あきらめないで！ その歯周病、あなたにも治せます

歯科衛生士が担う歯周基本治療では、診査を行い、各種資料を採得し、適切なSRPの実施後に再評価をしても改善しないケースに遭遇した経験があるのではないでしょうか。歯周基本治療を成功させるには、SRPの技術力はもちろん、生活背景や食生活など多くのポイントを考慮しながら、つねに原因を探り、解決策を導き出す必要があります。
本書では、臨床歴30年の著者がこれまで積み重ねてきた経験と知識に基づいて、SRPにまつわるさまざまなお悩みを解決します。歯科衛生士はもちろん、若手の歯科医師、スタッフ教育中の院長など、SRPにかかわるすべての人にお読みいただきたい１冊です。
はじめに
Chapter1　医療面接・プラークコントロール・診査・プロービング
01　患者さんの観察とインタビューのポイント
02　プラークコントロールがなかなか改善しない場合、どの程度待ってからSRPを行うの？
03　プロービング値の誤差の原因と対策は？
Chapter2　SRP実施前の注意事項
01　SRPにおける知覚過敏への対策は？
02　歯周－歯内病変に早期のSRPを行うかどうかの判断基準は？
03　歯周ポケット内イリゲーション（洗浄）の優先度は？
04　歯周ポケット内イリゲーション（洗浄）のタイミングと適応症例の経過
Chapter3　基礎知識とポジショニング
01　硬い歯石や深い歯周ポケットに効果的なSRPは？
02　上顎臼歯部の硬い歯石や深い歯周ポケットに効果的なSRPは？
03　下顎臼歯部の硬い歯石や深い歯周ポケットに効果的なSRPは？
Chapter4　SRPの進め方
01　SRPの順番の考え方は？
02　浮腫性歯肉と線維性歯肉におけるSRPの進め方の違いは？
03　浮腫性歯肉のSRPの進め方は？
04　線維性歯肉のSRPの進め方は？
Chapter5　Ｘ線写真とプローブを活用した歯根面の診査
01　ポケット底部の歯石を取り残さないコツは？
02　SRP後の残存歯石を確認する方法は？
03　SRPを行う前にセメント質.離を確認する方法は？
Chapter6　咬合性外傷の観察と対応
01　咬合性外傷はどのように診ればよいの？
Chapter7　歯周病のリスクファクターを有する臨床例
01　SRP後の線維性歯肉はどのような経過を辿るの？
02　血糖コントロールされていない糖尿病患者の重度歯周炎への対応は？