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・WHITE CROSSはいい歯の日に合わせて実施した「歯と口腔ケアに対する支出の実態調査」の結果を公表! ・患者の「歯の価値観」は現実とズレがある?調査データで掴む、明日からの医院経営のヒントとは? |
はじめに
WHITE CROSSは2025年9月、20〜50代の男女500名を対象に「歯と口腔ケアに対する支出の実態調査」を実施した1)。
この調査結果は、一般生活者の口腔ケアに対する意識と、歯科医療の現場が提供する価値との間に存在する「大きなギャップ」を浮き彫りにしたものであり、今後の患者コミュニケーションや医院経営における重要な示唆を含んでいる。
この記事では、この調査結果を分析し、臨床現場でどのように活用できるかを考察したい。
調査概要
調査方法:インターネット調査
調査対象:20〜50代の男女
回答数:500
調査実施日:2025年9月19日~20日
1)人生100年時代、歯は資産?! 歯にかかるお金を大調査 / いい歯の日(PR TIMES)
歯にかけるお金は、全世代で驚くほど少ない!
「年間どのくらい歯や口腔ケアにお金をかけているか」という質問では、ほとんどの世代で極めて低い支出水準となった。
まず、歯や口腔ケアに関する支出は、歯科医院で行う治療や定期検診と、自宅で行う日々のブラッシングなどのセルフケアにかける費用を合わせても、0円と回答した人が23%、5千円未満も35%とかなり低水準であることがわかった。

また、特に歯ブラシや歯磨剤などのセルフケア製品への支出では「0円」が22%、「500円未満」が34%と半数以上で、「1千円未満」の合計では約80%に達した。

歯や口腔ケアは何のため?健康維持が最多
次に、「あなたにとって口腔ケアとは何か」という質問では、「健康維持」が75%ともっとも多く、次いで「エチケット(40%)」、「将来の医療費削減(22%)」が続き、「歯や口腔内状態を整えることは健康維持に繋がる」という意識が浸透していることが伺える結果となった。

「歯科医院専売品」を使っている人はどれくらい?
歯科医院専売品の認知度を聞いた設問では、歯ブラシや歯磨剤に関しては「知っていて購入したことがある」が過半数を超え、認知と活用が進んでいることがわかった。

歯科医院でしか受けられない「プロケア」を使っている人はどれくらい?
歯科専売品の認知が進んできている一方で、「歯科医院で受けることができる専門的な機材を使った歯のクリーニングや、最新技術を用いた検査があることを知っていますか?」という設問では、知らなかったと回答した人の割合が非常に多い結果となった。

過小評価される「歯の生涯コスト」
「歯にかかる生涯コスト」を尋ねた設問では、「50万円未満」と回答した人が52%にのぼり、「100万円未満」を合わせると約75%になった。

これは、保険制度が整った日本ならではのコスト意識の低さなのかもしれませんが、将来の歯科治療リスクに対する資金的な備えが不十分である可能性がある。
WHITE CROSSの試算によれば、40代から年4回の保険内クリーニングを継続した場合、非継続者と比較して40〜100歳の期間で最大約700万円のコスト差が生じる可能性があるとされている。

そのため、この「予防投資による将来的なリターン」という視点は、患者に自費の補綴治療やメインテナンスを単なる「コスト(支出)」ではなく、「将来の医療費を抑えるための投資」として再認識させる強力なエビデンスとなり得るだろう。
歯科医院経営においてどう活かす?
患者が抱く「50万円未満」という生涯コストのイメージを、現実的な「数百万単位」のレベルに引き上げ、そのギャップを埋めるのが「予防」であることを論理的に示すコミュニケーションツールとして、本調査のデータは非常に有効だ。
歯科医院を「病気を治す場所」から「健康を守るジム」 のような存在へと進化させ、患者のデンタルIQと投資意識を引き上げていくことこそが、これからの歯科医療経営において重要となるだろう。
WHITE CROSSでは、今後も歯と口腔ケアの”投資価値”を考えるきっかけとして、さまざまな視点から調査を続けていく所存である。
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