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レポート 2025/07/31

天野先生に聞く!口腔内細菌をコントロールするための上手な付き合い方

PR 株式会社ミロクメディカルラボラトリー
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・う蝕病原菌と歯周病原菌はどうやってコントロールする?

・現役歯科医師が視聴してみた!最新の知見に基づいた臨床にいきる細菌学講座が開講!

 

執筆者:遠藤眞次

 

はじめに

今回レポートするセミナーは、口腔内細菌の最新事情を学ぶ「新人応援project くちの微生物との上手な付き合い方」。講師は大阪大学名誉教授の天野敦雄先生だ。

 

う蝕と歯周病を引き起こす口腔内細菌にスポットを当て、細菌学の視点から諸問題を解き明かしていく。う蝕と歯周病を予防するためには、どのように口腔内細菌と付き合っていくのが正解なのか

 

基礎的な内容にとどまらず、臨床にいきる細菌学を学べるのが本セミナーだ。セミナーの対象は「初心者向け」、「学び直し向け」となっており、どなたにもわかりやすい内容となっている。

 

本セミナーは6つのセクションから構成されている。それでは、それぞれのセクションの内容を見ていこう。

 

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口腔内の微生物の基礎知識

Section1と2では、真菌・細菌・ウイルスの大きさや至適環境、細菌の形態などが紹介された。細菌の生育環境である嫌気性・好気性の違いや、細菌の運動性などはここで復習しておきたい。

 

口腔内の細菌叢

Section3では、口腔内の微生物叢について解説された。口腔内細菌叢の確立時期、歯肉縁上と歯肉縁下の細菌叢の差異、カンジダ・アルビカンスの最新の知見、dysbiosis(ディスバイオシス)などが本セクションで紹介されている内容だ。

 

dysbiosisとは、細菌叢のバランスが壊れ悪玉菌が増加することを意味する。

 

先生方は口腔内の微生物叢が確立する時期をご存じだろうか?セミナーではライオン株式会社の2024年の論文を引用し、大人と共通の細菌が1歳半で約8割、3歳で9割検出されていることが示された。

 

口腔内細菌の各論

Section4と5では、う蝕病原菌2種と歯周病原菌6種の計8種について、それぞれ解説された。本セクションで取り上げられた細菌は以下の8種。

① Porphyromonas gingivalis

② Tannerella forsythia

③ Treponema denticola

④ Fusobacterium nucleatum

⑤ Aggregatibacter actinomycetemcomitans

⑥ Prevotella intermedia

⑦ Streptococcus mutans

⑧ Lactobacillus spp.

 

筆者が特に印象に残ったのは、P.g.菌の線毛遺伝子型の違いが歯周病発症に与える影響と、F.n.菌のバイオフィルム中での役割についてである。

 

P.g.菌の線毛を決定する遺伝子には、6つの遺伝子型が存在し、線毛遺伝子II型のP.g.菌が検出されると、歯周病発症のリスクが特に高くなるようだ。線毛遺伝子型がわかれば、個人のリスク因子に応じた歯周病予防ができる可能性を秘めている。

 

天野先生らの研究によると、II型の線毛遺伝子型を有するP.g.菌を検出した場合、歯周病発病のオッズ比が44.44となる。

 

本セミナーの「歯周病原細菌検査について」の動画で、線毛遺伝子型の検査方法が紹介されている。検体として採取したプラークを、株式会社ミロクメディカルラボラトリーに送付することで、線毛遺伝子型が同定できる。詳しい検査のオーダー方法と料金については動画でご確認いただきたい。

 

F.n.菌に関する内容としては、はじめて「栄養共生」という言葉を聞いたように思う。筆者が不勉強なだけかもしれないが、栄養共生というキーワードを知らない先生がいれば、ぜひセミナーを視聴していただきたい。F.n.菌の本当の役割を知ることができるだろう。

 

口腔内細菌との付き合い方

最終章のSection6では、今までのセクションで解説された内容をベースとして、臨床にどのように落とし込むかが述べられている。

 

細菌感染症であるう蝕と歯周病の予防において、プラークコントロールが重要であることは言うまでもない。天野先生さらに踏み込んで、口腔内細菌の中でも悪玉菌だけを減少させることが理想的であると述べている。

 

歯周病に関する悪玉菌の代表例であるP.g.菌は、タンパク質と鉄分を必要とする細菌である。P.g.菌とうまく付き合っていくためには、歯肉から出血させないことが重要だ。悪玉菌への栄養供給を絶つことで、歯周組織の安定を図ることができる。

 

内縁上皮に潰瘍が形成されている場合、容易に出血してしまい、P.g.菌に栄養を供給してしまう。

 

う蝕についても同様で、発酵性糖質の摂取回数を制限することはミュータンス菌への栄養供給を絶つことを意味する。さらにミュータンス菌の至適pHである酸性環境に、口腔内環境を近づけないことも大切だ。

 

セミナーの最後には、悪玉菌に特化した歯磨剤が複数紹介されているので、興味がある方はチェックしてみてほしい。筆者も早速使ってみたいと思う製品が見つかった。

 

 

***

 

 

本セミナーでは、天野先生が今までに執筆された書籍などから多数の画像が引用され、わかりやすい資料が作られている。これは多数の書籍を執筆した天野先生にしかできないことだろう。

 

セミナーで発表された資料はダウンロードが可能となっているので、忘れずにダウンロードしておこう。

 

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歯周病原性細菌リアルタイムPCR検査のご紹介!

今回のセミナー「くちの微生物との上手な付き合い方」では、口腔内細菌との上手な付き合い方について紹介された。

 

歯周病の原因菌に着目した検査やマネジメントは、今後ますます重要性を増していくと考えられる。

 

臨床現場において、歯周病原性細菌リアルタイムPCR検査を行いたいと考える先生は、ぜひ下記のアンケートにご協力いただきたい。

 

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