う蝕検知液の使用頻度-現役歯科医の9割が使用していると回答
ニュース 2017.02.01

う蝕検知液の使用頻度-現役歯科医の9割が使用していると回答

WHITE CROSS編集部

95.3%の先生が、う蝕検知液を日常的に使用している

WHITE CROSS では会員歯科医師を対象に、1日の診療人数に関する実態調査を実施しました。

 

寄せられた回答は85件。

もっとも多かったのは「必ず使用している」という回答で、61.2%を占めました。

 

ついで多かったのは「症例により使用している」という回答で34.1%。「使用していない」という回答は4.7%となりました。

 

全体を見ると、9割を超える歯科医師の先生がう蝕除去の際の診査としてう蝕検知液を使用していることが明らかになりました。

 

 

う蝕検知液を使用する理由

コメント欄に寄せられた意見として、「使わない理由がない」「当然」「明視化されなければ高度な判断はできない。従ってう蝕検知液は有用というより必須と考える」というように、う蝕検知液を使用することは医療水準であるとする意見が目立ちました。

 

他にも、「取り残しがあると不安」「根尖病巣のある歯やインレー脱離の歯にはカリエスの取り残しが多い」「視診や触診では自信がないので」「手指感覚だけでは取り残しが起きる。手指感覚だけで取り切ろうとすると削りすぎる。」「切削量を最小限にするため」というコメントに現れているように、う蝕の取り残しや過剰切削への配慮を強く感じる結果となりました。

 

ここには、MI(Minimal Intervention;必要最小限の侵襲)のコンセプトの浸透の高さを窺うことができます。

その他の意見として

「症例により使用する」を選択された先生の中には次のようなコメントがありました。

「若年者にはよく使います」「高齢者のカリエスではあまり使わない」「小さく明らかなカリエス以外はほぼ使う」というように、症例により使い分けている先生は、患者さんの年齢や染色の視認性を基準とされていることが多いようです。

 

また、本アンケートでは少数の回答となりましたが、「使用しない」を選択した先生、否定的ご意見も見受けられます。

 

頂いたコメントとして、「最初の1年は使っていた・・・」「使いすぎると治療が遅くなる」「勘所が分からない研修医とかに使わせると、ちまちま削っていたずらに時間と材料を浪費するだけ。最後の詰めで使うもの」というように、治療時間への影響を懸念するご意見がありました。

 

これは、前回のアンケート(『1日の診療人数-現役歯科医の回答で最も多かったのは?』)の結果にあるように、治療の人数(時間)と治療の質がトレードオフとなりやすいことを示唆していると思われます。

 

 

う蝕検知液は、従来アシッドレッドのプロピレングリコール液で、う蝕象牙質が染色される反応を利用していました。しかし、象牙質う蝕の第二層である混濁層が淡く染色されてしまうため、術者判断に左右される点が課題でした。

 

近年、プロピレングリコールに代わり、分子量の大きなポリプロピレングリコールが採用されるようになり、混濁層は染色されなくなりました。

この進歩がMI(Minimal Intervention;必要最小限の侵襲)の概念の達成に貢献した役割は大きいと思われます。

 

 

本アンケートは十分なサンプルを持つとは言えず、回答に際して多くのバイアスがかかるものの、歯科医療界より得られた意見のひとつの側面であることを鑑み、情報として発信されています。

 

アンケート結果の閲覧はこちら

https://www.whitecross.co.jp/survey-themes/view/21

 

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