
内科医の森永と申します。
突然ですが、先生は抗菌薬の処方を、自信をもって行っていらっしゃいますか?
抗菌薬の適切な処方には、感染症診療の理解が不可欠です。
感染症診療というと難しく聞こえますが、土台となる原則さえ学べば、理解するのは決して難しいことではありません。
また、これまでの常識が頻繁にくつがえされる分野ではないため、10年前に基本とされた知識や考え方は現在でも有効なことがほとんどです。現に、市場に出て50年以上の歴史があるペニシリン系抗菌薬が第一選択薬として堂々と推奨されている事実は私達を安心させてくれるのではないでしょうか。
つまり、感染症診療や抗菌薬処方は、学問としてほぼ確立されている分野であるため、時間をとって集中的に学べば、誰にも文句を言われない標準的治療が、短期間で実現可能になる、非常にコスパの良い領域だと言えるのです。
第1回目となる今回は「…
突然ですが、先生は抗菌薬の処方を、自信をもって行っていらっしゃいますか?
抗菌薬の適切な処方には、感染症診療の理解が不可欠です。
感染症診療というと難しく聞こえますが、土台となる原則さえ学べば、理解するのは決して難しいことではありません。
また、これまでの常識が頻繁にくつがえされる分野ではないため、10年前に基本とされた知識や考え方は現在でも有効なことがほとんどです。現に、市場に出て50年以上の歴史があるペニシリン系抗菌薬が第一選択薬として堂々と推奨されている事実は私達を安心させてくれるのではないでしょうか。
つまり、感染症診療や抗菌薬処方は、学問としてほぼ確立されている分野であるため、時間をとって集中的に学べば、誰にも文句を言われない標準的治療が、短期間で実現可能になる、非常にコスパの良い領域だと言えるのです。
第1回目となる今回は「…
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執筆者

森永 康平
医師
ミルキク 代表、とちの葉クリニック 院長
筑波大学を卒業し、諏訪中央病院にて医師として最初の5年間の鍛錬を行った後、獨協医科大学病院の総合診療科の立ち上げメンバーとして携わる。医学生への教育を主な目的として同大学での非常勤勤務を継続しながら、現在は宇都宮のクリニックで内科外来を行っている。また、診療と並行して “医学教育を観察と対話から”を合言葉にしたミルキクを2020年に起業、アート作品を活用しながら観察力や言語力を高めるセミナーを内外で開催している。
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