予防歯科の考えをベトナムを中心としたアセアン諸国へ
ニュース 2017.02.27

予防歯科の考えをベトナムを中心としたアセアン諸国へ

WHITE CROSS編集部

日本が先進国入りして半世紀が経ち、医療は社会の公共財となった。医療制度の在り方しだいで、医療はその姿を大きく変える。

 

あらゆる医療制度には一長一短があり、日本の歯科医療の良い点をあげるのであれば、歯科医療が国民にとって当たり前のものとして受け止められていることである。

 

数多くの解決すべき課題があるとはいえ日本歯科医療界が積み上げてきた歯科医療は、これから先進国入りを果たそうとする多くの国々にとって学びの対象であり、日本の歯科医療人として世界の健康・福祉のために貢献できることがある。

ASEAN歯科医療ネットワーク

ASEAN歯科医療ネットワークは、歯科医療に携わるアジアの一員として、アセアン諸国の歯科医療レベルの向上に寄与することを目的として設立された一般社団法人である。

 

具体的な活動として、アセアン諸国の歯科医師や歯科医療関係者を日本に招いての研修や交流、日本の歯科医師及び歯科理療関係者を現地に派遣し、現地指導などを行っている。その先に、現地に口腔衛生を守るリーダーを育成し、高額な器械や施設がいらない有効な治療法を普及・拡大させ、歯科医療を根付かせていくことを目指している。

 

ベトナムの歯科医療

今世紀に入り、ベトナムは急激な経済成長を遂げている。その一方で、国民の90%がう蝕を有しており、小児は平均8本のう蝕を有しているという。

現地小児患者のランパントカリエス: ASEAN歯科医療ネットワーク 提供

ベトナムにも歯科診療所はある。ハノイ、ホーチミンのような都市圏には高度な治療をしている医院もあるが、国民の大半がそのような医院に通院することができず、また、予防歯科についての認知が不十分であることも状況を悪化させている。痛みにただ耐えている小児も数多くいるという。それは、日本社会が半世紀前に経験した "う蝕の洪水"と同じ状況であり、その時代を乗り越えてきた日本歯科医療としてできることがある。

予防歯科の考えをベトナムを中心としたアセアン諸国に伝えたい!

ASEAN歯科医療ネットワークは現在、ベトナム人歯科医師を日本に招き、約1カ月予防歯科を学んでもらう資金を得るためのクラウドファンディングを行っている。集まった資金は、ベトナム人歯科医師への渡航費、生活費、研修費などに充てられる。

 

プロジェクトリードするのは、名古屋開業の 池 弘先生である。

 

「今回のプロジェクトは、ベトナム人歯科医師を日本に約一ヶ月間招きます。一般の歯科医院、大学病院、医療関係の企業で研修を行い、実践に近い形を多く取り入れています。そのための、渡航費用、滞在費用などを募集したいと考えています。

 

日本では、東京、名古屋、大坂、福岡で予防医療に特化した医院で研修をし、技術、考え方、材料などを実際の医療現場で見て、触って、感じてもらいたいと考えています。そして、彼らが学び、感じたことを母国の医療現場に持ち帰り、実践し、多くの国民、歯科医師に伝えてほしいのです。」

現地の歯科診療所: ASEAN歯科医療ネットワーク 提供

歯科医療人として、アジア諸国、そして人類の健康・福祉に寄与する。その思いは多くの歯科医療人に共有されるものである。忙しい毎日の中で、実際に行動を起こすのは非常に難しいのは事実であるが、クラウドファンディングを通じて実際に活動をしている歯科医療人の手に託し貢献する。

 

そのような一つの可能性としてご紹介させていただいた。

 

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