歯科医療の未来予測 2017 第2回「医療×テクノロジー と 歯科医療」
ニュース 2017.03.05

歯科医療の未来予測 2017 第2回「医療×テクノロジー と 歯科医療」

WHITE CROSS編集部

歯科医療の未来予測 2017 第2回目の今回は、これからの10年で見込まれる 医療 × テクノロジーの進歩 と 歯科医療においては何が起きうるかについて描いていく。

 

前回までのコラムはこちら

歯科医療の未来予測 2017 第1回「日本社会における医療」

 

 

まずは、10年後の医療に大きく関わってくる可能性がある 医療 × テクノロジー の具体例を見ていこう。

 

遠隔医療

こちらは英語だが何をしているのか簡単に理解できる内容なのでご覧いただきたい。

出典: YouTube_InTouch Health in Action | InTouch Health's Telehealth Network

米国InTouch Health社の遠隔医療用のロボットであり、医師が遠隔地から患者の診断を行う。米国においては、UCLA付属病院を始め多くの医療機関においてすでに運用されている。米国においてこのような技術が発展した背景の一つは、広い国土において距離が離れた病院同士で如何に専門性の高い医師の仕事効率を高めるかという課題があったからである。皆医療保険制度など日本の事情にあった形での発展が求められるが、超少子高齢化社会を迎える日本にも通じるものがある。

 

 

人工知能

出典: YouTube_Watsonでより良い医療へ【日本語字幕付】

社会全体において、そして医療においても人工知能の活用が注目されている。人の認識力をはるかに超えた膨大な情報を収集し、統合し、解に導いていく人工知能には、医療における様々な活躍が期待されている。補助的役割を超えて、人工知能が医療・介護に関わってくる日は近いのかもしれない。

 

 

介護などの作業支援

出典: YouTube_作業支援用HALを発表

超少子高齢化社会において避けては通れないのが介護問題である。介護はどうしても人の手に頼る部分が大きく、足腰への負担が多い。そこにおいて筑波大学発のベンチャー企業であるサイバーダイン社は、装着型のロボットにより介護現場などでの作業が楽になるようにサポートする。サイバーダイン社は2017年の内閣総理大臣賞「日本ベンチャー大賞」を受賞するなど、社会からの期待も大きい。

 

 

日常でのモニタリング

出典: Apple - iPhone 6 - Healthcare 日本語

ウェアラブルデバイスや携帯電話など人々が日常的に持ち運べるものに焦点をあてた 医療 × テクノロジー の例としては、米国Apple社のHealthcareがあげられる。 スマートフォンが1日の歩数や歩行距離、睡眠パターン、栄養状態などを日々モニタリングし人々の健康管理をサポートする。

 

携帯電話のみならず ”血糖値を測るコンタクトレンズ” や "血圧などを測る腕時計” など、様々なデバイスの発展の先に幅広い生体情報のモニタリングの仕組みが発達していく。先述の遠隔医療や人工知能などの発展と重なり合い、徐々に日常的に人々の健康を支えていく仕組みとして社会に組み込まれていくのかもしれない。

 

 

遺伝子解析サービス

出典: YouTube IBM BlueHub Video Chapter3 - Five Dreams ジーンクエスト編「Genequest - 遺伝子情報 x α」

日本発の遺伝子解析サービスでは、2013年に現役の東京大学大学院生が創業した ジーンクエスト などが知られている。こちらも、「生活習慣病などの疾患リスクや体質の特徴など約290項目についての遺伝情報が得られる。」としている。290項目の中には、慢性歯周炎や顎関節症など歯科医療に関わる検査項目も含まれている。

 

 

医療ビックデータ

医療に関わる様々なデータの分析・活用が行われている。日本では、特定健康診査(特定健診)や診療報酬明細書(レセプト)などから得られるデータの分析に基づいて効率のよい保険事業を推進するデータヘルス計画がすでに動いている。そして歯科医療分野からもデータヘルスの旗手としてに、活躍している人がいる。

関連: 奈良夏樹先生『ビッグデータを活用して国民の健康に貢献する』

これまでの社会の発展、その先にある医療 × テクノロジーの時代

社会を急激に発展させる産業は、時代とともに移り変わってきた。20世紀には、石油産業、家電産業そして自動車産業などがその役割を担ってきた。産業の栄枯盛衰があるなかで近年、医療 × テクノロジーが勢いづいてきている。

テクノロジーの発展については、1995年のWindows 95の販売を皮切りに、インターネットが一気に社会に浸透した。ドコモ が世界に先駆けて、インターネットを閲覧できる携帯電話を販売した際に、「そのような小さな画面で、インターネットを利用しない」という声も聞かれたが、スマートフォンが世にでて僅か10年で携帯電話から情報を得ることが当たり前の時代となった。

 


ミクシーやフェイスブックは、日常的に会うことができない知人・友人との緩やかなつながりを実現した。インターネットを通して有名無名を問わず、人々が自由に情報を発信できるようになり、それがユーチューバーのような新しい職業や、個人の不用意な投稿に対する社会の炎上という現象を生み出している。

これらが意味するところは、企業と社会、企業と人、人と人、人と社会などが必要に応じて双方向的に情報をやり取りできる仕組みが整ってきたということである。2017年現在は、AI(人工知能)や ロボティクス(ロボット)が注目を集めている。情報の仕組みのさらなる発展と先端技術が混ざり合い、10年後には様々な新しいサービスが生まれてきているのであろう。

 

その中でも、医療 × テクノロジーはこれからの社会の牽引産業の1つとされている。実際に、先述の 医療 × テクノロジー の具体例 のように、確かに新しいサービスは創出されてきており、また必要とされてきている。

 

 

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