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レポート 2025/02/28

【Case report】スタイル イタリアーノのプロトコルを用いた臼歯部審美修復の実践と考察

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・三木雄斗先生がスタイルイタリアーノのプロトコルを用いた臼歯部審美修復を実践!

・今回の症例とは?ワンランク上の審美性を得たいと考える歯科医師の方必見!

 

はじめに

この度、WHITE CROSS株式会社からスタイルイタリアーノが提供するオンラインとオフラインを融合した新しい審美修復セミナーを体験する機会をいただいた。

 

筆者は、普段から臨床現場でコンポジットレジン修復を多用しており、新しいプロトコルやツールの導入には常に関心を寄せている。

 

特に、スタイルイタリアーノは、筆者が卒後すぐの頃からよく見ていたコミュニティの一つで、非常に強い興味があった。今回受講した結果、自分の手技や考え方に極めて近かったのは、嬉しい限りであった(笑)。

 

コンポジットレジン修復は、患者さんが「できるだけ天然歯に近い仕上がりを」という要望をもつケースが多く、審美性と機能性を両立するための技術や材料の選択は重要であると考える。

 

今回の症例は、当院にて現在治療中の方で、「インレーが脱離してしまった」と急患で来院され、15分程度の予約時間しかない中での処置であった。

 

そこで、スタイルイタリアーノさんのプロトコルを用いて、コンポジットレジンを使ったスピードと審美どちらも兼ね備えた修復に取り組むことにした。従来の手技に加え、セミナーで学んだステップバイステップの手法や専用キットを導入することで、より正確かつ効率の良い治療を行うことができたと思う。

 

初診時資料

患者情報:60代、女性。

主訴:左下の詰め物が取れた。

その他(口腔内所見や診断など):インレー脱離部の二次カリエスを認めたため、再装着は不可能であった。残存歯質量も十分で、術前の咬合審査でも機能時に負荷のかかるエナメル質はほぼすべて残せると判断したため、コンポジットレジン修復での治療が適切と判断した。


In脱離部に軽度のう蝕を認める。CRによる補修修復の跡も認められる。

 

術中資料

術式は、以下の通りである。

① ユリーによる歯面清掃

② テフロンテープによる圧排

③ う蝕除去

④ ZOO装着

⑤ 歯面処理(エッチング+ボンディング:COLTENE ONE COAT 7 UNIVERSAL

⑥ ライニング

⑦ ラバーウェッジ、マトリックス挿入、隣接面充填

⑧ 咬合面充填(COLTENE BRILLIANT EverGlowA1、B1+LM Ergo Mix)

⑨ 形態修正研磨


テフロンテープで圧排し、う蝕除去後、防湿・歯面処理ライニングまで

 

マトリックス・ラバーウェッジ挿入

 

コンタクトの充填も終わり、単純窩洞化ができた状態

 

ファイナル資料

充填後、形態修正研磨まで行った最終的な口腔内写真である。

 

充填後、形態修正研磨まで

 

まとめ

今回の症例を通して、スタイルイタリアーノのプロトコルが、標準化されたステップと明確な目標設定をもたらし、より確実で素早い審美性の高い臼歯部修復を実現できると感じた。

 

治療を行う上で必須となる材料や、インスツルメントなどがまとめられた専用キットが手元にあることで、受講後の知識をタイムラグなく実臨床上で使用できるのも大きな点である。

 

また、オンラインセミナーによる学習内容をオフラインで実際に手を動かして体験できるハイブリッド形式は、知識と技術を効率的に結びつける上でも有益であるだろう。

 

筆者は、英語ができるわけではないため、最初は不安があったが、字幕がしっかりと載っており、翻訳されたものを見ながら進めることができるので、特に不都合はなかった。

 

リアルタイムな実習の場合、「今の手技をもう一度見たいな」と思っても、見直すことはできない。しかしオンラインの特性上、理解できるまで何度でも繰り返し見ることができるのは、大きなメリットに感じた。

 

また、トレーニングカードも付属しており、それを参考にしつつ繰り返し練習ができるのも、非常に良い点である。

プラクティスカード

繰り返し練習が可能なキット、トレーニングカードの一部

 

今回の症例は、術後における患者さんの満足度が高く、術者としても処置の速度および術後の仕上がりに納得感を得られた。この結果に至った大きな理由は、スタイルイタリアーノのプロトコルのわかりやすさがあると思う。

 

無駄に複雑化されておらず、シンプル化されているため、歯科医師歴に関係なく受け入れやすい内容であると感じた。

 

審美修復をより正確かつ再現性高く行うためのツールや情報は、今後も進化していくと思われるが、充填のスキルや考え方は大きく変わるものではない。審美的な修復治療を今の処置時間からほぼ変えることなく、ワンランク上の審美性を得たいと考える歯科医師の方には、ぜひ受講・導入をおすすめしたいと思う。

 

WHITE CROSSでは、Espresso専用キットを先行販売中!

この度、コルテンジャパン合同会社により、スタイル イタリアーノのハンズオンプログラム「Espresso」が日本に初導入。

 

WHITE CROSSはその流通窓口を独占し、本キットの発売を開始している。ワンランク上のCR修復を目指す先生には、ぜひ試していただきたいキットである。

 

Espressoキット:POSTERIOR(臼歯部)コースはこちら

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執筆者

三木 雄斗の画像です。

三木 雄斗

歯科医師

坂寄歯科医院 院長

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