|
・井上敬介先生と土屋和子先生を招き「歯科医療現場の課題」や「人材不足の実情」について議論されたメディアラウンドテーブルをレポート! ・AIを活用した「paylight X」のアップデート内容やSCOグループが目指す歯科医療の未来とは? |
執筆者:WHITE CROSS編集部
はじめに
株式会社SCOグループは11月25日、歯科医療業界の慢性的な人材不足と業務負担の軽減を目的に、AIを活用した歯科医院向けオールインワンプラットフォーム「paylight X(ペイライト・エックス)」のアップデートを行ったと発表した。
これに合わせ、現場の専門家と共に「歯科医療現場の課題」や「人材不足の実情」について議論し、新たなAI機能を体験できるメディアラウンドテーブル「歯科医療業界の業務効率向上に寄与する、AIを活用した「paylight X」のアップデートを発表~メディアラウンドテーブル~」を開催。
本稿では、このラウンドテーブルでの議論や「paylight X」の具体的な機能、そしてSCOグループが目指す歯科医療の未来についてレポートする。
「paylight X」の詳細はこちら!
深刻化する歯科業界の課題に対し、「paylight X」はテクノロジーで解決策を提示します。スタッフの負担を減らし、患者さんの定着率を高めるオールインワンプラットフォームの真価を、ぜひショールームでご体感ください。
深刻化する歯科医療現場の課題と時代の変化
ラウンドテーブルは、SCOグループ取締役社長の藤本公浩氏による会社紹介から始まった。
SCOグループは当初、決済代行サービスから事業をスタートさせた企業であり、エステやヘアサロン、飲食店などさまざまな業界で決済サービスを提供してきた。
その中で、口腔内の健康が全身疾患の予防に繋がるという科学的な知見が高まっていることに注目し、医療分野、特に歯科医療分野での貢献を目指して「paylight X」を開発した経緯があることを説明した。
また、日本の歯科医院数は約6万6,000件とコンビニエンスストアの店舗数を上回る一方、歯科助手や歯科衛生士の不足は深刻化しており、求人倍率は20倍以上という現実があり、この人材不足は、業務の煩雑さや紙文化による非効率が現場の負担を大きくしていることが一因となっていることに触れた。
政府の「骨太の方針2025」でも歯科分野での人材確保とICT活用が明記されるなど、社会的な課題として認識されている状況を説明し、この課題に対し、「paylight X」のようなテクノロジーを活用することで、医療従事者が本来の医療に専念できる環境を実現し、業界を支援したいという強い思いを語った。

SCOグループ 取締役社長 藤本公浩氏
歯科医師や歯科衛生士目線で語る専門家によるトークセッション!
ラウンドテーブルでは、医療法人真稜会理事長の井上敬介先生と、歯科衛生士の土屋和子先生を招き、現場の課題について深く掘り下げるトークセッションが行われた。
井上敬介先生「歯科医師から見た予防歯科の重要性と課題」
予防歯科の第一人者である井上先生は、自身の専門分野が入れ歯やインプラントなどの補綴治療であったことに触れつつ、どんなに高度な治療をしても、根本的な原因が解決されなければ健康な口腔内は維持できないという気づきから、予防歯科へ注力し始めたと説明した。
井上先生は、現在の歯科医療が「何か起きたら通う場所」から「起きないように予防する場所」へと変わってきていると指摘。う蝕や歯周病だけでなく、小児期における口腔機能の発達不全による歯列不正の予防など、より早期からのケアの重要性を強調した。
また、口腔内の健康は全身疾患の予防に直結しているという点も、一般に広く知られていない課題として挙げた。
歯周病は痛みがなく進行するが、進行すると血液を通じて全身に悪影響を及ぼし、がんや動脈硬化、アルツハイマー病、糖尿病などの大病を引き起こす可能性があるとのこと。一般の人々は自分の歯が何本あるかすら知らない人が多いのが現状であり、デンタルIQの向上が急務であるということを述べた。
土屋和子先生「歯科衛生士が直面する構造的な課題」
40年以上にわたり歯科衛生士として活躍し、フリーランスという先駆的な働き方を実践してきた土屋先生は、歯科衛生士の採用が困難である背景には、単なる人手不足だけでなく、構造的な課題があると指摘した。
歯科衛生士は本来の業務である歯周治療や予防的メインテナンスだけでなく、受付業務や器具の滅菌・消毒、在庫管理など、多くの雑務もこなさなければならない状況にある。その結果、本来集中すべき専門業務に十分な時間を割けず、やりがいや使命感を見失い、離職に繋がっているのが現状であると強調した。
また、治療中の情報共有や患者さんへの説明に十分な時間をかけられず、患者さんが治療途中で来院しないことや、定期的なメインテナンスの重要性が伝わらないといった問題も発生していると現場目線で語った。
土屋先生は、歯科衛生士が本来の専門業務に集中できる環境があれば、離職率が下がり、患者さんの健康に貢献できると強調した。

井上敬介先生と土屋和子先生を招いたトークセッションの様子
「paylight X」が提供する具体的なソリューション
SCOグループの藤本氏は、専門家が指摘したこれらの課題に対し、「paylight X」がどのように貢献できるかを、最新のアップデート機能を含めて紹介した。「paylight X」は、受付や会計、予約、電子カルテ、コミュニケーションを一元化した歯科医院向けオールインワンプラットフォームである。
「paylight X」の機能は、主に歯科医院の「人手不足」と「業務効率化の遅れ」という二大課題を解決するために設計されている。
自動電話受付・リコール対応
24時間365日のAIによる電話自動受付機能により、休憩時間や夜間・早朝の電話対応を自動化し、スタッフの負担を大幅に軽減する。
LINEを活用した自動メッセージサービス「AIメッセージ」により、治療途中やメインテナンス時期の患者さんへ、その人に合わせたパーソナライズされたリコールメッセージを自動で送信できる。これにより、患者さんの来院継続率が向上し、事務作業も大幅に自動化される。
この自動化により、1医院あたり平均で1人分のスタッフが本来の業務に集中できる時間を創出できるという。
電子カルテの機能強化
今回のアップデートでは、歯式のAI音声入力機能が追加された。これにより、歯科医師や歯科衛生士が診療中に声に出して情報を入力するだけで、ハンズフリーで正確にカルテに記録が残るため、記録作業にかかる時間を大幅に短縮できる。
口腔内写真の作成機能や歯式の一括入力機能も追加され、診療に関する記録や情報管理がよりスムーズになる。
患者さんの生活習慣や家族構成といったパーソナライズ情報も音声入力で記録され、スタッフ間で共有される。これにより、「手書き文字が読み取れない」「担当者によって情報にばらつきがある」といった紙カルテの課題を解消し、患者さん一人ひとりに寄り添った医療サービスが可能となる。

「paylight X」の最新アップデートの内容が発表された
SCOグループが描く歯科医療の未来とは?
SCOグループが「paylight X」を通じて目指すのは、単に歯科医院の業務を効率化することだけではない。
藤本氏は、現在の歯科業界は「治療の時代」から「予防の時代」へと大きな転換期を迎えており、これは歯科医師や歯科衛生士が医療に専念できる環境を実現することで、国民全体の口腔衛生に対する意識を高め、全身の健康に貢献していくという、より大きな使命に繋がると語った。
SCOグループは、「paylight X」のような革新的なサービスが、歯科業界全体の「協力的団結」を促し、人手不足の時代においても質の高い医療を提供し続けられる未来の実現に貢献できると結んだ。
「paylight X」の詳細はこちら!
深刻化する歯科業界の課題に対し、「paylight X」はテクノロジーで解決策を提示します。スタッフの負担を減らし、患者さんの定着率を高めるオールインワンプラットフォームの真価を、ぜひショールームでご体感ください。



