本日より2日間、日本歯科大学新潟生命歯学部にて日本レーザー歯学会の第29回学術大会が開催されている。

大会長は新海航一先生(日本歯科大学新潟生命歯学部歯科保存第二講座)。新潟での開催は2005年の第17回大会以来12年ぶりとなる。

 

1990年代初頭に日本でも使われるようになったレーザーは 初めて人のう蝕治療に用いられてから50年以上の歴史があり、国内における歯科の導入台数は43,821台(アールアンドディー2015年版「歯科機器・用品」)と報告されているが、大学等で教育を受ける機会がないまま、 “当てるだけでいい” “魔法の光” として扱われ始めた。

日本レーザー歯学会はこれまでのようにレーザーに対する教育の機会が少ないことを危惧し、“学生のうちにレーザーと接する機会のもてる教育” を目指すべく学会として異例ではあるが大学での歯科用レーザー教育を積極的に行っている。(記事:歯科大学における歯科用レーザー教育がはじまる) 

メインテーマ:「歯科治療におけるレーザーイノベーション」

天気がよく、佐渡島がハッキリと見える

 

日本レーザー歯学会はレーザー歯学の進歩発展を図り、もって国民に安全安心で良質な医療を提供することを目的として創設された学会である。

歯科医療の中でレーザーがますます重要な位置を占めてきているいま、硬組織疾患へのより的確な診断技術や新たな対応技術、PDT(含LED)やLLLT効果の応用などの研究を遂行し、レーザー歯科医療の確立と、しいてはそれらが患者国民の利益につながることを目指している。
また、レーザーにしかできない歯科医療を具現化するためにもレーザー機器ならびに関連メーカーと共に発展する、産臨学連携運営の学会を目指している。

 

今大会は臨学産ともに学べる臨床セミナー、臨床シンポジウムや教育講演、安全講習会や認定講習会などレーザーを学ぶ上で充実したプログラムが用意され、“学ぶために参加する大会” のように感じる。

 

 大会長:新海航一先生

 

大会長を務められる新海航一先生は開会式でこのように挨拶された。

 

日常臨床へのレーザー治療の導入により日常の歯科治療がどのように革新されたのか、歯科領域におけるレーザー治療はどのように革新されてきているのか、このような点にフォーカスを当て、現在行われている歯科用レーザーを用いた診断や治療、レーザー研究の動向、そして今後のレーザー歯学の発展について活発に討論していただきたいと思います

大会のメインテーマでもある「歯科治療におけるレーザーイノベーション」について、各分野でご活躍の先生方に間違いなく革新性のある最先端のお話をしていただけることでしょう。

また、懇親会では新潟の美味い地酒と海の幸をご堪能いただけるよう準備しておりますので、大勢の皆様にご参加いただけると幸甚です。

 

抄録集とともに配られたパンフレット

 

現在日本の歯科で扱われている主なレーザー

 

現在日本で主に使われているレーザーは、アルゴンガスレーザー(470nm)、He-Neレーザー(634nm)、半導体レーザー(810nm)、Nd:YAGレーザー(1064nm)、Er:YAGレーザー(2940nm)、CO2レーザー(10600nm) などが挙げられる。それぞれ波長の違いや特性を持ち、もちろん適応症例や防護メガネも変わる。

 

また、各レーザーは決して “安全な” “魔法の光” ではなく、事故や偶発症が起こる可能性があるので十分に理解した上で注意して使う必要がある。

 (WHITECROSSでは日本レーザー歯学会監修の元、歯科用レーザー総論・各論を配信しています。合わせてご覧ください。)

画像クリックで総論記事へ

 

学術大会プログラム

 

理事長講演「全員そして国民のための日本レーザー歯学会」

冨士谷盛興 先生(愛知学院大学保存修復学講座)

 

特別講演「形成外科・皮膚科領域におけるレーザー治療の最前線」

大城貴史 先生(医療法人社団 慶光会 大城クリニック)

 

日本歯科医学会会長講演「基準がサポートするところ」

住友雅人 先生(日本歯科医学会会長)

 

教育講演「抗菌光線力学療法の臨床応用とその可能性」 

辰巳順一 先生(明海大学歯学部 口腔生物再生医工学講座 歯周病学分野)

 

認定講習会「レーザー・LED・光が切り開く新しい歯科治療」

渡辺久 先生(前東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科歯周病学分野准教授)

 

パラデンタル対象講習会「#パラデンタルに必要な知識を整理してみた」

永井茂之 先生(永井歯科診療室)

 

安全講習会「臨床に安全は必要か!」

篠木毅 先生(日本レーザー歯学会監事)

 

シンポジウムⅠ 「硬組織治療におけるレーザーイノベーション」

・今だから期待できるNd:YAGレーザーの相乗効果 -CT、マイクロスコープ、歯科内視鏡を併用したレーザーの使いこなし -  :須崎明 先生(ぱんだ歯科)

・硬組織へのアプローチ:津田忠政 先生(医療法人社団光揚会ラ・デントグループ)

・難治性根尖性歯周炎・歯原性疼痛の診断と治療 :山口博康 先生(鶴見大学歯学部附属病院 総合歯科2)

 

シンポジウムⅡ 「軟組織治療におけるレーザーイノベーション」

・口腔粘膜蛍光観察装置による口腔癌の鑑別と早期発見:片倉朗 先生(東京歯科大学 口腔病態学講座)

・顎関節症治療を成功に導くためのレーザーの役割:島田淳 先生(医療法人社団 グリーンデンタルクリニック)

・超高齢社会に対応するこれからのaPDTとは:三谷章雄 先生(愛知学院大学歯学部 歯周病学講座)

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