歯みがき剤のフッ化物濃度の上限拡大を承認 厚生労働省
ニュース 2017.03.18

歯みがき剤のフッ化物濃度の上限拡大を承認 厚生労働省

WHITE CROSS編集部

馴染みのある歯科医療用品と言うと何を思い浮かべるだろうか?

 

歯科医療従事者にとってはタービンやレジンなどがそれにあたり、一般の人々にとっては歯ブラシと歯みがき剤がそれにあたるのではなかろうか。その中でも、う蝕予防を目的としたフッ化物を含む歯みがき剤は日本においては90%以上、米国においては95%以上のシェアを占めている。

 

フッ化物配合の歯みがき剤が社会に浸透しているなかで、その濃度についての問題提起がなされてきた。その背景には、欧米では1,000ppm〜1,500ppmの薬用歯みがき剤が一般的であるなか、日本においては上限が1,000ppmに設定されていたことがある。

 

ここにおいて3月17日、歯みがき剤のフッ化物濃度についての大きな承認が厚生労働省によって下された。

それによると、これまで薬用歯みがき剤におけるフッ化物の配合量は1,000ppm以下とするように定められていたが、その上限が1,500ppmまで引き上げられたという。

 

 

今回の承認を受け、歯みがき剤メーカー各社から1,000ppm〜1,500ppmの高濃度フッ化物配合の歯みがき剤が発売されることになる。

 

高濃度のフッ化物配合薬用歯みがきが販売されるにあたり、その注意表示として

① 「6歳未満の子供への使用は控える」旨を表示する

② 「6歳未満の子供の手の届かない所に保管する」旨を表示する

③  濃度を直接容器などに記載する

④  内容物が10g以下の場合、②を省略することができる

などの基準が設けられる。

年齢ごとに推奨されるフッ素濃度

厚生労働省の生活習慣病予防のための健康情報サイト e-ヘルス においては、歯みがき剤のフッ化物の濃度について以下の推奨がなされている。

 

 

推奨は国により異なり、例えばフィンランドにおいては第 1 乳臼歯が萌出したら 1,000ppm の歯磨剤を豆粒大で使用する。一方、オランダでは 2 歳までは 1日 1回、2 歳からは 1日 2回のペースでの500ppmの歯みがき剤の使用を推奨をしている。欧州小児歯科学会では、6ヵ月から 2 歳未満は 500ppm を 1 日 2 回、豆粒大での使用を推奨している。

 

それでは、日本において新しく導入される 1,000ppm〜1,500ppm の薬用歯みがき剤については、どのように取り扱うべきなのであろうか?

例えば、イギリスにおいては、3 ~ 6 歳では 1,350 ~ 1,500ppm の薬用歯みがき剤の使用が推奨されている。

 

e-ヘルスや各学会がガイドラインを出すまでは、「6歳未満の子供への使用は控える」という表示に従って使用することが望ましいのかもしれない。

WHITE CROSS編集部
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