歯科とコンビニの比較論に終止符!そもそもコンビニの方が多かった時代も国もない?
ニュース 2016.09.16

歯科とコンビニの比較論に終止符!そもそもコンビニの方が多かった時代も国もない?

WHITE CROSS編集部

厚生労働省が9月6日に公表した医療施設調査によると、平成27年10月1日現在の歯科診療所は6万8,737施設となっている。

人口10万対施設数は54.1で対前年比でそれぞれ145施設、0.1増加した。

 

歯科医院の施設数が報告されると、必ず話題に上がるのがコンビニエンスストアの店舗数との比較論である。

日本フランチャイズチェーン協会のデータによると、2016年7月現在のコンビニエンスストアの店舗数は5万4,331店舗となっている。

計算上、歯科医院はコンビニのおよそ1.3倍ということになり、歯科医師の過剰や過当競争の引き合いにされることが多い。

 

果たして、この論理は正しいのだろうか。

本稿では、他業種や海外のデータを用いて検証してみることとする。

国内におけるコンビニ数との年次比較

 

図を見ると分かるように、どちらも右肩上がりで増加している。

しかし、コンビニはまだ業種として比較的若く、歯科医院数を上回る数の店舗が存在した時代はない(コンビニの始まりは諸説あるものの、1974年に東京都江東区にオープンしたセブンイレブン豊洲店が第1号であるとされている)。

歯科医院数が爆発的に増加し、多くの人にとって身近な存在であるコンビニを追い越したかのような論調は正しくないことが分かる。

コンビニより施設数の上回る業種

では、コンビニより施設数が多いことは問題となるのだろうか。

様々な業種の施設数のデータを引用する。

 

クリーニング店:11万3,567施設

 

マッサージ店:約15万施設

 

寺院:7万7,394施設

 

カフェ:7万454施設

 

調剤薬局:5万4,780施設

 

医科一般診療所:10万891施設

 

 

どれも身近な業種であり、施設数はコンビニよりも多い。

それぞれ業界特有の課題は抱えているものの、「クリーニング屋の過剰問題」や「寺院の過当競争」といった話は耳にしない。

 

もし、コンビニより施設数が上回ること自体が問題なのであれば、これらの業種はすべて問題となってしまう。

 

中には、ガソリンスタンドや個人経営の喫茶店のように、一時期はコンビニより施設数が多かったものの、市場の縮小や消費行動の変化で割り込んでしまった例もある。

“多い”ということは、それだけ市場が存在するということであり、“変化がない”ということは、それだけ市場が安定しているということである。

 

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