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・竹内一貴先生がスタイルイタリアーノのプロトコルを用いた前歯部審美修復を実践! ・患者満足度も高く得られた短時間で審美的コンプレックスを解消した前歯部レジン修復症例とは? |
執筆者:竹内一貴
はじめに
この度、WHITE CROSS株式会社からスタイルイタリアーノが提供するオンラインとオフラインを融合した新しい審美修復セミナーを体験する機会をいただいた。
前歯部修復において、色調・形態に加え質感を高次元で再現することは、写真に記録に残すと誤魔化しが効かず、私にとって今の自分のスキルよりも常に“一歩先”を目指す挑戦である。
「Espresso Anterior」は、この三要素を短時間で確実に満たす革新的なアプローチである。
世界的エステティック修復の第一人者であるDr.ジョルディ・マナウタが考案したプロトコールは、色調選択の迷いを減らし、形態付与と質感表現を高い再現性で実現するものである。特に圧巻であるのは、ダイヤモンドバーを駆使して唇面溝や周波条といった精緻な表面性状を付与するデモンストレーションである。
今回、過去に他院で行われた前歯部レジン修復が劣化・着色し、審美的なコンプレックスを抱えていた症例に対し、コルテン社のブリリアントエバーグローを用いて短時間で周囲歯と調和する自然な色調と形態へ回復することができたのである。
実際に臨床例を供覧させていただきたいと思う。
初診時資料
患者情報:50歳代女性
主訴:前歯の着色が気になる。
前歯部の過去になされたレジン修復の劣化や着色といった審美的なコンプレックスを主訴に受診された
術中写真
術式と、術中写真を以下に示す。
① ラバーダム装着
② う蝕検知液を用いてう蝕除去
③ 歯面処理
④ 歯間離開
⑤ ライニング
⑥ 象牙質充填(ブリリアントエバーグローA3.5)
⑦ エナメル質充填(ブリリアントエバーグローA2)
⑧ 形態修正研磨

ラバーダムを装着し、既存のレジン修復やう蝕部分をう蝕検知液を用いて過不足なく慎重に除去

う蝕除去後、接着を高め術後の着色などを防ぐために窩洞辺縁のエナメル質に対してのみエッチング処理を行う
歯間を離開させ、重合収縮に配慮してフロアブルレジンを薄く盛ってライニング処理を行い冷水痛が生じないようにする
象牙質に相当する部分にブリリアントエバーグローA3.5を歯頸部の方が厚くなるように意識しながら充填する

エナメル質に相当する部分にブリリアントエバーグローA2を盛り、隅角の形態やラインアングルの位置などを意識しながら充填する
丁寧に形態修正や研磨を行いつつ、ダイヤモンドバーを用いて周囲の歯に合わせて表面性状を付与し「質感」を整える
術後6週のファイナル写真
患者からは、「長年のコンプレックスから解放された、歯を余計に削らずに治療はできないと諦めていたけど良かった」と、高い満足度を示していただいた。
まとめ
臨床的にもシェード選択から形態修正、最終研磨まで一連の流れが明確であり、患者満足度も非常に高く得られた。
Dr.ジョルディ・マナウタのわかりやすいレクチャーとハンズオンにより、従来“経験”に依存していた部分が標準化され、安定して審美的な結果を得やすくなっている。日常的な症例におけるクオリティの向上はもちろん、難症例への挑戦や自費化促進にも直結するものである。
詳細な手順やテクニックは動画内のデモで公開されている。その手軽さと仕上がりの美しさを、ぜひ自身の臨床において体感いただきたい。
WHITE CROSSでは、Espresso専用キットを先行販売中!
この度、コルテンジャパン合同会社により、スタイルイタリアーノのハンズオンプログラム「Espresso」が日本に初導入。
WHITE CROSSはその流通窓口を独占し、本キットの発売を開始している。ワンランク上のCR修復を目指す先生には、ぜひ試していただきたいキットである。


