歯科の専門TV番組 クラウドファンディングで目標額を達成する / WHITE CROSS編集部

近年、歯科技工士を目指す若者が減っており、人材不足が業界の課題となってきている。歯科医療は人々の健康に深く関わっており、歯科技工は歯科医療を支える大切な役割を担っている。

 

歯科技工士を目指す若者を増やすために「歯科の専門TV番組」を作りたい!という思いから始まったクラウドファンディングが、多くの人々の共感を得て目標額を達成した。

 

クラウドファンディングとは、クリエイターや起業家が製品・サービスの開発、もしくはアイデアの実現などの「ある目的」のために、インターネットを通じて不特定多数の人から資金の出資や協力を募ることであり、その目的への ”人々からの共感" がすなわち出資や協力につながる近年注目を集めている資金調達手法である。

 

「歯科の専門TV番組」を作りたい! の 目的

歯科専門のTV番組として、世の中から注目される情報を発信していくことで、歯科に興味を持ってもらったり、歯科技工士の職業としての魅力を伝えていくという。番組の配信先は、FRESH by AbemaTVとFacebook Liveを予定しており、アーカイブ動画をYoutubeチャンネルにて公開する予定である。

 

出典: YouTube_CAMPFIRE_旗手勝浩

 

プロジェクトリードするのは、歯科技工士の旗手勝浩氏である。大阪にて5年間の臨床を経験した後に渡米。ロサンゼルスの南カリフォルニア大学臨床教授であるDr.Sheetのクリニック勤務を経て、Ippin Dental Laboratory,Inc. を開業し、ハリウッドスターや企業トップなどの症例に携わってきた。

時代の変遷、CAD/CAMなどのテクノロジーの新興により変革期を迎える歯科医療界において、歯科技工士という仕事の素晴らしさを伝え、歯科医療界全体のこれからを考えていくという強い思いから歯科業界改革の会を立ち上げた。そして今回、歯科外に対する歯科医療の情報発信を目指して本プロジェクトを始動させた。実際のクラウドファンディングのページにおいては、資金の使用用途や、出資者へのリターンなどが詳細に記載されている。

 

目標額は超えたがファンデイングは2月中旬まで継続される。目標額を超えた部分は番組の質の向上など "目的" に沿った用途のみに使用される。

 

すべての歯科医療従事者に歯科医療を大切に思い、高めていきたいという気持ちはある。ファンドするしないとは関係なく、このような活動が真剣に行われていることをより多くの歯科医療従事者に知ってほしいと切に願う。

 

歯科技工士を目指す若者を増やすために「歯科の専門TV番組」を作りたい! のページへ

執筆者

WHITE CROSS編集部

WHITE CROSS編集部

臨床経験のある歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士・歯科関連企業出身者などの歯科医療従事者を中心に構成されており、 専門家の目線で多数の記事を執筆している。数多くの取材経験を通して得たネットワークをもとに、 歯科医療界の役に立つ情報を発信中。

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