応用した症例
259 4.結合組織移植片の骨化
260 症例23 Dr. PD. Millerのオリジナルテクニックで根面被覆を行った症例
261 症例24 下顎両側犬歯に結合組織移植をenvelopテクニックを用いて行った症例
263 症例25 アマルガムタトゥーの除去を目的として結合組織移植を行った症例
265 症例26 上顎6前歯にトンネルテクニックによる結合組織移植を行った症例
266 症例27 歯肉のdiscolorationの改善を目的として結合組織移植を行った症例
267 症例28 前歯のポンティック部位に骨造成と結合組織移植を行った症例
268 症例29 上顎犬歯・側切歯にトンネルテクニックを用いた症例
270 5.Crown lengthening
272 症例30 ガミースマイル症例
CHAPTER 5 切除療法
278 1.歯周病患者における切除療法での対応
278 1 病状安定を得るための歯周外科治療の必要性
279 症例1 定期的に来院するも,欠損が進んでしまった症例
280 症例2 深い歯周ポケットと根分岐部病変の存在が,結果として予後不良となった症例
284 症例3 BOGRを切除療法で具現化した症例
285 症例4 薄い歯肉に対して切除療法と結合組織移植を併用した症例
286 2 Partial thickness flapを用いたapically positioned flapの臨床例
286 症例5 再生療法後,全顎切除療法で対応した症例
287 症例6 再生療法後,意図した再生量が得られなかったため,矯正的挺出後に切除療法を行った症例
290 症例7 上顎左側第一大臼歯分岐部Ⅱ度に近心根を抜去し,Root amputationを行った症例
291 症例8 上顎左側第一大臼歯分岐部Ⅲ度に対して,頬側2根を抜去し,Root amputationを行った症例
291 症例9 動揺のコントロール,切除療法後,上顎に連結固定,下顎には歯根分割を行った症例
293 症例10 上顎大臼歯に口蓋根のみを保存し,歯周補綴を行った症例
294 症例11 根面う蝕による歯質の崩壊により抜歯に至った症例
296 症例12 遊離歯肉移植を行った症例
297 症例13 下顎臼歯部にCMR法を用いたstrip gingival graftを行った症例
298 2.補綴前処置としての切除療法の応用
298 1 外科的歯冠長延長術(surgical crown lengthening:SCL)
300 症例14 上顎前歯部に従来の部分層弁による根尖側移動術を行った症例
303 症例15 角化歯肉が十分に存在するため,MGJを越えないフラップを形成し,SCLを行った症例
305 症例16 Full thickness flapからPartial thickness flapに移行し,SCLを行った症例①
307 症例17 Full thickness flapからPartial thickness flapに移行し,SCLを行った症例②
309 症例18 SCL後Thick phenotypeであったため,予測以上の歯肉の過形成が生じ,再度SCLを行った症例
312 3.Partial Thickness Flapを用いたAPFの術式と臨床例
312 1 イラストでみるPartial Thickness Flapを用いたApically positioned Flapの術式
323 4.現代の歯周治療学における5-D Japanコンセンサス
323 1 歯肉弁の位置づけ:Partial Thickness Flapを用いたApically positioned Flapと
Modified Widman Flapの再考
326 2 補綴治療の考え方について
326 症例19 切除療法後,縁上マージンにて補綴装置を装着した症例
328 症例20 矯正治療後に前歯部に再生療法と切除療法を行った症例
330 症例21 上顎前歯部に水平吸収をともなう重度歯周病患者に初期治療と矯正治療で対応した症例
332 3 Altered Passive Eruption:APE(受動的萌出不全)におけるSCL
333 症例22 矯正歯科治療ならびにダイレクトボンディングを併用し,SCL後8年経過した症例
336 症例23 重度の受動的萌出不全に対して,SCLを行った症例
338 5.おわりに
CHAPTER 6 エンド・ペリオ病変への対応
342 1.エンド・ペリオ病変とは
343 2.EPLの病型分類
343 1 サイモンの分類
345 2 2018年AAP/EFPコンセンサスレポートでの分類
346 3.EPLの診断の重要性
347 1 歯単位だけではなく,患者単位でも評価する
347 2 ポケットの幅(幅の狭いポケットと広いポケット)
348 3 何がEPLの診断を複雑にしているのか
349 4 時間の流れを考慮に加えた診断の有用性
349 5 歯髄壊死を引き起こす原因について考察する
351 6 EPL診断におけるCBCTの有用性
352 4.EPLの治療手順
354 5.EPL治療における再生療法の重要性
354 1 歯のコンディションと外科的歯内療法の関係
355 2 歯髄のコンディションと再生療法の結果との関係
356 6.根尖部に及ぶペリオ病変に対する再生療法
357 7.EPLの臨床例
357 症例1 根分岐部病変が見せかけのポケットだったケース
360 症例2 根分岐部病変がペリオ病変だったケース
362 症例3 CBCTによる診査で透過像が根尖孔まで及んでいないケース
364 症例4 CBCTによる診査で透過像が根尖孔まで及んでいるケース
366 8.EPLとの鑑別が困難な他の疾患:セメント質剥離について
366 症例5 セメント質剥離のケース
371 9.おわりに
CHAPTER 7 難治性根尖性歯周炎
374 1.歯内感染
374 1 歯内感染のメカニズム
374 2 根尖病変の成因
375 症例1 根管口から根管内にアクセスする方法
376 2.難治性根尖性歯周炎
376 1 難治性根尖性歯周炎とは
377 2 難治性根尖性歯周炎の治療法
378 ■MTAについて
379 3 難治性根尖性歯周炎の予後
380 4 難治性根尖性歯周炎の臨床例
381 症例2 orthogradeで治癒に導いたケース(initial treatment)
382 症例3 orthogradeで治癒に導いたケース(retreatment)
383 症例4 retrograde(歯根端切除術)により治癒に導いた症例⇒orthogradeの1年後に
retrogradeを行ったケース
384 症例5 retrograde(歯根端切除術)により治癒に導いた症例⇒orthogradeの直後に
retrogradeを行ったケース
386 症例6 意図的再植で対応した症例①(下顎二大臼歯)⇒orthogradeでの治療の6年後に症状が
再発し,意図的再植を行ったケース
390 症例7 意図的再植で対応した症例②(上顎第二大臼歯)⇒orthogradeでの治療完了後も症状が
改善せず,意図的再植を行ったケース
393 症例8 意図的再植で対応した症例③(上顎前歯部)⇒ orthogradeの4年後に意図的再植を
行ったケース
395 症例9 意図的再植で対応した症例④(上顎前歯部)⇒最初から意図的再植を行ったケース
404 症例10 前歯部のケース
406 症例11 小臼歯部のケース
408 症例12 部分的な歯根破折を認めるケース
413 症例13 狭窄根管を探索したケース
414 症例14 上顎第一大臼歯のMB2に見落としがあるケース
418 症例15 歯根側壁に穿孔を起こした症例(骨縁上)
421 症例16 歯根側壁に穿孔を起こした症例(骨縁下:前歯部)
422 症例17 歯根側壁に穿孔を起こした症例(骨縁下:小臼歯部)
424 症例18 下顎第一大臼歯の分岐部に穿孔を認めた症例
426 症例19 下顎第二大臼歯に穿孔を認めた症例
428 症例20 上顎犬歯の根尖部付近に穿孔を認めた症例
430 5 おわりに
CHAPTER 8 包括治療の実際
434 1.広汎型慢性歯周病患者に対して再生療法とインプラント・自家歯牙移植・矯正を用いた包括的な治療を行った一症例
449 2.歯列崩壊症例に対してインプラントアンカーを用いた矯正治療と天然歯の保存を図った包括的な治療アプローチ
462 3.広汎型慢性歯周炎の垂直性骨欠損に対して人工骨の置換を検討した一症例
474 あとがき
475 索引
Contents
3 刊行に寄せて(石川知弘/北島 一/福西一浩/船登彰芳/南 昌宏)
8 監著者・著者一覧
CHAPTER 1 歯周病総論
18 1.歯周病とは
19 2.現代の歯周病病因論
19 1 歯周治療における歯周病病因論の重要性 / 2 歯周病病因論の歴史的変遷
22 3 歯周病と細菌学
24 4 細菌学と分子生物学の融合
26 5 分子生物学や最新の病因論は,臨床に何をもたらしたのか
26 症例1 非外科治療によるmicrobial shiftingの防止
28 症例2 外科治療による口腔内環境の改善
29 3.歯周病の診断
29 1 歯周病の新分類 / 2 ステージとグレード
31 4.歯周病の検査
31 1 各種検査法
33 5.歯周治療のゴール
33 1 歯周組織の健康状態の分類
34 2 歯周治療の目的
35 6.要抜歯と診断する根拠と時期について
35 1 要抜歯の基準 / 2 予後診断とその基準
37 症例3 歯周基本治療後に保存の可否を判断したケース
40 7.歯周治療の流れ
41 1 歯周治療を行う際の留意点 / 2 現代の歯周基本治療
43 ■ 歯周基本治療中に行われるべき他の治療
44 症例4 外科治療とBOGRの確立
46 3 現代の歯周外科治療の意思決定基準
47 4 SPTの重要性
49 8.BOGRとOS
49 1 歯周・インプラント治療の5‐Dコンセンサス:BOGRとOS / 2 生理的な骨形態の再構築
51 3 歯肉組織の再構築
53 4 Occlusal stability(OS:咬合の安定)について
54 9.おわりに
CHAPTER 2 マイクロサージェリーの重要性
58 1.Micro-dentistry / Periodontal microsurgeryについて
59 1 マイクロデンティストリーを成功させるための条件
64 2 マイクロスコープに慣れる
65 3 歯周外科におけるマイクロスコープの応用
67 4 歯周外科においてマイクロスコープ使用の有効な術式とは?
67 症例1 小帯除去をともなった上皮下結合組織移植による根面被覆症例
68 症例2 上顎正中の歯間乳頭に対するデリケートな手術症例①
69 症例3 上顎正中の歯間乳頭に対するデリケートな手術症例②
70 5 ペリオドンタルマイクロサージェリーに必要なマイクロスコープの特性
71 6 ペリオドンタルマイクロサージェリーにおけるマイクロインスツルメント
77 7 ビジュアルガイダンスのためのトレーニング
78 2.マイクロスーチャリングトレーニング
78 1 ラバーシートでの縫合練習
84 2 シリコンチューブによる縫合練習
88 3 おわりに
CHAPTER 3 歯周組織再生療法
90 1.総論
90 1 Periodontal regenerationの定義
92 2 再生療法の目的
92 3 安定的に良好な再生療法の治療結果を得るために
99 4 歯周組織再生療法の術式
102 5 フラップデザイン
108 6 術中,術後に起こる事象についての研究
108 7 クリニカルフローチャート
113 2.各論
113 1 上顎前歯
113 症例1 ₁ MIST
115 症例2 セメント質剥離(single flap approach)
117 症例3 裂開状の欠損への対応
118 症例4 SapRe(前庭切開とEPPの併用)を応用した症例
120 2 下顎前歯
120 症例5 下顎前歯部の解剖学的特徴
123 症例6 Single flap approach(欠損へのアクセスに配慮した切開範囲)
124 症例7 PDGF‐BBを応用した症例
128 症例8 FGF‐2と結合組織移植を併用した症例
131 3 上顎臼歯部
131 症例9 ₆ 根分岐部病変Ⅱ度および₇ 根分岐部病変Ⅲ度
133 症例10 近心根分岐部病変Ⅱ度および骨縁下欠損
137 症例11 ₆ 頬側根分岐部病変Ⅱ度および₅₇ 遠心の骨縁下欠損
140 4 根分岐部病変に対する歯周組織再生療法
145 症例12 Ⅲ度の根分岐病変と垂直性骨欠損に対してNIPSA/HITとSFAにてフラップデザインを
考慮して対応した症例
149 症例13 根分岐部病変Ⅲ度に対してPhenotype(角化歯肉幅・軟組織の厚み)を考慮し再生療を
行った症例
152 症例14 囲繞性の深い骨欠損に対し成長性因子(リグロス)とバイオオスを用い欠損を回復させた症例
153 5 骨縁上欠損への挑戦
154 症例15 非吸収性膜による0壁性欠損への対応
155 症例16 エムドゲイン,骨移植,吸収性膜による骨縁上欠損への対応
157 症例17 FGF‐2,骨補填材,吸収性膜による骨縁上欠損への対応
159 3.再生療法と矯正治療とのコンビネーションによる効果
159 1 はじめに
160 症例18 矯正前に再生療法を含む歯周外科を行い,矯正治療の期間中トラブルなく治療が完結された症例
162 2 再生療法の術前,術後処置としての矯正治療
162 症例19 囲繞性の骨欠損に対し,挺出で対応①
163 症例20 囲繞性の骨欠損に対し,挺出で対応②
163 症例21 近心傾斜歯のアップライト(整直)における近心の骨縁下欠損の反応
165 症例22 再生療法前に矯正的圧下を行い再生療法により有利な深く狭い骨欠損形態にした症例
168 症例23 再生療法→圧下(近心傾斜歯のアップライトにおける遠心側の圧下に対する骨縁下欠損の反応)
169 症例24 再生療法術前に圧下し,術後に挺出を行った症例
173 症例25 再生療法前に矯正を行い欠損形態を有利に改善した症例
176 症例26 矯正治療により前歯部の骨欠損を改善した症例
180 症例27 水平的な骨吸収が重度な症例
185 症例28 ₁を圧下した後に再生療法を行った症例
186 症例29 重度歯周病を歯の挺出と再生療法で改善させた症例
187 症例30 PTMにより上顎前歯のフレアアウトを起こした症例を歯周治療,矯正治療にて改善した症例(前歯部はSRPのみ)
188 症例31 PTMを歯周病,矯正治療で治療した症例
191 3.まとめ
CHAPTER 4 歯周形成外科
196 1.歯周形成外科
197 1 歯肉退縮の病因
199 2 歯肉退縮治療の目的
199 3 歯肉退縮の分類
204 4 根面被覆の術式
205 症例1 FGGによる付着歯肉増大と根面被覆
206 5 バイラミナー法の臨床
208 症例2 Coronally advanced flap:Subepitherial connective tissue graft
(bilaminar technique)
214 症例3 バイラミナー法:単独歯の臨床例①:Coronally advanced flap+CTG
215 症例4 バイラミナー法:単独歯の臨床例②:Laterally moved coronally advanced flap
+CTG
216 症例5 バイラミナー法:単独歯の臨床例③:Modified tunnel technique+CTG
217 症例6 バイラミナー法:複数歯の臨床例①:Coronally advanced flap+CTG
218 症例7 バイラミナー法:複数歯の臨床例②:Coronally advanced flap+CTG
220 症例8 バイラミナー法:複数歯の臨床例③:₂₁₁₂トンネルテクニック
222 症例9 バイラミナー法:複数歯の臨床例④:₄₃₃₄トンネルテクニック
223 6 上皮下結合組織移植片の採取
228 7 成長因子を併用した症例:歯肉退縮をともなう裂開状骨欠損
229 症例10 外傷に起因する歯肉退縮への対応(rhPDGF‐BBを応用した根面被覆)
234 症例11 根尖露出をともなう歯肉退縮への対応(FGF‐2を応用した根面被覆)
235 症例12 Cairo RT3・Miller class4に対する対応
237 2.挺出と圧下
238 症例13 歯肉切除により歯肉ラインの不調和を是正した症例
240 症例14 歯の挺出により歯肉ラインの不調和を是正した症例
241 症例15 歯の圧下により歯肉ラインの不調和を是正した症例
242 症例16 矯正治療にて,₁を圧下し切縁を揃えてからCTGを行った症例
243 3.歯槽堤増大
243 症例17 清掃性のための歯槽堤増大
244 症例18 硬組織増大および,FGF‐2コラーゲンマトリックスによる軟組織増大で対応した症例
246 1 軟組織による歯槽堤増大のテクニック
248 2 ドナーサイトの特徴と結合組織の採取法
252 3 歯槽堤増大の症例
253 症例19 パウチテクニック,上顎結節からの結合組織
254 症例20 口腔外で上皮切除した結合組織の症例
256 症例21 パウチ法による硬軟組織移植のコンビネーション症例
258 症例22 GBRと結合組織移植にFGF‐2を応用した症例
259 4.結合組織移植片の骨化
260 症例23 Dr. PD. Millerのオリジナルテクニックで根面被覆を行った症例
261 症例24 下顎両側犬歯に結合組織移植をenvelopテクニックを用いて行った症例
263 症例25 アマルガムタトゥーの除去を目的として結合組織移植を行った症例
265 症例26 上顎6前歯にトンネルテクニックによる結合組織移植を行った症例
266 症例27 歯肉のdiscolorationの改善を目的として結合組織移植を行った症例
267 症例28 前歯のポンティック部位に骨造成と結合組織移植を行った症例
268 症例29 上顎犬歯・側切歯にトンネルテクニックを用いた症例
270 5.Crown lengthening
272 症例30 ガミースマイル症例
CHAPTER 5 切除療法
278 1.歯周病患者における切除療法での対応
278 1 病状安定を得るための歯周外科治療の必要性
279 症例1 定期的に来院するも,欠損が進んでしまった症例
280 症例2 深い歯周ポケットと根分岐部病変の存在が,結果として予後不良となった症例
284 症例3 BOGRを切除療法で具現化した症例
285 症例4 薄い歯肉に対して切除療法と結合組織移植を併用した症例
286 2 Partial thickness flapを用いたapically positioned flapの臨床例
286 症例5 再生療法後,全顎切除療法で対応した症例
287 症例6 再生療法後,意図した再生量が得られなかったため,矯正的挺出後に切除療法を行った症例
290 症例7 上顎左側第一大臼歯分岐部Ⅱ度に近心根を抜去し,Root amputationを行った症例
291 症例8 上顎左側第一大臼歯分岐部Ⅲ度に対して,頬側2根を抜去し,Root amputationを行った症例
291 症例9 動揺のコントロール,切除療法後,上顎に連結固定,下顎には歯根分割を行った症例
293 症例10 上顎大臼歯に口蓋根のみを保存し,歯周補綴を行った症例
294 症例11 根面う蝕による歯質の崩壊により抜歯に至った症例
296 症例12 遊離歯肉移植を行った症例
297 症例13 下顎臼歯部にCMR法を用いたstrip gingival graftを行った症例
298 2.補綴前処置としての切除療法の応用
298 1 外科的歯冠長延長術(surgical crown lengthening:SCL)
300 症例14 上顎前歯部に従来の部分層弁による根尖側移動術を行った症例
303 症例15 角化歯肉が十分に存在するため,MGJを越えないフラップを形成し,SCLを行った症例
305 症例16 Full thickness flapからPartial thickness flapに移行し,SCLを行った症例①
307 症例17 Full thickness flapからPartial thickness flapに移行し,SCLを行った症例②
309 症例18 SCL後Thick phenotypeであったため,予測以上の歯肉の過形成が生じ,再度SCLを行った症例
312 3.Partial Thickness Flapを用いたAPFの術式と臨床例
312 1 イラストでみるPartial Thickness Flapを用いたApically positioned Flapの術式
323 4.現代の歯周治療学における5-D Japanコンセンサス
323 1 歯肉弁の位置づけ:Partial Thickness Flapを用いたApically positioned Flapと
Modified Widman Flapの再考
326 2 補綴治療の考え方について
326 症例19 切除療法後,縁上マージンにて補綴装置を装着した症例
328 症例20 矯正治療後に前歯部に再生療法と切除療法を行った症例
330 症例21 上顎前歯部に水平吸収をともなう重度歯周病患者に初期治療と矯正治療で対応した症例
332 3 Altered Passive Eruption:APE(受動的萌出不全)におけるSCL
333 症例22 矯正歯科治療ならびにダイレクトボンディングを併用し,SCL後8年経過した症例
336 症例23 重度の受動的萌出不全に対して,SCLを行った症例
338 5.おわりに
CHAPTER 6 エンド・ペリオ病変への対応
342 1.エンド・ペリオ病変とは
343 2.EPLの病型分類
343 1 サイモンの分類
345 2 2018年AAP/EFPコンセンサスレポートでの分類
346 3.EPLの診断の重要性
347 1 歯単位だけではなく,患者単位でも評価する
347 2 ポケットの幅(幅の狭いポケットと広いポケット)
348 3 何がEPLの診断を複雑にしているのか
349 4 時間の流れを考慮に加えた診断の有用性
349 5 歯髄壊死を引き起こす原因について考察する
351 6 EPL診断におけるCBCTの有用性
352 4.EPLの治療手順
354 5.EPL治療における再生療法の重要性
354 1 歯のコンディションと外科的歯内療法の関係
355 2 歯髄のコンディションと再生療法の結果との関係
356 6.根尖部に及ぶペリオ病変に対する再生療法
357 7.EPLの臨床例
357 症例1 根分岐部病変が見せかけのポケットだったケース
360 症例2 根分岐部病変がペリオ病変だったケース
362 症例3 CBCTによる診査で透過像が根尖孔まで及んでいないケース
364 症例4 CBCTによる診査で透過像が根尖孔まで及んでいるケース
366 8.EPLとの鑑別が困難な他の疾患:セメント質剥離について
366 症例5 セメント質剥離のケース
371 9.おわりに
CHAPTER 7 難治性根尖性歯周炎
374 1.歯内感染
374 1 歯内感染のメカニズム
374 2 根尖病変の成因
375 症例1 根管口から根管内にアクセスする方法
376 2.難治性根尖性歯周炎
376 1 難治性根尖性歯周炎とは
377 2 難治性根尖性歯周炎の治療法
378 ■MTAについて
379 3 難治性根尖性歯周炎の予後
380 4 難治性根尖性歯周炎の臨床例
381 症例2 orthogradeで治癒に導いたケース(initial treatment)
382 症例3 orthogradeで治癒に導いたケース(retreatment)
383 症例4 retrograde(歯根端切除術)により治癒に導いた症例⇒orthogradeの1年後に
retrogradeを行ったケース
384 症例5 retrograde(歯根端切除術)により治癒に導いた症例⇒orthogradeの直後に
retrogradeを行ったケース
386 症例6 意図的再植で対応した症例①(下顎二大臼歯)⇒orthogradeでの治療の6年後に症状が
再発し,意図的再植を行ったケース
390 症例7 意図的再植で対応した症例②(上顎第二大臼歯)⇒orthogradeでの治療完了後も症状が
改善せず,意図的再植を行ったケース
393 症例8 意図的再植で対応した症例③(上顎前歯部)⇒ orthogradeの4年後に意図的再植を
行ったケース
395 症例9 意図的再植で対応した症例④(上顎前歯部)⇒最初から意図的再植を行ったケース
404 症例10 前歯部のケース
406 症例11 小臼歯部のケース
408 症例12 部分的な歯根破折を認めるケース
413 症例13 狭窄根管を探索したケース
414 症例14 上顎第一大臼歯のMB2に見落としがあるケース
418 症例15 歯根側壁に穿孔を起こした症例(骨縁上)
421 症例16 歯根側壁に穿孔を起こした症例(骨縁下:前歯部)
422 症例17 歯根側壁に穿孔を起こした症例(骨縁下:小臼歯部)
424 症例18 下顎第一大臼歯の分岐部に穿孔を認めた症例
426 症例19 下顎第二大臼歯に穿孔を認めた症例
428 症例20 上顎犬歯の根尖部付近に穿孔を認めた症例
430 5 おわりに
CHAPTER 8 包括治療の実際
434 1.広汎型慢性歯周病患者に対して再生療法とインプラント・自家歯牙移植・矯正を用いた包括的な治療を行った一症例
449 2.歯列崩壊症例に対してインプラントアンカーを用いた矯正治療と天然歯の保存を図った包括的な治療アプローチ
462 3.広汎型慢性歯周炎の垂直性骨欠損に対して人工骨の置換を検討した一症例
474 あとがき
475 索引
5-Dコンセンサス 歯の保存にこだわる
これまでの軌跡と次世代へのメッセージ
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著者
石川 知弘
北島 一
福西 一浩
船登 彰芳
南 昌宏
藍 浩之
石川 亮
片山 明彦
菊地 康司
丹野 努 -
出版社
クインテッセンス出版
-
ページ
480ページ
-
サイズ
A4判
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ISBN
978-4781211206
-
価格
29,700円(税込)
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WHITE CROSS編集部