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診査・診断に基づく総義歯の臨床

診査・診断に基づく総義歯の臨床の画像です
総義歯治療は、術前の診査・診断が大切。義歯調製前に治療義歯を用いたイニシャルプレパレーションとして、粘膜調整や外科的な骨面の改善あるいはスプリント治療が必要になることもある。その後に総義歯調製があり、正中矢状面を分析するSHILLA I、咬合平面を診断し設定できるSHILLA II、咬合湾曲面を診断し設定するSHILLA IIIという器具を用いてシステマティックに製作する。初心者でも簡単に噛める総義歯を作ることができる総義歯調製システムの解説書であり、総義歯論である。
1 無歯顎補綴医療の問題点と対策

リハビリテーションとしての無歯顎補綴医療
・リハビリテーションという用語

・無歯顎者のリハビリテーション
機能回復について
心理性の回復について

無歯顎補綴医療の問題点と対策
・対象患者年齢と、義歯受容能力

・医療媒体としての総義歯の問題点
可撤性補綴物と維持・安定性
咬合支持は完全粘膜負担である
歯槽堤形態の変化への対応

総括


2 診断と予後

新患との出会い
・無歯顎患者に見受けられる心理

・来院時の接遇
高齢者に配慮した診療室
デンタル・スタッフの態度

診査・診断と予後
・問診
よい聴き手になること
患者に術者の考えを十分に伝える

・口腔外所見
年齢
性別
職業と趣味
義歯の経験
既往歴および健康状態
体の姿勢
顔面所見
口腔周囲筋の状態
ディスキネジア
エックス線診査
性格

・口腔内所見
開口状態と顎関節の評価
歯槽堤の状態
歯槽堤粘膜の状態
口蓋面形態と口蓋隆起
上顎歯槽結節
下顎隆起
歯肉唇・歯肉頬移行部
ポスト・ダム域
口蓋反射
舌の姿勢と大きさ
唾液
旧義歯の評価

・研究模型の咬合器上での所見

・人工歯列と歯槽堤との関係
上下顎人工歯列対向関係と咬合
顎の大きさと骨吸収度

診療計画とコンサルテーション
・診療計画の立案
準備医療の適用
本義歯調製にすぐ入れる場合

・コンサルテーション


3 無歯顎の印象調製

最終印象技法の理論と考察
・義歯周囲筋の運動限界と形態からの分類
粘膜静止の概念
機能印象
動的印象

・加圧量から印象技法の分類
加圧印象
最少圧印象
選択圧印象

・開口度から印象技法の分類
閉口印象
開口印象

私の主張したい最終印象
・無歯顎粘膜面に対する考え方と予備印象技法

・研究模型とワックスデンチャーの作製
研究模型
顎間関係位での咬合器付着とトレーサーの設置
ゴシックアーチ・トレースと中心位採得
咬合器付着と人工歯排列
リプレースメント・ジグによる咬合面コアの採取

・最終印象
最終印象材の装填
同等沈下を目標とした義歯内面の印象
辺縁封鎖性に富む義歯辺縁の印象
辺縁封鎖域拡張のため義歯把持面の印象
ポスト・ダム(口蓋後縁封鎖部)の印象
印象面の滑沢化
結語


4 SHILLA SYSTEMとエイブ咬合器

SHILLA SYSTEM
・正中矢状面の意義
THAを基準とする通法的フェイス・ボウ・トランスファーに対する考察
SHILLA SYSTEMにおける診査・診断技法の基本

・正中矢状面の記録
SHILLA I
正中矢状面分析器具SHILLA I による正中矢状面の記録採取
正中矢状面分析器具SHlLLA I

エステティック・フェイス・ボウ
エイブ・エステティック・フェイス・ボウによる正中矢状面の記録採取
エイブ・エステティック・フェイス・ボウ

・咬合器上における垂直・正中矢状座標と水平・側方座標の具現化
SHILLA II
咬合平面・設定器具SHILLA II
咬合平面診断・設定器具SHILLA IIの基本的活用法と両座標の具現化
正中矢状面を基準にした上顎模型の咬合器付着/その1
正中矢状面分析器具SHlLLA Iにより分析記録した正中矢状面を基準にする方法
正中矢状面を基準にした上顎模型の咬合器付着/その2
正中長軸線を基準にしたエステティック・フェイス・ボウによるトランスファー

SHILLA III
咬合湾曲面診断・設定器具SHILLA III
咬合湾曲面診断・設定器具SHILLA IIIの基本的活用法と両座標の具現化

エイブ007咬合器
・エイブ007咬合器の誕生
左右対称的歯列,左右同高で同傾斜な咬合平面を備えた咀嚼器の診断・構築を意図した咬合器
フェイス・ボウ・トランスファーの問題点とSHILLA SYSTEM
機能運動路の再現が可能な平衡側側方顆路指導機構、作業側顆路指導機構を備える咬合器
多岐にわたるインサイザルテーブル(切歯指導板)の具備
マウンティングプレート着脱機構
後方斜倒支持桿(インクライン・サポーター)
セントリック・ラッチ

・結語


5 人工歯列の構成と咬合採得


人工歯列に対する考察
・力学的思考からの人工歯列

・生理学的思考からの人工歯列
構音機能を利用した方法
筋圧中立位に排列位置を求める方法
有歯顎時の歯牙萌出植立位置への排列方法

・筆者の考える人工歯列構成

咬合床
・基礎床の作製

・咬合堤の設置法
上顎の咬合堤設置
下顎の咬合堤設置

最大咬頭嵌合位(中心咬合位)の記録
・リップサポート(Lip Support)の調整
・咬合平面の設定

・下顎位の設定
咬合堤による咬合採得
適正顆頭位への下顎位誘導
ゴシックアーチ(Gothic Arch)記録による咬合採得

顆路測定についての見解


6 人工歯の選択と排列

前歯部人工歯の選択
・前歯部人工歯の色調の選択

・前歯部人工歯の大きさの選択
口内法
口外法

・前歯部人工歯の形態の選択
・前歯部人工歯の材質の選択

臼歯部人工歯の選択
・臼歯部人工歯の色調の選択
・臼歯部人工歯の大きさの選択
・臼歯部人工歯の咬合面形態の選択
・臼歯部人工歯の材質の選択

人工歯排列


7 ブレード臼歯について

天然歯と総義歯との咀嚼機能差の要因

ブレード臼歯の設計意図
・天然歯に近い咀嚼効果を期待するには
・必要なことは咬合面接触面積の減少
・有効な咬合面接触形態

ブレード臼歯の誕生

S‐Aブレード臼歯
・S‐Aブレード臼歯の開発

・S‐Aブレード臼歯の特性
機械的な咬合面形態
簡単な排列操作
床下組織の健全保護

・S‐Aブレード臼歯排列の要点
ブレード臼歯の咬合採得
ブレード臼歯排列における注意点

H‐Aブレード臼歯
・下顎ブレード臼歯の発想と咬合面形態
下顎ブレード臼歯の発想
有効な咬合面接触形態を備えた下顎ブレード臼歯

・下顎ブレード臼歯排列の要点
前歯部の排列
下顎ブレード臼歯の排列
上顎臼歯の排列

・下顎ブレード臼歯の臨床的考察


8 ワックスデンチャー

義歯研磨面のワックスアップ


9 完成義歯の装着と患者教育

完成義歯の検査と調整
・基礎床部の検査と調整
疼痛点
アンダーカット
同等沈下を意図した調整(不等沈下点の削除)
義歯床辺縁の評価

・咬合関係の検査と調整
リマウントによる咬合の検査
咬合調整と選択点削合
試食による咬合調整

完成義歯の装着と患者教育
・完成義歯の装着
・患者教育
咀嚼機能と構音機能
異物感
審美性
義歯の管理


10 システマティックな診断

無歯顎補綴医療への対応
診査・診断の重要性
一般的診断技法の問題点
義歯調製と優れた連携を図る診査・診断

システマティックな診査・診断の実際
口腔内・研究模型から最終印象できるかどうかを診査・診断
咬合平面が設定できるかを診査・診断
咬合平面の評価と顎機能に対する診査・診断
適正顆頭位でのチェックバイトと診断のための人工歯排列
咬合咀嚼圧に対する支持性の診査・診断

診断情報からの診療計画の立案


11 リニア・テクニックによる総義歯調製法の実際

診査・診断
診療計画の立案
義歯調製の開始


12 治療用義歯を活用した総義歯調製

治療用義歯
治療用義歯の役割
臨床例
診療計画の立案
治療用義歯の作製

イニシャルプレパレーション
ティッシュトリートメント粘膜調整
修正治療としての下顎位整復
最終義歯の調製と装着

使用器材一覧
索引1 無歯顎補綴医療の問題点と対策

リハビリテーションとしての無歯顎補綴医療
・リハビリテーションという用語

・無歯顎者のリハビリテーション
機能回復について
心理性の回復について

無歯顎補綴医療の問題点と対策
・対象患者年齢と、義歯受容能力

・医療媒体としての総義歯の問題点
可撤性補綴物と維持・安定性
咬合支持は完全粘膜負担である
歯槽堤形態の変化への対応

総括


2 診断と予後

新患との出会い
・無歯顎患者に見受けられる心理

・来院時の接遇
高齢者に配慮した診療室
デンタル・スタッフの態度

診査・診断と予後
・問診
よい聴き手になること
患者に術者の考えを十分に伝える

・口腔外所見
年齢
性別
職業と趣味
義歯の経験
既往歴および健康状態
体の姿勢
顔面所見
口腔周囲筋の状態
ディスキネジア
エックス線診査
性格

・口腔内所見
開口状態と顎関節の評価
歯槽堤の状態
歯槽堤粘膜の状態
口蓋面形態と口蓋隆起
上顎歯槽結節
下顎隆起
歯肉唇・歯肉頬移行部
ポスト・ダム域
口蓋反射
舌の姿勢と大きさ
唾液
旧義歯の評価

・研究模型の咬合器上での所見

・人工歯列と歯槽堤との関係
上下顎人工歯列対向関係と咬合
顎の大きさと骨吸収度

診療計画とコンサルテーション
・診療計画の立案
準備医療の適用
本義歯調製にすぐ入れる場合

・コンサルテーション


3 無歯顎の印象調製

最終印象技法の理論と考察
・義歯周囲筋の運動限界と形態からの分類
粘膜静止の概念
機能印象
動的印象

・加圧量から印象技法の分類
加圧印象
最少圧印象
選択圧印象

・開口度から印象技法の分類
閉口印象
開口印象

私の主張したい最終印象
・無歯顎粘膜面に対する考え方と予備印象技法

・研究模型とワックスデンチャーの作製
研究模型
顎間関係位での咬合器付着とトレーサーの設置
ゴシックアーチ・トレースと中心位採得
咬合器付着と人工歯排列
リプレースメント・ジグによる咬合面コアの採取

・最終印象
最終印象材の装填
同等沈下を目標とした義歯内面の印象
辺縁封鎖性に富む義歯辺縁の印象
辺縁封鎖域拡張のため義歯把持面の印象
ポスト・ダム(口蓋後縁封鎖部)の印象
印象面の滑沢化
結語


4 SHILLA SYSTEMとエイブ咬合器

SHILLA SYSTEM
・正中矢状面の意義
THAを基準とする通法的フェイス・ボウ・トランスファーに対する考察
SHILLA SYSTEMにおける診査・診断技法の基本

・正中矢状面の記録
SHILLA I
正中矢状面分析器具SHILLA I による正中矢状面の記録採取
正中矢状面分析器具SHlLLA I

エステティック・フェイス・ボウ
エイブ・エステティック・フェイス・ボウによる正中矢状面の記録採取
エイブ・エステティック・フェイス・ボウ

・咬合器上における垂直・正中矢状座標と水平・側方座標の具現化
SHILLA II
咬合平面・設定器具SHILLA II
咬合平面診断・設定器具SHILLA IIの基本的活用法と両座標の具現化
正中矢状面を基準にした上顎模型の咬合器付着/その1
正中矢状面分析器具SHlLLA Iにより分析記録した正中矢状面を基準にする方法
正中矢状面を基準にした上顎模型の咬合器付着/その2
正中長軸線を基準にしたエステティック・フェイス・ボウによるトランスファー

SHILLA III
咬合湾曲面診断・設定器具SHILLA III
咬合湾曲面診断・設定器具SHILLA IIIの基本的活用法と両座標の具現化

エイブ007咬合器
・エイブ007咬合器の誕生
左右対称的歯列,左右同高で同傾斜な咬合平面を備えた咀嚼器の診断・構築を意図した咬合器
フェイス・ボウ・トランスファーの問題点とSHILLA SYSTEM
機能運動路の再現が可能な平衡側側方顆路指導機構、作業側顆路指導機構を備える咬合器
多岐にわたるインサイザルテーブル(切歯指導板)の具備
マウンティングプレート着脱機構
後方斜倒支持桿(インクライン・サポーター)
セントリック・ラッチ

・結語


5 人工歯列の構成と咬合採得


人工歯列に対する考察
・力学的思考からの人工歯列

・生理学的思考からの人工歯列
構音機能を利用した方法
筋圧中立位に排列位置を求める方法
有歯顎時の歯牙萌出植立位置への排列方法

・筆者の考える人工歯列構成

咬合床
・基礎床の作製

・咬合堤の設置法
上顎の咬合堤設置
下顎の咬合堤設置

最大咬頭嵌合位(中心咬合位)の記録
・リップサポート(Lip Support)の調整
・咬合平面の設定

・下顎位の設定
咬合堤による咬合採得
適正顆頭位への下顎位誘導
ゴシックアーチ(Gothic Arch)記録による咬合採得

顆路測定についての見解


6 人工歯の選択と排列

前歯部人工歯の選択
・前歯部人工歯の色調の選択

・前歯部人工歯の大きさの選択
口内法
口外法

・前歯部人工歯の形態の選択
・前歯部人工歯の材質の選択

臼歯部人工歯の選択
・臼歯部人工歯の色調の選択
・臼歯部人工歯の大きさの選択
・臼歯部人工歯の咬合面形態の選択
・臼歯部人工歯の材質の選択

人工歯排列


7 ブレード臼歯について

天然歯と総義歯との咀嚼機能差の要因

ブレード臼歯の設計意図
・天然歯に近い咀嚼効果を期待するには
・必要なことは咬合面接触面積の減少
・有効な咬合面接触形態

ブレード臼歯の誕生

S‐Aブレード臼歯
・S‐Aブレード臼歯の開発

・S‐Aブレード臼歯の特性
機械的な咬合面形態
簡単な排列操作
床下組織の健全保護

・S‐Aブレード臼歯排列の要点
ブレード臼歯の咬合採得
ブレード臼歯排列における注意点

H‐Aブレード臼歯
・下顎ブレード臼歯の発想と咬合面形態
下顎ブレード臼歯の発想
有効な咬合面接触形態を備えた下顎ブレード臼歯

・下顎ブレード臼歯排列の要点
前歯部の排列
下顎ブレード臼歯の排列
上顎臼歯の排列

・下顎ブレード臼歯の臨床的考察


8 ワックスデンチャー

義歯研磨面のワックスアップ


9 完成義歯の装着と患者教育

完成義歯の検査と調整
・基礎床部の検査と調整
疼痛点
アンダーカット
同等沈下を意図した調整(不等沈下点の削除)
義歯床辺縁の評価

・咬合関係の検査と調整
リマウントによる咬合の検査
咬合調整と選択点削合
試食による咬合調整

完成義歯の装着と患者教育
・完成義歯の装着
・患者教育
咀嚼機能と構音機能
異物感
審美性
義歯の管理


10 システマティックな診断

無歯顎補綴医療への対応
診査・診断の重要性
一般的診断技法の問題点
義歯調製と優れた連携を図る診査・診断

システマティックな診査・診断の実際
口腔内・研究模型から最終印象できるかどうかを診査・診断
咬合平面が設定できるかを診査・診断
咬合平面の評価と顎機能に対する診査・診断
適正顆頭位でのチェックバイトと診断のための人工歯排列
咬合咀嚼圧に対する支持性の診査・診断

診断情報からの診療計画の立案


11 リニア・テクニックによる総義歯調製法の実際

診査・診断
診療計画の立案
義歯調製の開始


12 治療用義歯を活用した総義歯調製

治療用義歯
治療用義歯の役割
臨床例
診療計画の立案
治療用義歯の作製

イニシャルプレパレーション
ティッシュトリートメント粘膜調整
修正治療としての下顎位整復
最終義歯の調製と装着

使用器材一覧
索引

診査・診断に基づく総義歯の臨床

  • 著者

    阿部 晴彦

  • 出版社

    クインテッセンス出版

  • ページ

    336ページ

  • サイズ

    A4判

  • ISBN

    978-4781200958

  • 価格

    35,200円(税込)

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