・WHITE CROSSでは、昨年末に歯科機器に関する大規模調査「ユーザーが選ぶ歯科企業・製品調査2024」を実施。 ・製品を10の部門に分けて「認知度」「ブランド想起率」「デザイン性」「導入実績・推奨度」「満足度」を調査。今回はその結果を大公開! |
はじめに
WHITE CROSSでは、2024年の年末に「ユーザーが選ぶ歯科企業・製品調査」と題した大規模調査を実施。日々の臨床現場で扱う歯科製品のイメージや使用感について、10の製品部門を4つの評価軸で調査しました。
本稿ではその調査結果をすべて公開。先生の愛用製品は入選されていますか?
10の部門のノミネート製品と4つの評価軸
部門・ノミネート製品
評価軸
結果発表
ユニット部門
ユニット部門においては、創業100年以上の歴史を持ち、国内トップクラスのシェアを誇るモリタ社のユニットがほとんどの軸で1位を獲得。一方、継続意向・コスパの満足度としては、ヨシダ社のユニットに人気が集まる結果になりました。
スペースラインシリーズ、シグノシリーズ、ソアリックシリーズなど、どれも細部までこだわり抜いた機能性を持ちながら、スペースラインEXとソアリックにおいてはグッドデザイン・ベスト100を受賞するなど、デザイン性における実績も兼ね備えているユニットです。
WHITE CROSSでは、モリタ社のスペースラインシリーズ・シグノシリーズの周年記念として、特設サイトを公開中!こちらもぜひご確認ください。
インプラント部門
スイスのバーゼルを本拠地とし、世界のインプラント市場でトップクラスのシェアを獲得するストローマン社のインプラントが、すべての軸で1位を独占。
“安心に、シンプルに、そして柔軟に”をコンセプトとしたインプラントシステムが、多くのユーザーに愛され続けていることが伺える結果となりました。
コンポジットレジン部門
クラレノリタケデンタル社のクリアフィルマジェスティが1位。
臼歯部咬合面に使用できる機械的強度がありながら、短時間の研磨で光沢が得られるという特性をもち、粘度は「Low」「Super Low」「High」の3種類から、先生の好みによって選択することができます。
2021年にはシェードを選ばない『クリアフィル® マジェスティ® ES フロー Universal』も登場。より多くの先生方に愛される製品として不動の地位を築いています。
サポートの満足度としては、トクヤマデンタル社のオムニクロマが1位にランクイン。ユニバーサル色の人気と需要が着実に増加している傾向が読み取れる結果だったのではないでしょうか。
手用歯ブラシ部門
手用歯ブラシ部門では、ジーシー社のルシェロが臨床実感、デザイン性、サポートの手厚さの3つの軸で1位に。ヘッドの先に山切りカットを搭載し、カリエス予防の「B」とペリオ予防の「P」という2種類を展開しています。
コスパの満足度においては、歯科専売歯ブラシながら100円台の価格を実現し続けているオーラルケア社のタフト24が1位に輝きました。
電動歯ブラシ部門
電動歯ブラシ部門では、約8割の歯科医療従事者が使用した経験をもつ、フィリップス・ジャパン社の音波式電動歯ブラシソニッケアーが1位を独占。WHITE CROSS会員向けに行ったアンケート調査でも、多くの歯科医療従事者がソニッケアーに対し、「プラーク除去力が高い電動歯ブラシ」として信頼をおいていることが伺えました。
歯磨剤部門
歯磨剤部門では、日常使いに適したフッ化物配合歯磨剤のライオン歯科材社のCheck-UPが1位に。
低研磨性で低発泡、低香味のペーストタイプや、研磨剤無配合のジェルタイプ、根面う蝕予防に特化したルートケア、小児用のキッズなど、幅広い年代に対応できるラインナップで、多くの歯科医療従事者に長年愛され続けています。
洗口液部門
ウエルテック社が販売する、グルコン酸クロルヘキシジン配合のコンクールFがほとんどの軸で堂々1位。あらゆる洗口液が続々と発売される中、不動の地位を築き上げていることが伺える結果となりました。
しかしブランド想起率においては、テレビCMでもお馴染み、Kenvue Japan社のリステリン®︎が1位にランクイン。患者さんがスーパーやドラッグストア等で手軽に購入できる製品でもあることから、このような結果に繋がったのではないでしょうか。
今年からは歯科専売品の発売も始まり、WHITE CROSSでは現在Kenvue Japan後援のセルフケアに関する無料セミナーを公開中。今後もますます注目が集まることが予想される製品です。
予約システム部門
ストランザ社のApotool&Boxがほとんどの軸で1位にランクイン。「人がやらなくてもよい業務はシステムにお任せしよう」というコンセプトのもと打ち出された“歯科医院ほぼ無人化計画”では、予約システムだけでなく、オプションとして画像・動画管理システムやデジタルサブカルテ、診察券アプリ、キャッシュレス決済機能など、院内の必要な管理が一元化を実現。
2023年に開催されたワールドデンタルショーでは、多くの先生の注目を集めました。
レセコン部門
ノーザ社が提供する歯科用レセコンWiseStaffは、1995年に販売開始され、1996年には売上・販売台数ともに業界No.1となった、レセコン界のパイオニア的存在。今回、すべての軸で1位に輝きました。
歯科用レントゲン部門
レントゲン部門では、モリタ社とヨシダ社のほぼ一騎打ち状態に。解像度の高さや使いやすさ、アフターフォローの手厚さなどが選ぶ理由として挙げられていました。
WHITE CROSSでは、モリタ社の歯科用CBCTの画像をもとに、【歯科用CBCT完全攻略マニュアル】を公開中!また、詳しいCT画像の読影方法については、【エンド編】【ペリオ編】に分け、クイズ形式で解説しています。先生は何問正解できるか、ぜひ挑戦してみてください。
企業部門
今回のアンケート調査では、新たに歯科系企業に対するイメージについても調査。
6つの軸の中で、「安定・信頼性がある」「技術力・研究開発・商品開発力がある」「個性・特徴がある」といった3つの軸でストローマン社が1位に輝きました。インプラントメーカーとしてだけでなく、一企業としてもユーザーから高い信頼を得ていることが伺える結果となりました。
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WHITE CROSSでは、歯科界にとって実りある情報をお届けすべく、このような取り組みを今後も行っていく予定です。あわせてクーポンバックやお得な情報も準備中!
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調査概要
調査対象:日本全国の歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士、歯科助手、歯科学生
調査期間:2024年11~12月
調査方法:歯科医療従事者向けサイト『WHITE CROSS』、EDM、SNS等で周知の上、アンケート回答を回収。
調査対象:歯科関連企業30社、歯科製品
・ユニット(9ブランド)
・インプラント(9ブランド)
・コンポジットレジン(8ブランド)
・手用歯ブラシ(12ブランド)
・電動歯ブラシ(8ブランド)
・歯磨剤(12ブランド)
・洗口液(8ブランド)
・予約システム(9ブランド)
・レセプトコンピューター(11ブランド)
・歯科用レントゲン(12ブランド)
調査内容:
歯科関連企業調査
・企業認知度
・企業イメージ
- 安定・信頼性がある
- 技術力・研究開発・商品開発力がある
- 個性・特徴がある
- 営業・サポートが強い
歯科製品
・製品認知度
・製品好感度
・ブランド第一想起率
・導入実績
・推奨度
・継続意向
・製品イメージ
- 臨床実感
- コストパフォーマンス
- サポートの手厚さ
- デザイン性の良さ
有効回答数:各調査 200~400